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光と影のつづれ織り

写真で綴る雑記帳

東京国立博物館 前田青邨 朝鮮之巻

2011年06月03日 | アート 日本画

東京国立博物館のアート紹介。
平成22年11月20日に撮影したものです。
作者の前田青邨の作品で最近、「那須7湯」を紹介しました。(国立近代美術館所蔵)
軽妙なタッチが、この朝鮮之巻でも味わえます。



今村紫紅の「熱国の巻」はこちらで。
明治43年に韓国併合となっており、それから6年後のことになります。



当時の生活風景を見事に捉えています。



あらためて見ると、人々の服装が白一色。 朝鮮民族は「白衣民族」ともいわれ、伝統的に白衣であった。
今の韓国、ソウルではもう見られないが。













女性たちが棒で叩いているのは洗濯物でしょう。 白衣を着ている関係で、汚れを取るのが大変なのです。
当時の朝鮮の女性は世界一、洗濯で忙しかった

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東京国立近代美術館 日本画 安田靫彦

2011年04月28日 | アート 日本画

安田靫彦は前田青邨と並ぶ歴史画の大家。  楚々とした味わいは独特のものがあります。



安田靫彦は、13才の頃、大観の作品を見て、画家を志したとされ大観は憧れであり、先達であった。
この絵も大観の気迫が気品高く描かれている。



 歴史画に技を見せた靫彦。 右の頼朝像は、国宝の源頼朝像の顔と似ている。

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東京国立近代美術館 日本画 前田青邨

2011年04月26日 | アート 日本画

前田 青邨の「那須七湯」という水彩画。 合計26画あるのですが、展示されていたのは12画でした。
青邨は平山郁夫の師匠であり、文化財の保護などにも功績のあった画家です。  歴史画が得意な画家でした。





那須野が原でしょうか。 日本最大級の扇状地である那須野が原。 水墨画でいい雰囲気です。



那須之町 しっかりかつ軽快なタッチです。



湯本。 那須七湯で最も古くからある温泉の鹿の湯のすぐ近くの温泉街だとか。
自動車を見ると、1928年の時代光景が分かりますね。 



那須湯本の共同浴場 「滝の湯」と思います。 行ったことがないのでよくわかりませんが。



湯之道。 七湯の一つ「北温泉」



元湯は「鹿の湯」のこと。 左から中央は源泉を引いている管路でしょうか。
ここで、那須七湯を紹介しているブログ「那須野の風に乗って」(2010年6月15日「温泉の老舗鹿の湯と那須七湯」)を是非ご覧になってください。 現代の建物と当時のものが似ていることが分かります。 
私もよく見ているブログで、関連記事があったのを思い出し、引用させていただきました。



雨の元湯でしょうか。 雨の雰囲気がよく出ている。



賽の河原。 



?地獄



殺生石。 22、3才の頃、ちょっと寄った記憶があります。 途中、道路で馬が横断していたので停まっていたらフロントガラスを馬に舐められたことを思い出しました。



湯本之雨



タイトルが切れて分りません。 温泉客なども配して、湯の名所の素晴らしいスケッチブックでした。
近代美術館が平成21年に250万円で購入した作品です。

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東京国立近代美術館 日本画 菊池契月、岸田劉生、速水御舟

2011年04月26日 | アート 日本画

近代美術館の日本画は、質・量ともに凄いものがあります。
京都画壇の正統派を歩んだ、菊池契月から。
1910年(明治43年)の作品。  この頃の契月は、歴史上の故事にちなんだものを多く制作していた。



1937年(昭和12年)の作品。  「麦挋い」
作風も変化し、クールで抑制された色使いになっている。 



岸田劉生の「寒山拾得」
洋画のみと思ったら、こんな日本画も制作しているんだ。



速水御舟の実に端正な作品

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府中市美術館 「江戸の人物画 姿の美、力、奇」 その3

2011年04月05日 | アート 日本画

「学術論争図屏風」  司馬江漢
司馬江漢の洋画。 当時の蘭書の挿絵などをもとに描いたものらしい。 江戸の人々には物珍しく映ったことでしょう。 実物は黒くくすんでいて、ぱっとしない感じです。





「人物図屏風」 曾我蕭月
曾我蕭白の弟子のようですが、詳しいことはあまり分かってなく、絵の伝来も分からないところが多い。
気に入ったのは左の人物の顔、女性のようでもあるのですが、剣を持った右の人物とは無関係かのようにたたずんでいるのが面白い。



