goo blog サービス終了のお知らせ 

花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

4月25日(旧3月25日)七十二候 穀雨次候 霜止出苗(しもやみて なえいずる)トキワマンサク カリン 一人静と二人静の芽生え

2022年04月24日 | 景色

 桜に目を奪われているうちに庭でも色々な花が咲き始めた。門の傍、ダルマフジ棚の横ではトキワマンサク(常盤万作)が咲いた。トキワマンサクは白い花が基本と聞くので正式名はベニバナトキワマンサクのようだ。初春に”マンズ咲く”ことからの名マンサクが落葉樹なのに対しこちらは常葉だ。垣根にしている家も多い。

  

 ベニバナトキワマンサクの下に白い花が見えるがヤマブキだ。こちらは逆にヤマブキ色と言われる橙色が基になっている。

  

 2本あるサクランボ、1本が今年は多くの花を付けた。ここ数年、数えられるぐらいの実しかならず。しかもヒヨドリにきっちり食べられてしまう。今年は多く実れば網を架けてやろう、と”捕らぬ狸の皮算用”中だが、果たして・・・。

  

 花梨もそこそこ花を付けた。カリンの花はピンク色で愛らしい。かなり刈り込んでいるため我が家ではあまり実が生らない。近所の家では生った実を木の根元へ捨て置くのを見かけるが、さて今年は収穫するほど実るか楽しみだ。

  

 一人静の芽生えだ。もう1枚の二人静を比べるとかなり芽生え時は異なる。これが大きくなり花を付ける頃には花茎が1本か2本かの違いだけになる。面白い花たちだ。

  

 明日4月25日(旧3月25日)は七十二候 穀雨次候 霜止出苗(しもやみて なえいづる)だ。暖かさが増し霜が降りなくなり 苗がすくすくと育つ頃の意味だ。初冬の頃の霜はシモバシラの花の茎に出来る霜柱を待っているため気になるが今の時期の遅霜はあまり気にしていなかった。が、この地へ来て知った。お茶の新芽には遅霜が大敵のようで遅霜が心配な日の前夜は夜半から送風扇が回っている。その総風扉、確かに今週月曜日はまだ回っていたがそれ以降は回っている音が聞こえない。今年の八十八夜は5月2日だ。岐阜はお茶で白川茶と揖斐茶と言う2つのブランドを持つ珍しい県だ。”揖斐茶”が育つ我が里、美味しいお茶が今年も出来ることを祈りたい。

 


4月15日(旧3月15日)清明末候 虹始見(にじはじめてあらわる)ジューンベリー 利休梅 アンズとアーモンドの花

2022年04月14日 | 景色

 七十二候で”鳥”を列挙すると1月15日キジ鳴く、2月7日鶯鳴く、そして最も新しいのは4月5日ツバメ来たる、だ。昨日の散歩、ツバメが飛び交うのを今年、初めて見た。雉が水を引く前の田んぼの畦で鳴き、ウグイスは近くの林から上手に鳴くのを聞かせてくれる。鳥の鳴き方で気づいたことがある。今更、と言われそうだが小さい鳥は身体を上下に動かすぐらいで鳴けるがキジなど大きな鳥は鳴くときに羽をばたばた動かしながら鳴く。畦道にいたキジ、次の瞬間鳴いた。

  

 青空に桜は良いものだと思ったものだが青空には何の花も似合う。ジューンベリーの花だ。6月に実ることからの名ジューンベリー、真っ白い花で綺麗だ。

  

 こちらの白い花は利休梅だ。上へ伸びた花茎の下から咲いていく。木の花でこういう形はあまり見ないように思う。今年はこぼれ種からの木2本でも花を付けた。まだ他にも1,2本あるので庭の一角が利休梅で占められそうだ。あまり大きくしないようにせっせと剪定しなくっちゃ。

  

 小さい木ながら木瓜(ボケ)の花が多くの花を付けている。こちらは淡いピンク色だ。

  

 昨年に増えた橙色の花、まだ小さくて花がない時は踏んでしまいそうなので木を囲むように木枠を置いている。深紅の花は競るように咲いている。

  

 我が家でなかなか育たない木がある。その一つはアンズだ。春先にピンク色の花が欲しい・実が食べたい、と植えるのだが何本か枯らした。これは枯れたと思っていたら根っこが生きていたようで芽を出し、大きくなったアンズだ。今度は大きく育って欲しいと願っている。そして昨年植えたアーモンドの花、アンズより少し大きく見える。

  

