ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いおやじの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

スーサイド・スクワッド

2018年08月06日 | 激辛こきおろし篇
正義のヒーローも今や集団で悪と対峙する時代。ならばバットマンにやっつけられたヴィランたちだって全員集合させればエンターテインメントになるのではないか、という秋元康流の発想から生まれたかどうかは知らないが、気がつけばマーゴット・ロビーのコスプレのみが注目される駄作に終わってしまった1本。 ギャグのセンスがない人がこういうキレた映画を作ると確実に失敗しますよ、というお手本のような作品で、軍人上が . . . 本文を読む

岸辺の旅

2018年05月11日 | 激辛こきおろし篇
“死”を軽く扱いすぎである。お釈迦様でさえ 「あるかどうかわからない」と答えた死後の世界を、本作はいとも簡単に「あるよ」と言い切ってしまっている。 岸辺とはつまり彼岸と此岸を意味する“生死の境界”のことを指しているのだろうが、未練を残したまま死んだ人間の亡霊が、(いくら○の中とはいえ)いとも簡単にあの世とこの世をいったり来たりできる設定とはいかがなものか。 観客の関心は、登場人物の誰が死ん . . . 本文を読む

リベリオン

2018年05月03日 | 激辛こきおろし篇
キャッチコピーも勇ましく「Forget “The Matrix”」と気合いの入った本作、そのパクリ元と肩を並べるどころか、公開後わずか1ヶ月で打ち切りにあいなってしまった残念な1本だ。 とある未来社会で戦争を2度と起こさないために、ビッグ・ブラザーもといファーザーと呼ばれる独裁者が考え出したのが、戦争の元=感情を抑制すること。デウスエウスマキナが牛耳る機械文明の代わりに、1984風の感情統制 . . . 本文を読む

メカニック:ワールド・ミッション

2018年04月27日 | 激辛こきおろし篇
ゲーハー・アクション俳優としてピッカリ?定着した感のあるジェイソン・ステーサム。ブロンソン主演のオリジナルをリメイクした前作は、師弟関係を伏線にしたストーリーがなかなかだったが、スタッフを一新した本作は… 相手役のマドンナにジェシカ・アルバ、そしてトミー・リー・ジョーンズまで引っ張ってきた割には、何の特徴も感じない薄っぺらな凡作に終わってしまった。むしろそのシナリオの陳腐さを補うための大物ス . . . 本文を読む

96時間/レクイエム

2018年03月12日 | 激辛こきおろし篇
リーアム・ニーソンがヨレヨレである。白人男はふけるのが早いというけれど、ジョギングで体を鍛えるシーンのスピードと来たら、早足で散歩をしている人にも抜かれる私のLSDとほとんど大差はない。もしかしたら心臓疾患か何かの持病を抱えているのかもしれない。 そんなわけでスタントマン大活躍の本作ではあるが、次はもう無いなという感じ。リーアム本人の弱り具合もさることながら、人質生還のタイムリミットといわれ . . . 本文を読む

淵に立つ

2018年01月27日 | 激辛こきおろし篇
カンヌのある映画批評家が、この若手監督を(もちろんよいしょで)ロベール・ブレッソンに例えていた。 なるほど、本作は出所後のラスコリーニコフを描いた『罪と罰』の後日談的お話であり、映画タイトルから察するに『善悪の彼岸』に書かれた道徳に対する批判的精神を映像化しようと試みた1本なのだろう。 浅野忠信演じる八坂は、殺人の罪で服役していたが、共犯者である利雄の名前を決してもらさなかったという一種“ . . . 本文を読む

マイ・インターン

2017年12月25日 | 激辛こきおろし篇
『プラダを着た悪魔』の続編かと思いきや、共通点は、ファッション業界が舞台ということと、Wメインキャスト(ロバート・デ・ニーロ&アン・ハサウェイ)というだけで、本作はまったくの別物だ。 大手メーカーがボコボコと倒産している米国アパレル業界のお寒い事情を反映しているのか、ネットショップ社長のジュールズ(アン・ハサウェイ)以下女優陣のファッションもかなり抑え目で、デ・ニーロ演じるインターン=ベンの . . . 本文を読む

そこのみにて光輝く

2017年10月21日 | 激辛こきおろし篇
何回も有名文学賞の候補に上げられながら、受賞することなく非業の死をとげた作家佐藤泰志。本作はその佐藤の出身地である函館を舞台にした3部作のひとつだそうである。 同世代の村上春樹や中上健次の影に隠れてほとんど脚光をあびることのなかった佐藤は、晩年文芸新人賞応募作の下読みにまで身を落としたらしい。 作家の死後全著作が絶版状態にあったらしく、熊切和嘉監督『海炭市叙景』の映画化にあたっては函館市民 . . . 本文を読む

