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光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

森村泰昌 自画像の美術史 「私」と「わたし」がであうとき  国立国際美術館 #3

2016年06月09日 | アート 現代美術

第1部-第5章

時代が青春だったときの自画像は美しい

日本の近代絵画で異彩を放つ、松本俊介、萬鉄五郎、村山槐多、関口正二などの自画像に扮して

いるのがまた素晴らしい。

後日、国立近代美術館でみた(5月28日)、奈良美智が選ぶMOMATコレクションにも、上記の

画家の作品が選ばれていました。 一流アーティストが見ると、いい作品はすぐわかるのでしょうね。

 

展示光景

 

 

松本俊介の《立てる像》に扮したもの。 

 

 

原画(下の写真)は、今年1月に鎌倉近代美術館の閉館展で見ました。  素晴らしいの一言。

  
松本俊介《立てる像》1942年、画布、油彩、162.0×130.0cm、
神奈川県立近代美術館

 

森村作品の《立てる像》のメーキングがわかります。

 

 

《立てる像》へ様々なアプローチ。

 

 

 

 さすがに童顔は無理か。

 

 

 

 

原画

自画像(じがぞう) 1941(昭和16)年 油彩/画布 33.6×24.5    岩手県立美術館蔵 

                                                                 


 この作品、女の目線と左手の位置が少し不自然に見えます。 原画をみても違います。
森村の意図は?

 

 


原画。 なおこの作品と、国立近代美術館にある《建物》が松本俊介の絶筆。

 松本竣介 「彫刻と女」 1948年 福岡市美術館蔵

 

 

 

 村山槐多ねー、さもありなんの自画像。  デカダンスを全うし、22歳で夭折。 

 

 

原画


「紙風船をかぶれる自画像」(1914年)
水彩 鉛筆 紙 45.4×31.7

国立近代美術館で以前、撮った村山槐多の作品。 初めて見た槐多の作品に驚いた記憶があります。

 

 

 

 

続いて関根正二、関根も二十歳で夭折した。 まさしく青春の自画像にふさわしい。

 

 

 

原画。 こちらも国立近代美術館で以前、撮った写真。

 

 

 

 

青木繁。 彼もまた、28歳で夭折。  原画の自画像の赤い輪郭線が強烈。

 

 

  
          《自画像》1903年、石橋財団石橋美術館

 

 

 

 

 

 

 

最後に萬鉄五郎。  原画も強烈ですが、森村の扮装作品は更に気味悪さが増している。

 

 

 原画

  
《赤い目の自画像》(1912~1913年)岩手県立美術館 

 

 

こちらの自画像はさらに気味悪い。

 

 

 

 原画

 

 『雲のある自画像』 1912年 岩手県立美術館 


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