東京富士美術館の西洋絵画収蔵品です。 過去何回か見ていますので、お馴染みの作品が多いのですが、写真撮影は今回が初めて。
「行政長官の肖像」と題された本作品、500年前の作品ですが、時を超えた迫力があります。
行政長官の肖像
1507年頃油彩、板 50.0×35.0cm
ジョヴァンニ・ベリーニ (1430頃-1516) イタリア
この肖像画もいい雰囲気があります。
ザクセン選帝侯ヨハン・フリードリヒ豪胆公の肖像
1533年 テンペラと油彩の混合技法、板から移されたカンヴァス 37.8×39.5cm
ルーカス・クラーナハ(父)(1472-1553) ドイツ
数少ないラ・トゥールの作品です。 静謐のなかに深い精神性・・・云々の説明があるのですが、私はそこまで感じなかったなー。
煙草を吸う男
1646年 油彩、カンヴァス 70.8×61.5cm
ジョルジュ・ド・ラ・トゥール (1593-1652) フランス
知らなかったのですが、 ピーテル・ブリューゲルの父の作品の模作なんですね。 模作は5点ほどあって、この絵ともう一点は、場所が屋外に変わっている。
この絵も、知らないで見ると、いい絵なのですが、やはりオリジナルの絵を見たいですね。
農民の結婚式
- 1630年 油彩、板 73.0×104.0cm
ピーテル・ブリューゲル(子) (1564-1638)
ナティエの貴婦人を描いた肖像画は、国立西洋美術館でも見ましたが、同じようなポーズ、顔だちですね。
この絵は、仮面を持っています。 当時は仮装舞踏会などが盛んだった。
フェルテ=アンボー侯爵夫人
1740年 油彩、カンヴァス 145.0×115.0cm
ジャン=マルク・ナティエ (1685-1766) フランス
絵としては、平凡な感じがするのですが、犬のポーズや表情が可愛い。
少女と犬
1780年頃 油彩、 カンヴァス 77.5×63.5cm
ジョシュア・レノルズ (1723-1792) イギリス
この絵は、ガラス面の反射があって、くっきりと見えませんが、肌の静脈が透けて見えるような精細な描写に脱帽。
漁師の娘
1872年 油彩、カンヴァス 116.0×87.5cm
ウィリアム・アドルフ・ブーグロー (1825-1905)
セザンヌは平凡な風景でも、アートな絵にする天才です。
オーヴェールの曲がり道
1873年頃 油彩、カンヴァス 59.7×49.0cm
ポール・セザンヌ (1839-1906)
巧い絵描きですね。
古代ローマのスタジオ
1874年 油彩、板 64.0×93.5cm
ローレンス・アルマ=タデマ (1836-1912)
これは可愛らしいの一言。
シルクのソファー
1879年 油彩、カンヴァス 129.5×84.5cm
ミケーレ・ゴルディジャーニ (1830-1909)
シスレー晩年の作品。 描くことに喜びを感じていたのですね。
レディース・コーヴ、ヘイスティングス
1897年 油彩、カンヴァス 65.0×81.0cm
アルフレッド・シスレー (1839-1899)
ボナールの絵もありました。 さすがに力があります。
若い女
1905年頃 油彩、カンヴァス 70.5×46.7cm
ピエール・ボナール (1867-1947)
名前は知らない画家です。 黄昏時の雰囲気が良かった。
黄昏の古路
1929年 油彩、カンヴァス 125.0×150.0cm
アンリ・ル・シダネル (1862-1939)
以上ですが、撮影禁止の作品では、ユトリロ、ローランサンなど充実していました。
このほかの展示で、[写真コレクション特集]明治の着色写真 も紹介。
渓谷の料亭の女性。 川の流れからシャッター速度は1~2秒かな。 海外のお客様向けの写真だったので日本的な光景を撮っています。
柱廊の女性
1880年頃
日下部金兵衛 (1841-1934)
作者の日下部金兵衛は、英国人写真技師ベアトが、横浜に開いた写真館で着色技師として働き、後に独立して作品を製作した人。
この写真着色は見事ですね。
《丈の長い着物を着た日本女性》
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