アメイジング・スパイダーマン2

2017年09月03日 | 激辛こきおろし篇
スパイダーマン・シリーズをリブート、アンドリュー・ガーフィールドを主人公に迎えたシリーズ2作目にあたるが、早くも本作で打ち切り、選手交替になるという。 このアメイジング・シリーズで知り合ったエマ・ストーンと公私に渡ってお付き合いしているというガーフィールド君、映画同様破局と復縁を繰り返しているらしい。 サム・ライミ監督の前シリーズでは、突如として特殊能力を手に入れた主人公ピーターや敵役ハリ . . . 本文を読む

トランスポーター イグニッション

2017年05月07日 | 激辛こきおろし篇
あのダニエル・クレイグもイメージの固定化を嫌がって「もう一度やるなら、手首を切った方がましだ」と吐き捨てたほど007を降りたがっていたらしい(その後心変わりしたらしいけど)が、トランスポーターの代名詞ジェイソン・ステイサムは本当に役を降りてしまった。 そのステイサムに代わって主役に抜擢されたのがエド・スクレイン(以下兄さん)。前任とどうしても比べてしまって大変申し訳ないのだが、はっきり言って . . . 本文を読む

洋菓子店コアンドル

2011年10月06日 | 激辛こきおろし篇
脚本家・古沢良太と組んだ映画の中には見るべきものもあるが、深川栄洋は基本的に脚本次第であたりはずれが大きい映画監督といえるだろう。交通事故で愛娘を喪って以来心を閉ざした伝説のパティシエを江口洋介、恋人に捨てられたことにも気づかずに鹿児島から上京してきたなつめに蒼井優という人気俳優を起用していながら、本作は見所のすくない凡作に終わってしまった。 ハイライトとなるべきスイーツがまったくおいしそうに見 . . . 本文を読む

エグザム

2011年09月08日 | 激辛こきおろし篇
「SAW」や「es」などの流れをくむ密室シチュエーション・スリラー。合格すればなんと1億円の年俸が保障されているとある会社の試験会場、選抜された8人の男女に担当官は奇妙なルールを告げて部屋を出て行ってしまった。質問の中身がわからず途方にくれる応募者たち。机上におかれた白紙に何かしかけがあるのではと、××をこわしたり、○○をぶかっけたりするものの、結局何もわからずじまい。制限時間が迫る中焦りはじめた . . . 本文を読む

シルヴィアのいる街で

2011年09月05日 | 激辛こきおろし篇
ホテルの一室で瞑想にふけるイケメンの若い男。作曲でもしているのか、何かをノートに書き留める。地図を片手にホテルを出た男は、演劇女子学校の近くにあるカフェに陣取り、女の子たちを凝視しておもむろにスケッチし開始。そして、何か思い出したように室内のカフェから出てきたかわいこちゃんの後を突如として追いかけるのだった。 この間台詞らしい台詞はほとんどない。 随分とんがった演出をしてくれた新人映画監督ホセ . . . 本文を読む

コリン LOVE OF THE DEAD

2011年08月15日 | 激辛こきおろし篇
『ブレアウィッチ・プロジェクト』『ソウ』『パラノーマル・アクティビティ』などなど、ホラー・サスペンス界は低予算映画花盛りだ。金はないけどアイデアと作り手のやる気だけで勝負したこれらの作品郡は、新しいジャンルの確立という点で大変意義のある映画ということができるだろう。 俳優と呼べるのは主人公コリンを演じた青年だけで、他のみなさんはフェイスブック等で募ったボランティア、お菓子代と機材費のみでしめて4 . . . 本文を読む
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小さな村の小さなダンサー

2011年07月12日 | 激辛こきおろし篇
この映画の製作国オーストラリアは、世界最大の輸入国・中国と仲良くしたいのかどうかいまいちはっきりしない。留学中、中国からアメリカへ亡命した実在のバレエ・ダンサー(現在はオーストラリア在住)の話を探し出し、中国共産主義の頑なな態度を批判的に描いたのかと思いきやラストはきっちり故郷に錦を飾らせる中途半端な演出が、どうも中国政府の逆鱗にふれたとみえ放映許可が最後まで下りなかった1本である。 主人公のリ . . . 本文を読む