ネタばれせずにCINEるか

かなり悪いおやじの超独断映画批評。ネタばれごめんの毒舌映画評論ですのでお取扱いにはご注意願います。

アメリカの友人

2018年10月14日 | ネタバレなし批評篇
フランス人のミノー(ジェラール・ブラン)が、贋作ブローカーのリプリーにある殺人の依頼をするが断られる。オークション会場で出合った額縁職人ヨナタンが白血病を患っていることを知ったリプリーは、ミノーがヨナタンに殺人依頼をするよう仕向けるのだが… パトリシア・ハイスミスの原作サスペンスをWWが映画化しているが正直いって失敗作。「太陽がいっぱい」の線を狙ったのだろうが、WWの作風と映画の内容が全くマ . . . 本文を読む

イコライザー

2018年10月10日 | ネタバレなし批評篇
いわゆるブラック・プロイテーション・ムービーではないものの、アフリカ系監督(アントワン・フークア)にアフリカ系主人公(デンゼル・ワシントン)を登用した本作は有色人種(特にヒスパニック)を好意的に描いている。 プーチンもといプーシキンというボスが率いるロシアン・マフィアがアメリカのボストンでやりたい放題。売春、マネロン、石油密輸。ダイナーで顔馴染みになったアリーナ(クロエ・グレース・モレッツ) . . . 本文を読む

県庁おもてなし課

2018年09月20日 | ネタバレなし批評篇
実在の高知県庁おもてなし課より、実際に観光特士就任の依頼があった時のエピソードを元に、ベストセラー作家有川浩が書き上げた小説が映画化されている。 就任を快諾したまではよかったが県庁から何の音沙汰がなかったことも事実だったようで、主要登場人物の一人作家の吉門喬介(高良健吾)を自身の分身に見立てた二重構造が本作の魅力の一つになっている。 並みの作家ならば、高知→観光と聞いて“お遍路”や“よさこい . . . 本文を読む

アントマン

2018年09月12日 | ネタバレなし批評篇
今までのスーパーヒーローものとは少し毛色の異なる層の注目を集めた異色のマーベルムービーがこの『アントマン』だ。架空のピム粒子を使って身長1.5cmのアントマンへと変身する主人公スコット(ポール・ランド)。ピム粒子を発明した博士(マイケル・ダグラス)いわく“原子間の距離を縮める”ことによってダウンサイズが可能となり、結果原子というか分子の結合と共にスーツの強度も倍増するらしい。 分子の結合を強 . . . 本文を読む

バケモノの子

2018年09月11日 | ネタバレなし批評篇
『ハウルの動く城』の監督をクビになった細田守のトラウマは相当なものだったようだ。ジブリへの憧れが高じてアニメーターを志したという細田、ジブリ製作アニメの監督を任された時は天にも昇る気持だっただろう。それがまさかの途中降板。天国から地獄というのはまさにこのことだったにちがいない。 そんな細田のジブリというか宮崎駿への怨念いな複雑な思いがこめられたアニメーションである。すでにご覧になった皆様のご . . . 本文を読む

ジオストーム

2018年08月29日 | ネタバレなし批評篇
(『ザ・デイ・アフター・トゥモーロウ』+『ゼロ・グラヴィティ』+『大統領の陰謀』)÷ 3が本作の内容のすべて。気象操作衛星という仕掛以外、これといった新味にかける凡作です。 アラスカにあるHaarpとよばれる怪しげな気象探査装置を使えば人工地震だって起こせるという陰謀論は有名ですが、莫大な資金を使ってわざわざ高周波ビームを稼働させなくとも、実は雨を降らせるぐらいなら簡単にできるらしいのです。 . . . 本文を読む

聲の形

2018年08月26日 | ネタバレなし批評篇
障害、いじめ、 対人恐怖、自殺(未遂)、不登校・・・ 小中学校で実際におこっているありとあらゆる問題を1本にまとめたようなアニメーションだ。少女漫画のようなタッチの絵とは裏腹の、まるで現代日本の縮図のような子供社会における心の闇を描いた問題作である。 識者に言わせると、ありとあらゆる集団の中では差別・いじめは絶対になくならないそうだ。むしろいじめる対象を作った方がその集団ないし社会が安定する . . . 本文を読む

