てぶくろのだらだらブログ

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完全無欠の名探偵

2005-12-19 13:37:20 | 
この本は不思議な本でした。
というのも、全体を通した1つのお話がある中に複数のお話が詰め込まれてるんです。

各エピソードは単体で完結しているんですが、それが他のエピソードに影響を与えているものばかり。
しかも下世話なネタが盛りだくさんで、結構妙な感じです。
それぞれのエピソードは、最初はきれいなエピソードだったり他愛の無い笑い話のようなエピソードなんですが、隠されていた部分が明らかになってくるとかなりドンヨリしたエピソードだったというものばかりです。
しかも、それは名探偵役の主人公が解き明かすのではなく、会話しているうちに話していた本人が気がつくという形で明らかにされます。
この相手に話をさせて気がつかせるというのが、主人公の特殊能力なんですね。

この本はミステリというよりは、むしろSFって感じです。
また、ところどころに挿入されている「少女」の回想部分がSF色を強めてますね。

一見関係ないエピソードが積み重なると1つのお話が完成するという形の本は新鮮でした。
しかも主人公は最後まで自分の特殊能力に気づいてないですしね。


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