4日(木)、ラジオでご一緒している首藤さんの舞台を拝見してきました!!!
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silenzioとは、沈黙・静寂を意味するそうですが、その通り、ほとんどセリフのないこの舞台。
表情で、動作で舞台上の6人の皆さんは何かを演じているのですが、そこには言葉がありません。
そして6人それぞれ最初から最後まで一貫したキャラクターもないように思えました。
一つの場面が、5分ほど展開されるとまた次の場面へ
椅子とテーブル、ナイフとフォークとナプキンがあるから、レストラン。
長いテーブルの端と端にコップを持って座っている人と立ってコップを拭いている人がいるから、バー。
「今起こっていることは何か!」観ている方は、目で見たこと、耳で聴く音楽、そして感じる「雰囲気」を常にキャッチしながら、舞台を追っていきます。
舞台で起こることもそうですが、自分が感じることさえも予測不可能で、すごくスリリング!
すごく印象に残ったのは、キャストの立ち位置と表情、動作だけで、事件の容疑者、被害者、傍観者がころころと変わっていく場面。
まるでエッシャーのだまし絵を舞台上で繰り広げているようでした・・・・。
依存する女とそれをはねのける男の場面もおもしろかった。
男は女に振り回され、依存され、それが心地良くはないけれど、でも女があっさり去ると男は追いたくなる・・・・・。
共感だけでもない、何かひっかかるものを残して次の場面へ誘う不思議な舞台。
首藤さんも6人の一人、としてずっとこのマイムを行っているのですが、
舞台中盤には、野獣のような超人的なダンスをテーブル上で!
そして、ラストには哀しみに満ちたダンスも!
美しく切ない音楽と首藤さんの表情、動作にきゅっと胸が締め付けられました。
美しかった・・・・・・。
なんだか、切ないラストだったので、キャストの皆さんがカーテンコールでにこやかに出てらっしゃると
少しほっとしたりして・・・・☆
これまでに経験したことのない、刺激的な舞台でした!
首藤さんが小野寺修二さんの演出で立った舞台は3作目だそうですが、
一作目の「空白に落ちた男」は、どんな舞台だったのかなぁ。再演があったら是非見たいものです!
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