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言語聴覚士の独り言

必要以上の優しさ

私は訪問してリハビリを提供する仕事をしています。

昨日は脳梗塞の後遺症で右片麻痺となり、杖をついている方の所へ伺いました。

リハビリ前にその方が腹が立つけれど少し嬉しい話があると言われました。

「映画を見に行った際、狭い通路を歩いていると前からおじさんが歩いてきた。

そのおじさんは避けるつもりがなく、真っ直ぐ歩いてきます。私は上手く交わせないのでぶつかる覚悟で身体に力を入れました。

するとおじさんは少しぶつかるようにギリギリを歩き、睨みつけて行きました。

普通の人なら腹が立つ話だけだと思いますが、

私は腹が立った後に、おじさんに対等に扱われるという事は、私の歩き方がしっかりしてきたという事かなと少し嬉しくなりました。

いつもは、ほとんどの人が、私を見て避けるように歩いていきます。有難いですが、私が頼りない証拠です。」

必要以上の優しさは相手を傷つけている可能性があると学びました。
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