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言語聴覚士の独り言

野点

人間は知覚と適応を繰り返して生活しています。

例えば、膝の上に手を置くと、初めは膝に手を置かれた感覚を脳は知覚します。
そして、ずっと手を置いておくと次第に手に触られいる感覚を感じなくなります。
これを適応といいます。

大きな音や嫌な匂いでも適応は起こります。

反対に知覚したい時やさせたい時は同じ刺激の中に知覚したい刺激を混ぜると知覚しやすくなります。

例えば、上を向いて寝ているとします。布団が背中に接している感覚は適応してなくなります。背中の右上が布団と接している事を再度知覚するには、背中の右上の所に、背中と布団の間に何か物を挟めば、それを背中が知覚して、物を外すと布団との接する感覚を再度知覚します。

これはリハビリでよく使う方法です。

毎日の行動も同じ事が言えると思います。

私は家の中でお茶を飲む習慣があります。

もちろん美味しいと知覚します。

昨日は公園へ行き、飲みました。

同じお茶なのに、凄く美味しかったです。

座る場面、見える景色など環境が変わると、同じ器、同じお茶でも、器を持つ感覚、匂い、味など全ての感覚が再度知覚され直して美味しく感じたのだと思います。

時々、いつもの感覚が違うように感じることありませんか?

あれ?妻ってこんなに美人だったかな?
あれ?今日はビールがあまり美味しくない。
あれ?昨日までここにあった建物なくなっているけど何が建っていたっけ?

私はよくあります😊

適応して知覚が鈍くなり、再度知覚したら新鮮に感じる事ができるんです。

毎日同じ事を繰り返していると感覚が鈍ります。

鈍らせないためには、同じ事を繰り返さず違う知覚を間に挟むか環境を変えることが大切です。

私は今から朝風呂に入ります。

毎日夜に入っているのでたまに朝に入ると格段に気持ちがいいです。


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