M:i:III

2018年08月24日 | ネタバレなし批評篇
『LOST』や『エイリアス』等のTVドラマですでに実績を積んでいたJ.J.エイブラムスを映画の世界に引っ張ってきたのは、他ならぬ主演のトム・クルーズ。忙しさで製作に回った作品はイマイチだったりするのだが、監督をつとめた作品にはキラリと光るものを感じるJ.J.エイブラムスの、はえある映画監督デビュー作がこの『M:i:III』である。 なんとこの映画、スパイ・アクションものとしては掟破りの回想シー . . . 本文を読む

LOGAN/ローガン

2018年08月12日 | ネタバレなし批評篇
不死身の肉体を誇ったウルヴァリンも、いまはしがないリムジン運転手、カリヴァンの手を借りながら、アルツハイマーを患っているチャールズを介護する毎日。そんなローガンの元に見知らぬ女がやってきて、連れの少女を車にのせてほしいと頼まれるのだが… 自慢の爪の隙間からは膿み、黒々としていた髭にも白髪が混じり、目にはローガン?鏡、足を引きずり引きずり歩くローガンを見たときは何かの冗談かと思ったが、マジもまじ . . . 本文を読む

リディック:ギャラクシー・バトル

2018年08月05日 | ネタバレなし批評篇
前作『リディック』で、悪人集団ネクロモンガーの首領にまつりあげられた後裏切りに会い、魑魅魍魎のばっこする惑星に一人取り残される脱獄死刑囚リディック。ビーチクの色?は判別できる変態水中眼鏡をかけたゲーハー・タンクトップといえば、思い出す方もきっと多いことだろう。 前作公開からかれこれ10年ぐらいたってからの続編なので、演じているヴィン・ディーゼルのなりきり具合もいまいち中途半端、見ている私たちも . . . 本文を読む

オデッセイ

2018年08月04日 | ネタバレなし批評篇
原作はアマチュアSF作家アンディ・ウィアーが自費出版で発行した『火星の人』。あれよあれよと20万部を越えるベストセラーとなり、それが20世紀FOXの目に留まったというわけ。 監督はあのリドリー・スコット。エイリアン・シリーズのようなシリアス路線の映画ではないからか、愛弟子ファスベンダーの代わりに、火星に一人とり残された植物学者ワトニーをマット・デイモンが演じている。 2030年頃開始予定の . . . 本文を読む

ジュラシック・ワールド

2018年07月15日 | ネタバレなし批評篇
本作はスピルバーグ製作云々よりも、猿の惑星1・2を手掛けたリック・ジャッファ&アマンダ・シルヴァーの夫婦脚本家による作品であることを、まずおさえておきたい。 このカップル、(知性を持った)動物と人間はどこまで理解しあえるのか、というテーマにそってずっと脚本を書き続けている人たちで、しかもその実力は、キャメロンの『アバター3』でも脚本を担当することがすでに決まっているほどの折り紙付き。 本作 . . . 本文を読む

白鯨との闘い

2018年07月14日 | ネタバレなし批評篇
スティーブン・スピルバーグの『JAWS』がメルヴィル原作の『Moby-Dick』をベースにしているのは有名な話だが、本作にエイハブ船長は登場しない。いわば『JAWS』のメタネタを映画化した作品だ。 『Moby-Dick』はこれまで何度か映画化されているが、銛のロープに絡まって白鯨と一体化したエイハブ(グレゴリー・ペック)が、エセックス号の船員に向かって“おいでおいで”をするシーンを鮮明に覚え . . . 本文を読む

ラストベガス

2018年07月02日 | ネタバレなし批評篇
バチェラー・パーティを扱った映画は本当に多い。そんなに独身生活に未練があるのなら、はじめっから結婚しなきゃいいのにと思ったりするのだが、アメリカ人にとっては一種の通過儀礼になっているようだ。 しかし、本作のパーティはかなりの変化球。金持なのに独男のビリー(マイケル・ダグラス)が齢70にして孫のような小娘と結婚。その直前に、幼なじみ3人を誘ってベガスへと繰り出すのだが… 最愛の妻ソフィーに . . . 本文を読む

ロスト・バケーション

2018年06月22日 | ネタバレなし批評篇
90分間まるごとライブリーのビキニ姿を拝めるシチュエーション・シャーク・スリラー。透き通るような海とブロンド美女、そして巨大人食いザメ、これさえあればもうお腹はいっぱいだ。 小さい頃、伊豆の海でワカメが足にからまって以来の海嫌い。幼児でも安全に遊べる浅瀬(原題「SHALLOWS」)でシュノーケリング中、筒の中に海水がちょこっと入っただけでパニックになり溺れかけた者?にとって、この映画はけっこ . . . 本文を読む