言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

認知症と夏

2022-07-12 07:35:00 | 日記
私は訪問してリハビリを提供する仕事をしています。

今年も夏は暑く、人の命を奪う危険があります。

昨日はアルツハイマー型認知症の方を訪問しました。

私が家に着くとちょうど散歩から帰ってこられました。

よく見ると長袖の上着を着ておられ滝のような汗をかいています。

慌てて一緒に中に入りスポーツドリンクを飲んでもらい事なきをえました。

暑いと感じる認知機能が低下して、

出かける時には上着を羽織るという習慣が残っているのでどうしても上着をご自身では
上着を脱いで出かける事ができません。

正に認知機能の低下であり“認知症”とは症状を言い当てた名前です。

普段は奥さんが上着を脱ぐよう説得して喧嘩をして脱いで出かけておられます。

昨日は奥さんが昼寝をしている間に出かけてしまいました。

屋内でもエアコンを奥さんが付けても
寒いと言って切ってしまいます。

リモコンを隠してもコンセントを抜いて切ります。

認知機能は低下していますが、遂行機能は比較的保たれています。

当事者は認知症なので仕方ありません。

介護者が気をつけるしかないですが、

四六時中介護だけをすることも難しいです。

早く酷暑が終わり安心できる季節がやってきて欲しいです。