 我が家に1本だけある桜がやっと咲き始めた。枝垂れの八重桜、今年はそれなりの花数だ。

  

4月15日は清明末候 虹始見(にじはじめてあらわる)だ。冬に虹を見ないことはないが非常に少なく殆どみないと言っても良いぐらいだ。一つの理由は太陽が光が弱い。そして空気が乾燥していることが冬に虹が少ない理由のようだ。二十四節気・七十二候を調べ始めて間もなく3ヶ月だ。二十四節気は季節の変化だが七十二候は霧・虹などの自然現象、草木の芽生え・開花そして鳥の去来・鳴き声などで構成されているように思う。二十四節気で四季の変化を知り、加えて七十二候で季節内の流れを読む、楽しいものだ。もともと寒さに弱い我が身、昨年に続き今年も1~3月は体調がイマイチの日が多かった。冬は冬眠が出来れば、いいなと思うこの頃だ。せめて猫と同じように室内で丸くなって転がっているだけにするか。


4月10日(旧3月10日)七十二候 清明次候 鴻雁北(こうがんかえる) シラネアオイ アミガサユリ

2022年04月09日 | 景色

 昨年は咲かなかったシラネアオイ(白根葵)、今年は蕾を含め、4個の花を咲かせそうだ。高山系の植物で日光白根山に多く自生しており、姿がタチアオイに似ていることからの名前のようだ。

  

 お約束のように今年も沢山の芽を出し多くの花を付けた、アミガサユリである。花弁を覗くと網目状の模様があり、この名前がある。生薬貝母(バイモ)となる。

  

 花でも咲いているのがよく見ないとわからない地味な花がある。私の思うところでは柿とこの花茱萸(グミ)が双璧ではないかと思っている。どちらも花は地味だが美味しい実を付ける。

  

 そして、ゆすら梅だ。花弁が5枚構成でその1枚1枚が離れているように見える。味のある花だ。

  

 こちらはユキヤナギだ。が、この花は赤みがかっていて、白い花のユキヤナギの圧倒されるような感じはない。同じ花でも色でこれだけ受ける感じが違うのか。

  

 今の時期、芽吹きの時期を心配する花がある。やっと芽を出し始めたウマノスズクサだ。ウマノスズクサはジャコウアゲハの幼虫には必須の草花だ。去年はまだウマノスズクサの葉どころか芽吹きもないうちにサナギが孵化しヤキモキした。今年はまだ孵化したサナギはない。何とか葉が生えそろうまで待って欲しいが・・・。

  

明日4月10日は七十二候 清明次侯 鴻雁北(こうがんかえる)だ。清明初侯のツバメが温かいところからくるのとは逆に雁は北へ帰るころの意味だ。自然界の鳥が入れ替わり、草木も次々に芽吹き・咲き、自然は晩春から初夏に移って行く。モンシロチョウが10日ほど前から飛び始め、今週はモンキチョウも混じり賑やかになってきた。これに3年ほど前から上記のジャコウアゲハが加わった。この蝶、我が家で飼っているわけではなく、蜜を求めて飛んでいるが幼虫はウマノスズクサしか食べないため、卵は必ずウマノスズクサに産みつける。雄の蝶は雌を求めてこれもウマノスズクサの周辺で待っている。昨年は1羽の雌蝶に3羽の雄蝶が重なっているのを見た。さて今年は?モテる・モテないモテないを感じて生きてきた人の世界とは違うのだから、雌雄同数で生まれてくれれば平和か・・・イヤ、それでも本能の世界だからなー。


4月5日(旧3月5日)二十四節気 清明 七十二候 清明初侯 玄鳥至(つばめきたる) 大津谷桜2022年 モクレン

2022年04月04日 | 景色

 遅霜を警戒して送風扇が3日連続で回っていた先週末だった。守られた茶畑の新芽で新緑が増すこの頃、我が家のモクレンが大きな花をたくさんつけた。桜に代表される今頃の木の花モクレンの他、実の生る木プラム・アンズ・ゆすら梅などが続く。

  

 実の生る木の花は次回に譲り、今回は桜だ。近くの小学校の校庭脇に咲く桜だ。んっ?と思う桜を見つけた。通りに張り出す上の枝(左側)だけ葉が付いている。根元を見るとソメイヨシノとヤマザクラの2つの幹がくっ付いて伸びていた。

  

 こちらはヤマザクラにしては葉が小さい。またヤマザクラは葉の方が花より早いから違うようだ。ソメイヨシノでもなさそうだし・・・。

  