「元旦図」 円山応挙
シンプルな絵ですが、荘厳な雰囲気に満ちていました。



「伏見人形七布袋図」 伊藤若冲
鶏の絵の強烈な印象があるせいか、これも若冲?としばらくいぶかりました。 応挙の布袋にくらべて、ユーモラスで親近感があります。



部分アップ。



「凧あげ図」 仙厓 義梵
素晴らしいですね。 シンプルで明快。



「美人図」 曾我 蕭白
狂った女性だろうか、手紙を噛み千切っている。 これも繊細な絵なので部分アップで



浮世絵の美人図とは異なる、リアルな描写が特徴。 題材からは、怖い雰囲気を感じますが、実物では、清浄感も感じます。

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府中市美術館 「江戸の人物画 姿の美、力、奇」 その2

2011年04月04日 | アート 日本画

「関羽像」  葛陂 古馮
暗い背景から鋭い眼差しを向けるこの絵は、従来の日本画にはない洋風の趣があります。
アルファベットのサインに?と思ったら、後世になって司馬江漢の贋作用として書き加えられたものとか。
人を欺いて利益を得ようとする輩は、いつの時代にもいるものです。



「ヒポクラテス像」 渡辺崋山
西洋医学の神として仰がれたヒポクラテスを、輸入された書画をもとに渡辺崋山が描いたもの。
縦40cmほどの小さな絵ですが、実に細かな描写がなされているので、拡大図をアップ。
崋山はこのとき、幕府の対外政策を批判した罪で、蟄居を命じられており、後に自刃するのですが、絵にはそんなことは微塵も感じさせない力が宿っています。



「賢者障子絵」 住吉広行
賢者の像は紫宸殿の玉座の背後に掲げられていたもので、火災による焼失を受けて、幕府の絵師である住吉広行が復興したもの。 いくつかの像のうちの一つで、本番制作前の下絵に当たるものだが、格調高い雰囲気が素晴らしい。 いい画材を使っているので、退色等がなく美しい。



「鍾馗図」 円山応挙
ポーズをテーマとした展示コーナの作品。 応挙63歳の正月の作品。 応挙はこの年に亡くなっている。
縦175cmの大きな絵で、鍾馗の顔もよくある鬼のような形相ではなく、人間的な表情。 そしてそのポーズが確かに素晴らしい。

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府中市美術館 「江戸の人物画 姿の美、力、奇」その1

2011年04月03日 | アート 日本画

府中市美術館で開催されている「江戸の人物画 姿の美、力、奇」の紹介です。

撮影禁止のため、同展の図録を購入し、スキャニングしたものをアップします。
テーマごとに展示グループ分けされていましたが、気に入ったものを展示順に紹介します。 

布袋図  円山応挙
縦2mほどの大きな絵。 胸毛や腹毛?メタボ、実物を見ると気持ちがいい絵ではありません。その意味ではデロリの感触があります。 京都の絵師である応挙、高雅でクールな絵が素晴らしいのですが、迫真の描きが、たまに、リアルな気味の悪さまでも浮かび上がらせるのではないのでしょうか。
左下の落款に古画を模写したとあり、応挙の創作ではないと思いますが、応挙の力が絵にダイナミックさを与えているのは事実。



夏月・冬月図(冬月の部分図)  司馬江漢
浮世絵師を出発点とし、後に油絵も画いた江漢。 当初は、師の春信の贋作つくりもしていたが、次第に独り立ちし鈴木春重と名乗るようになった。 その頃の作品で、唐画の技法を使って雪の雰囲気や、衣服の色彩感をうまく出している。



観桜美人図(部分)  祇園井特
京都の絵師である井特。  一般的な浮世絵美人の描きかたとは違う、独特のリアルさがあります。 この絵にも若干デロリの匂いを感じます。



唐美人図  長沢 蘆雪

繊細な描きが凄い。 衣の白い模様など、拡大した図でないと分かりませんが、緻密な描写です。
後年、奇想派と呼ばれるようなデロリ系の絵を画くのですが、この頃は応挙の高弟らしい、高雅な趣があります。
 

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東京国立博物館  弱法師

2011年01月31日 | アート 日本画

1月30日(日)に、トーハクに行ってきました。
特別展「仏教伝来の道 平山郁夫と文化財保護」 と総合文化展(平常展)そして、法隆寺宝物館の見学で半日堪能。
別途、これらは紹介したいと思います。

とりあへず、総合文化展での、素晴らしい作品の紹介を続けます。
弱法師(よろぼし)です。 謡曲や歌舞伎などさまざまな演目で取り上げられる題材で、俊徳丸の伝説が下敷きになっています。  昨年9月27日に取り上げた稲垣仲静の絵にも弱法師があります。
下村観山の絵では、弱法師の表現に?はあるのですが、落日と梅花の溢れる生命力に感じ入りました。


弱法師の表情などは首を傾げたくなる。  

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東京国立博物館 応挙、若冲

2011年01月17日 | アート 日本画

特別公開作品ではないのですが、それに劣らぬ素晴らしい作品を紹介します。




柔らかい調子の雪と鋭い松葉が絶妙の調和



次は伊藤若冲です。  昨年、「皇室の名宝展」で若冲の代表作「動植綵絵」を見て感嘆したのですが、この屏風図もそれに劣らず素晴らしい。 当時の最高級の画材を使っているので、退色などほとんどなし。
トーハクにこのような作品があるのは知られていないのか、見物客も多くなく、じっくり堪能できました。 国宝級の作品。






