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光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

東京富士美術館 「江戸絵画の神髄─秘蔵の若冲、蕭白、応挙、呉春の名品、初公開 !!─」

2014年06月12日 | アート 日本画

5月25日(日)に行った東京富士美術館の二つの所蔵品展を紹介します。

開館30周年記念で、素晴らしい内容でした。 まず初めに

江戸絵画の真髄 ─秘蔵の若冲、蕭白、応挙、呉春の名品、初公開 !!─

以下、公式サイトからの引用です。

本展では260年余にわたる江戸絵画の流れを、
Ⅰ章:開花の時̶江戸前期、
Ⅱ章:革新の時̶江戸中期、
Ⅲ章:爛熟の時̶江戸後期
の3章に分け、狩野派、琳派の名品をはじめ、伊藤若冲、曾我蕭白らのいわゆ
る奇想派による作品から、後に琳派を継承した鈴木其一による《風神雷神図襖》
にいたるまで、当館所蔵の多彩な江戸時代の絵画約70点を一堂に展覧いたします。
同時に、若冲、蕭白、円山応挙、呉春らの秘蔵の作品18点を一挙初公開いたします。
 

早速、撮影した写真を。  そうだ、東京富士美術館も撮影OKになっていました。 ダメもとで聞いたのですが撮影OKとのこと。
(西洋絵画の一部に撮影禁止がありましたが) 嬉しいですね。  国立博物館、近代美術館なども撮影OKですし、ひろがってくれれば有難い。
ただし、撮影マナーをしっかり守っていくことが大事ですね。

 

 

 

 

右隻の鳳凰の部分拡大です。  狩野派の力強い表現がよくわかります。

 

 

 

この展覧会は、端正な作品が多いとう印象で、この作品もそうです。  作品制作時から300年以上経っているのですが、古さは感じなかった。

《雪禽図屏風》
伝 狩野山雪(1590-1651)   江戸時代前期   171.4×37.8cm(各)  紙本墨画・屏風装(六曲一双)

 

 

左隻の部分拡大。  山雪の落款があるのですが、伝 狩野山雪となっているのは、真贋が明確になっていないのかな?

 

 

 伊年印の落款は俵屋宗達の工房のブランド。  琳派の装飾性の萌芽も感じます。

《春秋草花図屏風》  伊年 印  江戸時代前期  156.5×171.0cm  紙本金地着色・屏風装(二曲一隻)

 

 

会場光景です。  日曜日でしたが人は多くなく、ゆったり見れました。

 

 

 琳派の絵ということで、作者は不明。 背景の色合いで、渋い感じも受けますが、白い花が効いていて、渋さと華やぎが同居している感じ。

 

 

部分拡大

 

 

 今度は土佐派の絵。  源義仲と義経が対峙した宇治川合戦を描いています。

 

部分拡大。  従者の左手は写楽の浮世絵にでてくるものと同じだ。 土佐派にしては琳派風な構図に驚き。

 

 

 

 

 

屏風の部分ですが大原御幸

《平家物語図屏風(大原御幸・小督)》 
土佐派  江戸時代  153.0×359.0cm(各) 紙本金地着色・屏風装(六曲一双)

 

 

《源氏物語図屏風》
岩佐派  江戸時代前期  154.4×361.1cm(各)  紙本金地着色・屏風装(六曲一双)

 

源氏物語を題材にした屏風。  作者不詳ですが、傑作です。

《源氏物語図屏風》
作者不詳  江戸時代前期-中期  55.6×347.7cm(各)  紙本着色・屏風装(六曲一双)

 

右端の鳥舞いのところを拡大。

 

右隻。

 

部分拡大。

 

 

女御の表情なども丁寧に描かれています。

紹介する作品が多いので、今日はここまで。


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