親や先生から約束は守らなければならないと教わりました。
それは時として重荷になったり、足かせになる危険性もあります。
私は訪問でリハビリを提供する仕事をしています。
病気や事故で入院して、退院後在宅生活で何かしらの問題が生じた方と一緒に解決する為にご自宅へ伺います。
初めて伺った際に病院でどのようなリハビリをしていたか教えてくださる方がいます。
その中には退院して何年も経つのに、入院中に出された宿題を毎日頑張っておられる方もいます。
当然、入院中と状態や状況は変わっており、当初の宿題が現在に合っていない事も多々あります。
出しっぱなしの宿題は時間泥棒や足かせになる危険性が高いです。
病院の影響力は大きいので、フォローにつなぐか、ある程度卒業させてあげないと、下手すると一生リハビリの呪縛に縛られた生活になってしまいます。
私も宿題はよく出します。
目的は二つあります。
一つ目は機能改善です。
週に一回私と一緒に行うリハビリの時間だけより、毎日コツコツ自主訓練を行った方が機能改善を図れます。
二つ目は生活に張りを持っていただく為です。
自主訓練を行うことを私と約束することで、未来の予定ができ、少し生活に張りが出ることが期待できます。
したがって、二つ目の目的は宿題だけでなく、
「次の訪問までに思い出のアルバムを用意しておいてください」
「次の訪問の時に一緒に野菜を収穫しましょう」
など重荷にならない約束でも果たせます。
これは高齢者やご利用者だけでなく私達みんなにも使えると思います。
一つ目の毎日コツコツは言うまでもありません。
二つ目の『約束は生活の張りをもたらす』ことは
コロナ禍で予定が狂ったり、なくなったりする中で、信頼関係にある人と未来に対して明るい約束をする事で、支えになる事があるのではないでしょうか。
約束は足かせや重荷にも未来へのガソリンにもなります。
明るく楽しい約束を励みに毎日を少しでも前向きに生きていきたいですね😊