一大佐とその部隊がプントランドに帰順：ソマリア

　ソマリランドに所属したMohamed Jama Waranle大佐とその指揮下部隊はソマリランドから離反，プントランド側に付く。木曜，プントランド主都ガローウェに到着。軍司令部と会談を持つ：

Garowe Online Somalia: A colonel and his unit defect from Somaliland army 16 Nov 16, 2007

　当局筋の情報。部隊は武装トラック2台，軍用輸送車1台を含む。大佐指揮下の部隊にしちゃちゃっちいなとか言わない事。

　しかしこれは，ソマリランド軍の失点ではあれ，同軍の士気統制が崩壊したなどとは解釈すべきではないでしょう。Waranle大佐とその部隊は，嘗ては元プントランド大臣Ahmed Abdi Habsadeの個人ガードだったそうです。

　…ということは，もともとプントランドの兵隊だったはずです。このAhmed Abdi Habsade元大臣がプントランドに叛し，ソマリランドに移った，そのついでに彼らもそっちにいっちゃった，のでしょう。だから寧ろ原隊復帰と言うべきような事態かと思えます。

　Habsade氏の心変わりがスールの情勢を変化せしめたわけで，この事件もその一環ですねぇ。いや私がHabzade氏でも，心迷う事態だとは思いますよ。モガディシュ政権のぐだぐだに巻き込まれかねないプントランドに殉じるか，或いはまだしもな安定を求めてソマリランドに奔るかは。

　なお土曜日に，スールの都市Bo'ameで地元Dhulbahante氏族の会議が行われる由。この地区の将来に関わる会議と申せましょう。今はBo'ameはプントランドの支配下にありますが，まかり間違ってソマリランドよりの意見が噴出でもしたら！