番組でご一緒している首藤康之さんの新国立劇場での最新公演『小さな家une petite maizon』を4日金曜日に見てきました!
首藤さんは中村恩恵さんとのデュエット作品を2009年から精力的に発表してらっしゃるので、ぜひ見たい!!とすごく楽しみにしていました!
テーマは建築家ル・コルビュジェの世界。
『小さな家 une petite maizon』というのは、コルビュジェが年老いた両親のためにスイスのレマン湖畔に建てた18坪の家のこと。
その思想はのちに彼が妻とともに暮らすために建て、実際に人生の最後を迎えた8畳の最小限住宅『休暇小屋』(南仏カップ・マルタン)にも通じていきます。
舞台では、その休暇小屋に見立てた白い箱状のセットを
時に文字や写真を映すスクリーンとして、
時にはその箱をぐるぐると回して場面の転換にも使っていました。
この回る装置がおもしろくて!
箱の中で暮らす夫婦(時にコルビュジェ夫妻、時に建築家の夫婦、ともに首藤さんと中村さんが扮している)が時の移り変わりを表すように一回転したら全然違う服装だったり、全く違う動作をしているんです!
早着替え!もきっと大変なんでしょうけれど、めまぐるしい変わりように『次は何かしら?!』と興奮しました☆
コルビュジェの代表作を年代ごとに追いながら、その建築物や社会背景をモチーフにしつつ、夫婦のその時々の関係をダンスやマイムで表していく舞台。
踊る夫婦は、息が合うときもあれば、すれ違いもあって、同じものは見てないのに帳尻が合ったり、捉えたと思っても腕の中をするりとすり抜けて・・・・
舞台上で起こるダンスが何を意味するのかを常に考え感じながら、その一方で流れるような美しい動きに感動し癒され続けてました。
見終わったときには自分の中ですぐには整理がつかなかったほどにわぁっといろんなことを考えたけれど、
あの劇場の中で起こっていたことを数日間何度も思い返しながら少しずつ自分の中で消化していく、そんな余韻を残した作品でした。
余韻を楽しんでたら、明日はもう次の公演!
再演の『Shakespeare THE SONNETS』も楽しみです!
新国立劇場のダンス公演のHPはこちら☆
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