右双の部分図

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東京国立博物館 国宝 秋冬山水図、国宝 古今和歌集

2011年01月13日 | アート 日本画

特別公開シリーズ 2



国宝 秋冬山水図  雪舟等楊筆 室町時代・15世紀末~16世紀初

右側が秋景で左側が冬景。 素晴らしいのですが、私は冬景の中央上部の岩?の描きかたに違和感を感じます。
なお、この作品は2月6日まで展示されます。



 




贅沢な料紙と散らし書きの美!

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東京国立博物館 国宝「檜図屏風」、重文「風神雷神図屏風」

2011年01月12日 | アート 日本画

特別公開の作品です。
狩野永徳畢生の代表作と謳われている
国宝「檜図屏風」 狩野永徳筆  安土桃山時代・16世紀


解説文から
「金箔地の大地と雲を背にした檜の大樹は、幹をくねらせ、大枝をふりかざし、枝先はまるで爪を立てるかのよう。 この豪放な形態と濃密な色彩は、檜の力強い生命力となって、桃山の美意識を余すところ無く体現しています。」

私の感想 永徳の唐獅子図屏風を1年前に見たとき、豪放さはもちろん感じたのですが、夫婦獅子の愛情の機微のようなものも滲み出ていた記憶がある。 この作品も豪放さのなかに生命の神々しさが感じられる。 さすがというしかない。

しかし相当な人だかりで、なんとか撮っていますが、ゆっくり鑑賞は無理ですね。



重文 「風神雷神図屏風」 尾形光琳筆  江戸時代・18世紀




黒雲の描きかたが凄いと思いましたが、私は元祖・俵屋宗達の風神雷神図のほうが好みだな。

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東京国立博物館 瀟湘八景

2011年01月08日 | アート 日本画

平成22年11月20日に東京国立博物館で撮影した作品から



横山大観の「瀟湘八景」。 山水画と水彩画をミックスしたような軽妙さが素晴らしい。
なお、日本でも金沢八景などの言葉があるが、八景の元祖はこの瀟湘八景



遠浦帰帆 [おんぽ きはん
 



瀟湘夜雨 [しょうしょう やう



烟寺晩鐘 [えんじ ばんしょう]    手前の林の立体感!



山市晴嵐 [さんし せいらん] 



漁村返照〔ぎょそんへんしょう〕  漁村夕照 [ぎょそん せきしょう]とも呼ばれる



洞庭秋月 [どうてい しゅうげつ



平沙落雁 [へいさ らくがん



江天暮雪 [こうてん ぼせつ]  



湖南省の地図と瀟湘八景の位置
ファイル:Xiaoxiangbajing.jpg

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東京国立博物館 熱国之巻

2011年01月07日 | アート 日本画

久し振りに東京国立博物館の作品紹介を。
日本画の絵巻で、熱帯の国の生活を描いた作品です。  明るい色彩のこの作品は、暗い山水画が多いなか目立ちました。







































 

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東京国立博物館 日本画 餓鬼草紙

2010年11月17日 | アート 日本画

気味が悪い絵がありますので、その種のものにアレルギーがあるかたは、ご覧にならないでください。

国宝コーナでは、「餓鬼草紙」が展示されていました。
解説プレートを撮ったのですが、ぶれてしまって見づらいと思います。 ご容赦を。





最初は、優雅な音曲の宴の絵です。
(水平に置かれた絵をガラス越しに斜め上から撮っています。)

国立博物館のWebサイトでは「館蔵品紹介」できれいな絵が載っています。  上と同じものを1枚だけ転載させていただきます。

この絵では、左端に赤ちゃんを産み落としたばかりの女性と餓鬼が、右下の女性もどういう状態でいるのか気になります。


餓鬼が増えてきます。





















栄養失調で骨と皮だけになり、腹だけが異常に膨れた人の姿は、アフリカの報道写真でよく見ますが、日本でも平安、鎌倉時代ではよく見かけられたのでしょう。 絵師の技量もたいしたものだと思います。
こうした、不気味で気味が悪い世界の絵も、日本画の底流として流れているのが実感されます。
稲垣 仲静の絵を紹介したときに、そうした絵がありました。(デロリの絵:名づけたのは岸田劉生)

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東京国立博物館 日本画

2010年11月15日 | アート 日本画

東京国立博物館 シリーズで今回は日本画です。
浦上玉堂の脱藩前の作品。  ぐにょっとした独特の描線




渡辺崋山の描く肖像画。鋭さと端正さが同居。





狩野探幽の屏風絵。 当時は山林に隠居生活をすることが、文人の理想だった。





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