 近くの熊野神社の光景だ。道側にある桜は大木になり過ぎたかかなり、刈り込まれている。

  

 こちらは大津谷だ。三寒四温で寒い日が続いた日もあったが、暖かい日々は20度を超える日が3日続いた。その3日で開花から満開に至った。

  

 大津谷公園の入り口にある枝垂れ桜だ。そしてソメイヨシノの並んだ花が大空に映える。

  

 大津谷の南側、池田山の下方に広がる桜。毎年、植樹されているようで花がだんだん増えている。手前の茶畑・横に広がった桜群そして山中に咲くヤマザクラがどんどん山を上るように咲いていく、綺麗で楽しい光景だ。桜の向こう、北の山には雪まだが残っている。

  

 満開になった後、雨もあったりで寒かったのが功影響したのだろう。ソメイヨシノはまだ満開状態を保っている。早咲きの桜はそろそろ散り始める頃だ。何とか、今週末まで咲き続けて欲しいものだ。明日4月5日は二十四節気 清明だ。”清浄名潔(せいじょうめいけつ)”の言葉を訳した言葉で、清明とは万物が清らかで生き生きとした様子を表す。沖縄県では清明祭と言うのがあるようだ。七十二候”桜始開”から11日目、春爛漫と言える季節だ。七十二候は清明初侯”玄鳥至”、ツバメが日本に来る頃の意味だ。我が里ではまだ玄鳥(つばめ)は見かけないが、花を飛び渡るヒヨドリなど他の鳥は見る。ウグイスも鳴き始めた。

”さまざまなこと思い出す桜かな”、松尾芭蕉が脱藩して、もう帰って来ることはないと思って去った故郷伊賀の国へ戻った時の句のようだ。我が身にも考えさせられる句、じっとしておれないような気分になる。  


3月31日(旧2月29日)七十二候 春分末候 雷乃発生(かみなりすなわちこえをはっす)ショカッサイ トサミズキ 

2022年03月30日 | 景色

  桜の季節、岐阜市は28日に満開が報道があった。が、花冷えとはよく言ったもので今週は比較的寒い日が多いそして曇り、花曇りと言うやつだ。桜の開花状況だが我が里は山沿いの地と言うこともあるか、ソメイヨシノはまだチラホラから3分咲きぐらいの木が多い。写真は彼岸桜と我が里で最も早く咲くと思っているソメイヨシノだ。

  

 我が家も草花・木の花が多く咲き始めた。蕗が今やここまで伸びて花を咲かせた。紫色の花はショカッサイ(諸葛菜)だ。ムラサキハナナ(紫花菜)の別名もある。ユキヤナギ・サンシュユそして椿も揃ってここまで咲いた。

  

 トサミズキ(土佐水木)が満開になった。四国特に高知県に山地に自生するようだ。マンサク科で水を多く含んでいると言う2つを合わせ、この名になったようだ。奇妙な花の形に見惚れる。

  

トサミズキは四国そして、これは中部地方に多くあるシデコブシだ。花弁の数が多く、花によってその枚数は異なる。ハナミズキの花と奇妙さを比べれば、このシデコブシに軍配が上がりそうだ。

  

 見落としていたがオウレンも咲いている。漢名”黄連”を音読みした名前で小さいがしっかりした形状の花が咲く。生薬”黄連”になる。

  

 春に待つ花は幾つもあるが草花では雪割草そしてこの花カタクリもだ。カタクリは2つの葉が出ないと花茎が出来ない。こぼれた種子からだんだん増えてきた。どちらも欅の下で咲いた花だが、こぼれた種からの花も咲いたか2つの花弁が重なっている、もったいないと思ってしまう。

  

明日は3月31日、3月も終わり新年度が始まる。七十二候は春分末候 雷乃発生(かみなりすなわちこえをはっす)だ。雷がなり始める頃の意だが、春の雷は雨を呼ぶ兆しとして喜ばれたようだ。が、歳時記では雷はやっぱり夏の季語だ。春に雷を読む場合は”春の雷”、”春雷”、もう一つ“虫”出しの雷”と言う季語がある。啓蟄の頃の雷の意味からのようだ。雷が最も怖かったのはゴルフの時だ。何と言っても避雷針となりそうなスチールあるいはカーボン製の棒を振り回しているのだ。今でも鮮明に思い出しのは同僚が打とうとした瞬間、雷鳴がありクラブを放り投げて芝生を駆けてきた姿だ。音が鳴った時にはもう遅いのだが・・・でも、そりゃそうなるわな。