ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いおやじの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

偽善エコロジー

2008年08月03日 | 映画評じゃないけど篇
環境問題を米国民に提示したアル・ゴアの『不都合な真実』が、実は間違いだらけでイギリスで裁判沙汰になったというニュースを聞いていたので、TVや新聞で報道されているいわゆる“環境問題”についても少なからずデマゴーグ的な部分があるのかなとうすうすは感じていた。しかし、本書の著者である武田邦彦氏が指摘する“環境問題のウソ”についてはあまりにも内容がセンセーショナルすぎて、その他大勢の学者先生の方々から<“環境問題のウソ”のウソ>なる反対論も多数あがっているように、一概に「そうなんだぁ」と信じるわけにはいかないような気がする。

・リサイクルペットボトルは既得権益者を肥え太らせるだけ
・石油の余り部分で作られるレジ袋はもっと使うべき
・割り箸は間伐材の有効利用で森林保護にもなる
などなど・・・・。本書の中での述べられているのは上記のように今までの常識論を覆すものばかりで、そりゃあ他の学者はただじゃ黙っていられないだろうと容易に推測できる。わざわざ物議をかもすような行動をとって注目を浴びるという意味では、山○モ○なみのパフォーマーなのかもしれない。

はっきりいって素人読者が氏の持論の正誤を判断するのはかなり難しい。UFOや宇宙人のオカルトネタで学者同士が喧喧諤諤の論争を繰り広げるならば笑い話ですませられるが、こと環境問題となるとテーマが身近なだけに真実を知りたいと思うのが人の常。しかし、氏の突飛な環境論がはたして印税のためなのか、それとも正義のためなのか知る術を持たない我々にとって、真実は依然ゴミの中なのである。

しかしながら、氏が巻末で結論づけている「心が満足すれば人はそれほど多くの物を必要としませんが、心が貧弱であれば何とかして心の隙間を物で埋めようとします」という意見には大賛成で、日本人がヨーロッパ人に学ぶべきものは、環境問題への技術的取組や(ましてや)洗練されたブランド・ファッションでもなく、むしろそういった精神構造だと思うのだ。但し、資本主義的価値観にどっぷり浸りこんでいる日本人にとって、物欲を捨て去るというのは誰にでもできる簡単なことではないこともあえて付け加えておきたい。

著者 武田邦彦(幻冬社新書)
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「“環境問題のウソ”のウソ」でデタラメという烙印を押された本だが、果たして本当にトンデモ本なのか、その判断は読者にお任せしたい。