えーと、どこが問題なんだ、これはw
— 元サカ (@SciCafeShizuoka) 2017年11月24日
前橋市副市長ら平日にゴルフ 休暇取得し全て自腹(産経新聞) - Yahoo!ニュース https://t.co/a2CkPP49Qh @YahooNewsTopics
問題点は、東京新聞が(根掘り葉掘り)列挙してくれている感:
東京新聞 前橋市の副市長2人、平日にゴルフ 市長「危機管理上 問題あった」 2017年11月23日
「市幹部は休暇届を出したとされるが、同日は副市長が原則として出席する市幹部の定例記者会見があった。山本龍市長は本紙の取材に「副市長には『自分が市役所に残るので二人とも参加したらどうか』と言ってしまった。二人とも平日にいないのは、危機管理上などでまずく、市民に誤解を与えることは良くなかった」と問題があったことを認めた」
いわゆる”誤解を与える”点の問題。また:
「二十二日には定例記者会見があり、副市長が担当する分野の発表事項もあった。県や県内各市では、定例会見には副知事や副市長がほぼ常時同席するケースが多い」
担当範囲があるんだから記者会見には、ねえ、という点。基本的には同席、という慣例とやや合わない、という点。
加えて「同日には市内で毎年八月に営まれる市戦没者追悼式の実行委員会が開かれた」。
…式そのものじゃない、今年はやったばかりの、来年のはさらに9ヶ月ほど先の会の実行委員会の欠席。
…をぅ? しかし「実行委には山本市長が出席したが、緊急時などで欠席する場合は担当の副市長が出席することも想定している」ので、市長が突如ノロウィルスで倒れた場合など、とうぜん控えがいるべきだ、という見解も大いにアリ。だから、副市長が二人とも出ちゃってた、のはちょっとなあ、ということになる。
「市議会事務局によると、二十二日には議会の行事はなく、市議は閉会中の動向を事務局へ報告する必要はない」
一応休暇日とでもいおうか。だが「二十二日は二十九日に開会する市議会定例会を前に、市が数百ページに及ぶ議案などの文書を全市議へ配布。参加しなかった市議の中には、開会に向け文書を読み、議案チェックなどの準備を始めた人もいる」
…まあ、世間的には勤務日だし、資料が届いたら早速検討するのは感心なことです。が、”懇親会”で腹の探りあいをするとかもまあ仕事のうちだろうさ。私はそーゆーのパスだが。
「ある市議は「市議に議案書が届く平日にゴルフとは。市民や有権者に許されない行為だ。市側も副市長が二人とも平日にゴルフとは、行政として大変問題がある」と批判」
ということで、特に市議の道義上の不備を突く、という記事。まあ、それはそれで突っ込むのは、立場としてアリだろう。
他方、産経は「市の役人は労働者でもあるんだし、有給とってたまに遊ぶくらいはいーんじゃね?」という記事:
産経新聞 前橋市副市長ら平日にゴルフ 休暇取得し全て自腹 2017.11.24 07:03
「平日のため、市幹部らは休暇を取得したうえ、ゴルフ代は自腹だったという」
「市幹部によると、懇親会には副市長2人と部課長など幹部6人の計8人が参加」
「副市長2人は山本龍市長に事前に報告し、許可を得た上で休暇を取得。市幹部らも有給休暇などで対応した」
とあり、市議については述べるところが少ない。
「平日の朝からほぼ丸一日プレーしていたため、危機管理上の問題を指摘する声もあるが、市幹部は問題視されるのは「台風が接近しているときや、災害の恐れがあるケースだ」と説明」
なので、『ほぼ確実に、99.99%で災害の可能性もなにもないときだ、タマには遊ばせてくれよ』という労働者側の立場に立った言い方といえそう。
面白いのは、東京新聞側報道だと市議を批判し(そして労働者たちの休暇の正当性については述べず)、産経新聞側では労働者たちの休暇の権利とその正当性を主張し(そして市議たちの、やや不覚悟と批判できそうな点にふれず)―この件の一面ずつを担当していること。
これではいわゆる「片手落ち」であり、両新聞は相互に鏡像をなしており、二つ揃ってようやく事情が飲み込めるという状態である。だから、産経報道だけをみていたら、「…犬が人間を噛んで、なんで報道になるんだ?」という疑問がわいてしまう。東京新聞的なモノに対抗しようとおもうあまりだろうか、その東京新聞がないと報道の意図(『ぼくはこれ、問題ないと思うよ!』という主張)が分らない、という状態に陥ってしまった。
こんな風に問題にする人がいるので
— Mch (@MchTrpg) 2017年11月24日
「 まったく問題ではないのでは? 」 という擁護の意見なのでは?
東京新聞
前橋市の副市長2人、平日にゴルフ
市長「危機管理上 問題あった」https://t.co/7oYw3OJIKN
擁護の意図があるっぽいんだが、誰から擁護するのかわっかんないので、素で読んだ読者はもにょっとするわけだ。
では東京新聞側はどうか、というと、副市長・市議を道義的に批判するのに急すぎて、やや無理筋の話題まで詰め込んで(来年8月の、しかも定例の行事の委員会に、本来出るべき市長が止むをえず欠席せざるをえなくなった際の代役のために必ず職場にいなければならない!)、坊主憎けりゃ袈裟も払子も池の金魚も憎い、と読めそうな記事になってしまっている。
双方感情的になりすぎてるなー、と思えるのだが、どうか。
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