光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

大竹彩子展 ”GALAGALA"

2020年12月06日 | アート 現代美術

2020年9月17日(木) 大竹彩子展 ”GALAGALA" を観ました。

会場の渋谷PARCOミュージアムは初めて。 渋谷駅からスマホ地図片手に歩くも、なかなか

たどり着かない(通り一つ間違っていた!) 

女房からは帰宅時間の厳命があったので焦る。

やっと着く、お洒落なビルで、出入りはほとんどヤング・・・入るのに戸惑いを感じた。

そんなこんなで、4階のPARCOミュージアムの前のポスター、なんか色っぽい・・・(*^。^*)

 

そもそもこの展覧会を知ったきっかけは、”ROADSIDERS' weekly ”という都築響一氏主宰のメルマガ。

9月16日号で、都築響一氏よる展示の紹介記事があり、面白そうだったのです。(作者の大竹彩子が案内)

 

ところで、大竹彩子、現代アーティスト大竹伸朗の長女なんですね。 

都築響一氏と大竹伸朗が、昔からの友達だった関係で、大竹彩子の生まれたときから、都築響一氏は

知っていたとのこと。 小さい頃は剣道少女だったとか。

そんな話も載った”ROADSIDERS' weekly ”からの引用を含んで、紹介したいと思います。

 

会場に入ってすぐは、COLLAGE WALL


ROADSIDERS' weekly ”からの引用写真

 

大竹彩子は以前から写真をコラージュした作品を作っていて、このセクションでの作品は、2018年に

訪れたベトナムと香港で撮ったものが素材。

一つ一つの作品は、本の見開きのように二つの写真を並べたもので、大竹が興味を持ったものを撮っ

ているので、私には作者の意図とかは全く分からないのですが、壁全体から受けるカラフルなリズム

には美しさを感じた。 

ちなみにタイトルは左端上から右にHANOI0057/HOCHIMINH0716 、 HOCHIMINH0433/HOCHIMINH0768 、HANOI0115/HOCHIMINH0516 ・・・以下略    

すべて2020年制作、大きさは594 x 841

 

入口に掲げられていた大竹彩子のステートメント 

 

そして次のコーナ

おお、なんと斬新な屏風!  色合いも面白い。 (原画を高精細デジタルプリントで拡大したものとか)

PURPLE PEAKS 2020
1,303x1,620

 

次が、ペインティングのセクションで、左端の作品が屏風の原画です。

大竹彩子の解説(ROADSIDERS' weekly ”から)

「その先に並んでるのが去年、ディーゼル アートギャラリー でやった「コスモスディス

コ」からの延長線ですが、今回はもっと大きいサイズのキャンバスにも挑戦してみました。

こないだ(7月31日)、新宿にオープンしたアディダスの旗艦店に作品を展示してもらったと

きに、小さな原画から大きく引き伸ばしたものだったので、今度は自分の手で大きな絵を描い

てみたいなと思って。」

ROADSIDERS' weekly ”からの引用写真

 

 

個別に観ていきましょう。

PINK HEAD 2020                                           TRIANGULAR VISION 2020
727x606

 

DEEP GREEN LAND 2020                                       LIGHTNING CAPTOR 2020
727x606

 

 

 

BLUE BLUE CARPET 2020  727x606                   RED SPACE 2020  727x606

 


                                  

 

GAL SSS 2020
1,940x1,303

 

 

BLACK CRATER 2020           LUMINOUS FLOWER 2020      GALATOGALA 2020    TWIN NEON MOONS 2020  
すべて910x727             

 

上の写真、右から2番目の作品(メインビジュアル)を大きなサイズで

 

 

 

 

ROADSIDERS' weekly ”からの引用写真

大竹彩子の解説(ROADSIDERS' weekly ”から引用)

「こちら側の壁面には今回初めて挑戦した50号、80号、100号の大きいサイズが並んでます。これまでは
女の子の顔とか髪の毛にフォーカスしてたんですが、それよりもからだを中心に描いたらどうなるだろう
と思って。
ヌードに関しては、ロンドン滞在中から美術館で石像のスケッチをしたり、古本屋で女優のブロマイドや
ピンナップ写真を集めたりしていて。クラブとか行くより、図書館のアーカイブを探してるほうがずっと
楽しかったし。
今回は父が宇和島からヴィンテージのヌード写真集を送ってくれて、「こういうの好きだろ、描けばいい
よ」って。それでテンション上がりました(笑)。下品にはしたくないっていう、自分なりのルールはあ
るんですけど。


なぜかいつも、描くのは女の子ばかりなんですよね。ずーっと、男の子を描くという習慣がなくて。
小さいころから描くのはセーラームーンとかだったし、学生の時もファッション誌を見て描いたりしてた
から。女のひとのからだのかたちだったり、メイクや髪型で変化する表情や姿がおもしろいんですよね。

色彩は・・・・・・写真も色に反応して撮ってるところがあるし、ペインティングは去年のディーゼルか
らで、やっぱり単純にカラーで描いてると気持ちが上がるんですよね。それにこんなご時世だから、展示
も明るい気持ちになる空間ができたらいいなと思って。むかしから横尾忠則さんのサイケデリックなポス
ターとか見ていたので、カラフルであることに抵抗は特になかったかな。」


作品《GAL E 2020 (1,303x1,620)》の前に立つ作者大竹彩子

ROADSIDERS' weekly ”からの引用写真

 

 

GAL A 2020
1,167x910

 

 

 

GAL B 2020
1,167x910

 

 

GAL D 2020                                            GAL C 2020
1,455x1,120
1,455x1,120

うーん、ヴィンテージのヌード写真が素材というのは、なるほどですね、でも、絵としては、物足りない気がするのですが

一方で、不思議なインパクトがあります。

ほとんどの作品が売約済みになっていました。!

 

帰宅時間を気にして、15時1分に入って、15時9分に出るという短時間の鑑賞でしたが、面白い個展でした。  

最後にCOLLAGE WALLの別サイドの作品を。


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