5月25日(日)に行った東京富士美術館の二つの所蔵品展を紹介します。
開館30周年記念で、素晴らしい内容でした。 まず初めに
江戸絵画の真髄 ─秘蔵の若冲、蕭白、応挙、呉春の名品、初公開 !!─
以下、公式サイトからの引用です。
本展では260年余にわたる江戸絵画の流れを、
Ⅰ章:開花の時̶江戸前期、
Ⅱ章:革新の時̶江戸中期、
Ⅲ章:爛熟の時̶江戸後期
の3章に分け、狩野派、琳派の名品をはじめ、伊藤若冲、曾我蕭白らのいわゆ
る奇想派による作品から、後に琳派を継承した鈴木其一による《風神雷神図襖》
にいたるまで、当館所蔵の多彩な江戸時代の絵画約70点を一堂に展覧いたします。
同時に、若冲、蕭白、円山応挙、呉春らの秘蔵の作品18点を一挙初公開いたします。
早速、撮影した写真を。 そうだ、東京富士美術館も撮影OKになっていました。 ダメもとで聞いたのですが撮影OKとのこと。
(西洋絵画の一部に撮影禁止がありましたが) 嬉しいですね。 国立博物館、近代美術館なども撮影OKですし、ひろがってくれれば有難い。
ただし、撮影マナーをしっかり守っていくことが大事ですね。
右隻の鳳凰の部分拡大です。 狩野派の力強い表現がよくわかります。
この展覧会は、端正な作品が多いとう印象で、この作品もそうです。 作品制作時から300年以上経っているのですが、古さは感じなかった。
《雪禽図屏風》
伝 狩野山雪(1590-1651) 江戸時代前期 171.4×37.8cm(各) 紙本墨画・屏風装(六曲一双)
左隻の部分拡大。 山雪の落款があるのですが、伝 狩野山雪となっているのは、真贋が明確になっていないのかな?
伊年印の落款は俵屋宗達の工房のブランド。 琳派の装飾性の萌芽も感じます。
《春秋草花図屏風》 伊年 印 江戸時代前期 156.5×171.0cm 紙本金地着色・屏風装(二曲一隻)
会場光景です。 日曜日でしたが人は多くなく、ゆったり見れました。
琳派の絵ということで、作者は不明。 背景の色合いで、渋い感じも受けますが、白い花が効いていて、渋さと華やぎが同居している感じ。
部分拡大
今度は土佐派の絵。 源義仲と義経が対峙した宇治川合戦を描いています。
部分拡大。 従者の左手は写楽の浮世絵にでてくるものと同じだ。 土佐派にしては琳派風な構図に驚き。
屏風の部分ですが大原御幸
《平家物語図屏風(大原御幸・小督)》
土佐派 江戸時代 153.0×359.0cm(各) 紙本金地着色・屏風装(六曲一双)
《源氏物語図屏風》
岩佐派 江戸時代前期 154.4×361.1cm(各) 紙本金地着色・屏風装(六曲一双)
源氏物語を題材にした屏風。 作者不詳ですが、傑作です。
《源氏物語図屏風》
作者不詳 江戸時代前期-中期 55.6×347.7cm(各) 紙本着色・屏風装(六曲一双)
右端の鳥舞いのところを拡大。
右隻。
部分拡大。
女御の表情なども丁寧に描かれています。
紹介する作品が多いので、今日はここまで。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます