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花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

6月21日 夏至 七十二候 夏至初候 乃東枯(なつかれくさ かるる)ヒメヒオウギ シャラ 花ザクロとザクロ

2022年06月20日 | 景色

 いつの間にか、こんな花が増えた。アスチルベの名のようだ。色が豊富のようで4色の花が並んでいた。写真を撮ろうとすると蝶が来た。あまり見ない蝶だと思い名前を、と思ったが日本で見る蝶の種類は260種余りとか直ぐに諦めた。

  

 ヒメヒオウギ(姫檜扇)が咲いた。茎が短いため、他の草の葉の間に花だけが浮き上がる。例年、ピンク色を見てきたが今年は白い花も。それでもやっぱりおちょぼ口に口紅を想像してしまう。

  

 4,5年前にオリーブの木を植えたが花が咲かない。何故だろう、と思いながらもう1本、と今度は実が生っている木を昨秋に買ってきた。花が咲いた!gが小さい花、見逃さずに良かった、と言うところだ。

  

 沙羅の花が咲き始めた。シャラは夏の花と言う感じがする、ナツツバキの名もある。一夜花で玄関先で上の方の枝で咲かれると花が落ちてから咲いていたことを知ることもある。この頃はジャコウアゲハの幼虫が這っていないかと下を見、飛んでいるの見るため上を見る。今年はジャコウアゲハ効果(?)で直ぐに咲いているのに気付いた。

  

 こちらはアルストロメリアだ。和名はユリズイセン、蕾の時はユリの一種であることを想像させてくれる。

  

 ザクロの花が咲き始めた。こちらは実の生らない花ザクロで八重の花だ。

  

 そしてこちらはザクロ。実が生るはずだが1,2個しかならない。花をよく見ると2種類見える。星形の花弁が雌花だ。咲き始めて10年近くになるのだが雄花と雌花があることは今年初めて知った。何という体たらく・・・。

  

 明日6月21日(旧5月23日)は夏至、夏本番と言うところか。二十四節気立夏で夏に入ったが、夏至は立秋までの真ん中に当たる。昼が最も長いことだけは覚えてた(当たり前か)。七十二候は夏至初候 乃東枯、これだけでは全く意味が分からない。”なつかれくさ かるる”と読むようだ。が、これでも意味不明。”乃東”は”なつかれくさ”と読むようで夏枯草(カコソウ)の古名、現代の呼び名はウツボクサ(靫草)とのこと。ウツボクサ、紫色の花のようだがまだ見たことがない。と思って聞いたら”庭にあるよ”

  

 これが夏枯草即ちウツボクサ(靫草)だ。名は武士が戦いの時に弓矢を入れ背負う靫(うつぼ)に似ていることから来ているようだ。このところ、新たな発見(?)が多い。先日のロウバイが一つの木で実らないように雄しべと雌しべが時期をずらして出来る話・ザクロの花は雄花と雌花があること、そしてウツボクサはこれ!新しいことを知ることは楽しい。学生時代は新しい知識を得るチャンスの連続だったのに・・・と反省。昔に戻れたら戻る?・・・と、と、とんでもない、ご容赦ください。


 5月26日 七十二候 小満次候 紅花栄(べにはな さく)ボリジとコンフリー テッセン2種 沙羅 小待宵草と月見草

2022年05月25日 | 景色

 このところ毎日、最高気温が25度を超える。梅雨を前にして夏の雰囲気が漂う。草花も大きく成長するものが増えた。青い花弁が印象的なボリジだ。地中海原産で1年草のハーブ。花弁は星形、綺麗な花だ。

  

 そして同じような高さで咲く花コンフリー、別名としてヒレハリソウの名前がある。先のボリジと同じ時期の花で背丈も同じ。庭のあちこちで競うように咲いている。

  

 テッセンが咲き始めた。蔓が硬く手では切ることが出来ない。これが元で鉄線(テッセン)の名前となった。同じテッセンながら2つの花はかなり形が異なるが、どちらも美しい。

  

 2種の沙羅の内、1種が咲き始めた。もう1種はまだ蕾も小さい、また咲き始めたら紹介したい。この沙羅(シャラ)も2種でかなり異なる。

  

 こちらは似た花だ。小待宵草(コマツヨイグサ)だ。畑の一角で広がっている。こちらは日中でも咲いている。

  

 そして月見草だ。夕方に咲き始め、朝には閉じる一夜花だ。夜は真っ白の花弁で朝はピンク色に染まる。

  

 散歩道、見上げると木々を集めたらしい光景が見える。先ず、携帯電話の基地局アンテナの最上階だ。実はこのアンテナ、下の方でも同じように木が載っている。2階建てのカラスの巣だ。そしてもう一つ、こちらは電柱に作られたカラスの巣。多くの鳥は木々の枝に巣を作るがカラスは怖いものなしか。

  

