言語聴覚士の独り言

言語聴覚士の日記

親も人間

2020-12-02 06:09:00 | 日記
私の両親はありがたい事に健康で元気です。

18歳で県外に出て、離れて暮らしています。

昨日、母親から電話がかかってきました。

コロナが再流行しているから、心配の電話でした。

電話を切ってからすぐに、母からLINEがきました。

電話で伝え忘れたけど、今年の誕生日のお花はいらない。そのお金で美味しい物でも食べなさいという内容でした。

去年の父の誕生日の前にも同じ内容のメールがきました。

親の立場で考えると、親の気持ちがよく分かります。

子どもの健康を気遣い、子育て中はあまりお金に余裕がない経験もあるのでしょう。

しかし、子ども(私)の立場で考えると、

離れて暮らしていて、直接「おめでとう」と言えないのに、プレゼントを贈る機会が失われるのは寂しく思いました。

私はプレゼント位贈らせてくださいとお願いしました。

医療や介護の現場で働いていると、

病気や認知症になった親に厳しくあたってしまう子どもがいます。

介護が大変というのも、もちろんありますが、

親という大きな存在の弱い部分を見たくない子どもの心理も働いていると感じます。

親を親だけの側面で見るのではなく、1人の人間として見る事が大切になると思います。

1人の人間として見るには、どんな人生を過ごしてきたのかを知る必要があります。

私は帰省すると、可能な限り、父と母のそれぞれ1人ずつと会う時間を作るようにしています。

そして、彼、彼女が今何を想い生きているのかを感じます。

私のことも話ます。

親と子というよりは友人に近い感覚です。

父は家族に囲まれて家で死にたいと思っていると思います。

母は施設に入り、迷惑をかけたくないと強く感じ、死んだことも知らなくていいと言いそうです。

元気なうちに死に向かう価値観も聞いておこうと思います。

そして、親が弱り、死んでいくのは、辛くて悲しくて嫌だけど、親の価値観を尊重して見送る時がらきたら応援したいと考えています😊