ベルガマは紀元前3世紀半ばから2世紀にかけて、ペルガモン王国の都として栄えたヘレニズム時代の都市でアクロポリスの遺跡が山の上に残っている。 エーゲ海から25kmほど内陸にはいった場所で、エフェソスはペルガモンの外港としての位置づけになる。
丘の中腹に訪れるアスクレピオンの遺跡があります。 ここは総合医療施設で最初はつまらないかなと思ったのですが、以外に面白いところでした。
「聖なる道」を振り返ると、背後の山の上には、都市の中心であるアクロポリスが見えます。(実際は川を挟んでおり、直線距離で2kmほど離れています)
円形劇場などが見えますが、こちらは今回はパスとなりました。
観光地には犬猫の姿が必ず見えます。
しばらくアスクレピオンへの聖なる道が参道のように続きます。
施設入口付近にあるモニュメント。 蛇が浮き彫りされています。 西洋では医学や薬と、蛇は密接な関係を持っています。 特に、この施設は精神系の治療が多かったとのこと。
ガイドさんの説明によると、入口にきた新患の人は、入院試験が行われて、走る、歌う、あと一つ忘れましたが、それができないと治療を断られたそうです。 治る見込みがない人は入れなかったので、逆にここに入った人は、ほとんどが治って帰って行ったので、それでまた名声が上がっていったとか。
施設の概要です。 右上図で四角の柱廊で結ばれた各施設で右上が劇場、左下が治療棟。 柱廊で囲まれた中庭には聖なる泉があります。
円形劇場に続く柱廊。
劇場の説明板。 観劇も治療の一環だった。 納得できます。
3500人が収容できます。 手前は聖なる泉。
火事で焼けたような跡があります。
劇場の上から遺跡を一望。
アクロポリスの円形劇場が見えますが、あちらは約1万人収容。 しかし、急な斜面にできているので怖そうな感じです。
柱廊のコーナ部分。
沐浴するところか。 説明を聞き洩らしました。
聖なる泉と治療棟を結ぶ地下道です。 患者は泉で清めたり、入浴や、観劇のあと、この地下道を通って治療棟の自分のベッドに戻る。 その時、上にあいた穴から、看護師の僧侶などが、暗示をかけたそうだ。
その暗示をかける穴を、上から見たもの。
治療棟。 天井が今にも崩れてきそうな感じです。
治療棟は半地下のような構造。
丘の崖部分にあり、眺めがいいので、治療にも良かったことでしょう。
ところで、アクロポリスの遺跡はドイツの考古学チームが発掘し、貴重な遺物はすべてドイツに持ち帰った。
ベルリンにあるペルガモン博物館には、アクロポリスにあったゼウスの大祭壇のレリーフが展示されているので、Webから写真を転載しました。 素晴らしいアート作品だと思います。
見学を終わって、丘を降りて行きます。 付近はジプシーの人達の住居が多いとのこと。
やっと昼食です。 メインはベーンディリケバブだったのですが撮り忘れて、激甘のデザートの写真です。
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