明日26日は 七十二候 小満次候 紅花栄(べにはな さく)だ。紅花は古代エジプトから染料として利用されていた記録が残っているようだ。七十二候 蚯蚓出(みみず いずる)は5月11日だったがここに来て、朝の散歩道で這い出したミミズをよく見かける。2週間遅れと言うところだろうか。明日は紅花栄(べにばな さく)だ。が、我が家の紅花の蕾はまだ固く、これからだ。ところで先のカラスの巣、どちらもとんでもないところに作られた感じだ。特に電柱は送電に影響を与える可能性もあり、中部電力株式会社に連絡を入れると取り除きに来てくれる。小鳥の巣は羽・布など柔らかいものを集め作られているがカラスは小枝、それもかなり太い枝だ。カラスは大きな鳥の部類に入るが雛は当然、小さい。同じような雛ながらこの違い、もう少し優しい巣に、と思ってしまう。カラスねー、ここでも”カラスの勝手でしょ”と言うところか。


5月16日(旧4月16日)立夏末候 竹笋生(たけのこしょうず)夏ロウバイ イブキジャコウソウ バイカウツギ 鳴子百合

2022年05月15日 | 景色

 ここ数日、日中はほどほどの暑さなのだが朝晩が寒い。年齢とともに寒暖の差が身体に堪えるようになった。立夏も過ぎた、朝晩もそれなりの気温になって欲しいものだ。初夏の花が咲き始めた、夏ロウバイだ。丸い蕾も可愛らしく良いものだ。

  

 木々・草花を見ていると花は勿論のこと、蕾も種子も楽しいものが多い。蕾は朴ノ木だ。木で一番大きい花と言われる朴ノ木、蕾も大きい。そして実は花梨だ。成長して長細い実となるものは実が小さい時はこのような形のものが多い。カリンの実は垂れ下がるでなく枝に立つように実が生る。

  

 近くの伊吹山は薬草の宝庫と言われている。麓では薬草風呂のある町も2,3ある。その薬草の一つ、イブキジャコウソウ(伊吹麝香草)だ。背丈が10cm程度の草花だ。発汗・強壮作用があり民間での風邪薬などに使用されるようだ。名が示す通り芳賀が強く、入浴剤にも使用される。

  

 バイカウツギ(梅花空木)も咲き始めた。梅の花に似ていると言われるが花弁が梅に比べて大きい。純白の花だ。

  

 ホウチャクソウ・アマドコロに遅れることほぼ2週間、鳴子百合が花を付けた。ホウチャクソウ・アマドコロに比べて葉が細く、一見ササの葉のようにも見える。実も細く小さい。

  

 柑橘類の一つ、レモンの花だ。多くの柑橘類は白い花弁が多い。それに比してレモンは薄いピンク色と言いたいがピンク色は花弁の外側で開花した花は白い。 

  

 明日5月16日は七十二候 立夏末候 竹笋生(たけのこしょうず)だ。遅くない?と感じないでもない。が、今の時代に我々が食べることが多いのは孟宗竹の筍だが真竹は今頃からが旬である。河川敷ではこの竹が多いように思う。真竹の筍は根ではなく30cmから1mぐらいの時に切り取り、土中の部分は食べない、結構美味い。我が家の果物の木は断トツで柑橘類が多い。柑橘類が好物の一つであること・水はけのよい土手が敷地内にあることが理由と言いたいが、もう一つ大きな理由がある。柑橘類は5月頃に花が咲いて実が生り始め、晩秋までかけて大きく成長して、その後だんだん色づいてくる。収穫は12月から2月初めと言うところだろうか。即ち、一つの木で長く楽しめる。殆ど、何もしなくても9ヶ月から10ヶ月、成長を楽しめる。裏を返せば無精者には向いていると言うところか。無精者?勿論、私のことです。


 5月11日(旧4月11日)立夏次候 蚯蚓出(みみずいずる) キジ 卯の花 箱根バラ(山椒バラ)花筏(ハナイカダ)ナンジャモンジャ

2022年05月10日 | 景色

 1月15日の小寒末候”雉始雊(きじはじめてなく)から間もなく4ヶ月。田の畔・茶畑から毎日のようにけたたましいキジの鳴き声が聞こえる。家の近くの茶畑にいたキジだ。

  

 子供の頃に覚えた唱歌は忘れないものだ。♫卯の花の匂う垣根に時鳥 早も来鳴きて忍び音もらす夏は来ぬ、の卯の花だ。ところで、この”夏は来ぬ”の唱歌、2番以降は全く思い浮かばない。調べてみた、2番は。♫さみだれのそそぐ山田に早乙女が 裳裾ぬらして玉苗植うる夏は来ぬ、だった。風景が浮かぶ、いいー。

  

 他の花ではそうならないのだが、不思議と5月と言えばアヤメ(文目・菖蒲)が浮かぶ。子供の頃に遊んだ花札、5月は菖蒲だった。子度の頃に花札で遊んだ?どんな子供や。そや、花札は任天堂製だった。白い花はアイリスだ。

