空野雑報

ソマリア中心のアフリカニュース翻訳・紹介がメイン(だった)。南アジア関係ニュースも時折。なお青字は引用。

「パワーカップル」の誘致はそうも話題の例示に相応しいものかどうか

2020-10-12 20:48:30 | ノート
 付随効果として例示するにしたって、どうなんだろう。ああ、『為政者ならこの点を課題とするだろ? その論点をお前に代わって拾ってやったぞ? 察しの悪いお前ではすぐさま気付くのは難しかったかな?』という様式なのかもしれん。いやまあ、こうした論点提示は―どうだろうな、近年は良く見るようになったなあ、という主観的な気持ちはあるなあ。

 まあ。引用:



 この「渋谷区みたいに同性愛にも寛容な政策を打ち出したほうが、高収入のパワーカップルも越してきて税収も上がるだろう」に「その機序の理解はいったいどういうモノなのか」と苦虫を噛み潰すような顔をする向きもいるだろう。

 問題は、LだろうがGだろうがBだろうがTだろうが、できるだけストレスなく生きていける状況の実現であって、「高収入のパワーカップル」がどうするかではないのだ。

 同性愛カップルがどう生きていようと、どうでもいいじゃないか。並能力のゲイが平気で生きていければ、並能力のLがのほほんとしていられれば―それでまずは十二分じゃないか。

 税収になる高収入のパワーカップルでないと、素敵な無差別都市はウェルカムじゃないっていうのか…?と。

 そんな非言語的な思いがそこらにたゆたっていないか。

 そうそう気楽に引っ越しできる資源があってこそ享受できる権利ででもあるんだろうか、それらは。

 あるいは、そんなリベラル都市であればこそ、パワーカップル様方が集中すると、そういうことだろうか。
 そんな高度な上流産業に従事するパワーカップル様がた(まあ、ストレートかもしらんよ)と同一の空間で生きていけるのは、なるほどそんな上流のLGBTたちであるわけだろうか―ならば、例えば英国ではホームレスの1/4を占めるというLGBT(※家庭から追放されて最下層に転落した者たち)は―どうしろと?

 私は決定的にど左翼なのだ。
 パワーカップル様方の動向や、パワーカップル様方を吸引して税収を!だとかという話を聞くと、そこらのパンピーや百姓や如きどものことを、お前ら考えてるか?と思ってしまったりする。うん、出身階層からくるバイアスだという事は十分というほどに知ってる。だけどそんなど田舎の百姓連中を落伍階層などと放置して、それで革命とやらはどんな成功を致しましたか、などと思う程度には歴史を学んでもいるし―

 ―高級知識人の一隅を占める程度にはなった私だが、しかし幼少時から永く共に過ごした人々の姿は―まあ、彼ら自身が私を身内と見做しているかどうかはともかく―私の脳裏から消えきりはしないな。

【LGBT問題】【LGBTQ】
【ジェンダー問題】【gender問題】
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