  

 研究所時代、開発商品を箱根大涌谷の博物館に納入した。博物館の展示・操作担当の方に頂いた箱根バラだ。葉が山椒に似ているので山椒バラの1種だと思っている。花弁が淡い色で可憐だ。

  

 何とも楽しい花、ハナイカダ(花筏)だ。葉に花が咲く。葉の中央につく花を筏に人が乗った光景と見ての名前のようだ。珍しい花で見ていて飽きない。

  

 もう一つ、楽しい花を。木に雪が積もったように見えるヒトツバタゴだ。別名ナンジャモンジャで愛されている。ナンジャモンジャの呼び名はヒトツバタゴの他クスノキ・ニレ更には菩提樹の花でも呼ばれる。が、今やヒトツバタゴ=ナンジャモンジャの感がある。

  

5月5日が立夏だった。土日は真夏日で暑かったが、昨日は最高気温が20度を割り17度と寒かった。17度前後は我が地岐阜では3月中旬の気温らしい。明日11日の七十二候は立夏次候 蚯蚓出(みみずいずる)だ。ミミズは他の生物に比べて少し遅れて冬眠から目覚めるようだ。春の、いや季節的には夏の午後、ベランダに手作りの小さい置台と椅子を出しコーヒーを飲む。花の名前は当然、人が付ける。花に物思う心があれば名前を何と感じるだろう、と空想の世界へ。私が知る最も気の毒な名前はその花の匂いから付けられたヘクソカズラ(屁糞蔓)だ、可愛い花なのだが。”何て名前だ!人情蔓(ニンジョウカズラ)ぐらいにしてよ(花の声)。じゃあ、ナンジャモンジャは?う~ん、花から言えば、ドンナモンジャでどうじゃ(花の声)。


雑節 八十八夜 5月5日(旧4月5日)二十四節気 立夏 七十二候 立夏初侯 蛙始鳴(かわずはじめてなく)マガタマ ナニワイバラ ホウチャクソウ

2022年05月04日 | 景色

 今週月曜日5月2日は雑節八十八夜だった。♫夏も近づく八十八夜・・・、の歌詞で一番茶を摘み始めるころと記憶しているが、”八十八夜の別れ霜”の言葉があり、霜が降りなくなる時期で稲の種まきなど季節の変わり目と言う日本独特の雑節である。今の茶畑、新緑が何にも増して美しい。

  

 庭ではあちこちで色々な花が咲いている。ネモフィラとオダマキ(苧環)が重なっていた。

  

 よく似た花が少なくとも3種ある花ホウチャクソウである。これに似た花の1種アマドコロが強い花で広がり過ぎたか退治したようだ。もう1種鳴子百合と言うのがあるが少し遅れて、同形態で咲く。後日に紹介したい。

  

 コデマリが白いツツジ(左側)と競うように咲いた。垂れ下がる枝に咲く花のユキヤナギに変わり、今はこの花が風に揺れる。

  

 オガタマの名で記憶しているが正式名はカラタネオガタマかも知れない。中国原産の常緑小高木だ。バナナの香りがするようでバナナブッシュ、バナナツリーの別名があるようだ。が、残念ながら我が家の花は匂わない。

  

 そしてモッコウバラである。蔓の花は成長が早くフェンスを這い3,4年でここまで広がった。棘がないバラとして知られている。

  

 もう一つ薔薇である、ナニワイバラだ。中国・台湾で自生している薔薇のようだ。ではなぜ”ナニワイバラ”(難波茨)の名?となる。江戸時代、難波商人が持ち込み広めたからと言われている。純白の白さ、楚々とした美しさが際立つ。

  

 二十四節気”立夏”、いよいよ夏である。立春・立夏・立秋そして立冬で分けられる季節、夏入りである。夏入りと記したが立夏は”今が一番春らしいころ、これから暑い夏に向かう”と捉えるのが良いようだ。七十二候は立夏初候 蛙始鳴(かわず、はじめてなく)。先に記したように八十八夜が稲の種まきの頃、早米田ではもう田植えが終わっている。蛙にとっては広い遊び場、思いっきり鳴き始める頃かも知れない。ところで先のナニワイバラ、棘が凄い。晩秋から初冬の頃に毎年、伸びた蔓と言うか木なら徒長枝枝(直径1cm、長さ1~3m)を切るのだが当然のように傷だらけになる。切りながら思うのは”綺麗な薔薇には棘がある”だ。”どんな美しい女性も醜い危険な一面も持っているから気をつけよ、という意味で使われる諺”だ。それなりの歳になり、清楚な美しさを持つ女性は棘があっても柔らかく優しい痛さではと思うようになった。清楚な花ナニワイバラの棘は堅く鋭く痛いが・・・。