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花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

8月7日 二十四節気 立秋 七十二候 立秋初候 涼風至(すずかぜいたる)サルスベリ クサギ 竹の花

2022年08月06日 | 景色

 立秋!秋である。まだまだ暑さは続くのだろうが言葉だけでも涼しく感じる。ここに来て朝顔が咲き始めた。アサガオと言えば夏休みの観察を思い出す。多くの人が同じ思いではなかろうか。アサガオとヒマワリは夏休みの花だ。

  

 サルスベリの花をあちこちで見かける。木の樹脂がツルツルしていることからの名、猿滑りだ。漢名は百日紅、これは花の寿命が長く、100日近く咲くことからの名前だ。花の期間が長いと言うこともあるか街路樹としても見かける。

  

 後述する竹が枯れている場所の一角にピンクがかった白い花が見える。クサギの花だ。クサギは葉の匂いから臭木の名だ。ピンク色に見えるのは顎、この後、顎はもっと強いピンク色になり花は藍色の実に変わる。この実を用いたクサギ染めがある。子供の頃に住んでいた近くにクサギがあり、触れると臭みが移るので敬遠していたのを思い出す。もう一つ、よく黒いアゲハ蝶がきていた。今なら名前を調べたろうが・・・残念。

  

 ジャコウアゲハを育てていることもあるか庭で多くの蝶を見る。加えて今年はトンボも多い気がする。多くはシオカラトンボの種だが先日、オニヤンマも見かけた。写真はイトトンボだ。イトトンボは胴体が細い上に羽も柔らかそうでフワフワと優雅に飛ぶ、見ていて飽きない。2つ目の青みがかったイトトンボは全長5cm前後、よく見ないと見逃しそうなトンボ、イトトンボだ。

  

 近くの竹林、今年も真新しい竹に花が咲いている。竹の花は120年に1度の定説(?)があるがこれは真竹でのデータのようで筍としてよく食べる孟宗竹は67年と言われているようだ、因みにこれは真竹だ。この竹、花が咲いたらどうなるのか。敷地内の竹は1つの地下茎で繋がっている。花が咲いても必ず枯れるものでもないようだが多くは枯れるようだ。

  

 竹の花は地味だ。イネ科で花は稲穂に似ている。物の本によると一つの敷地内にある竹が枯れるには3年かかると書かれていた。観察し始めて今年は3年目、さてどうなるか楽しみだ。

  

 明日8月7日(旧7月10日)は二十四節気 立秋だ。2月4日の立春、5月5日の立夏に続いて暦の上では3シーズン目の秋に入る。最初に秋を感じるのは弱くなった朝夕の日差しの中で、吹く風の涼しさだろうか。七十二候は立秋初候 涼風至だ。日中でも木陰に入れば涼しい風を感じられるようになるのは間もなくだろう。7月7日 小暑初候 温風至から1ヶ月、上手く決められたものだと思う。ところで季節には色が配されている。朱夏から白秋へ、この言葉だけでも涼しさが漂う。白秋と言えば繋がるのが北原白秋だ。”雨はふるふる 城ヶ島の磯に 利休鼠の雨がふる・・・”。”城ヶ島の雨”だ。高校生の頃に兄貴が持つ本を見ていたとき、裏表紙にこの詩が書かれていたのを思い出した・・・・50数年前の話だが。


7月29日 七十二候 大暑次候 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし) アゲハ蝶幾種 モンキアゲハなど  アサギマダラ  

2022年07月28日 | 景色

 大暑期間だが雲が多く真夏には遠い。と喜んでいたら週初めから暑さが戻ってきた。これが2度目の梅雨明けの暑さか。我が郷で見かけたアゲハ蝶をまとめてみた。最初は真っ赤なヒガンバナの中で遊ぶモンキーアゲハだ、と思う。幻想的に見えた光景だ。

  

 庭の花に留まるアオスジアゲハだ。アオスジアゲハはよく見かけるのだがなかなか止まってくれず写真に納まってくれない。久しぶりに捕えた。

  

 そしてこちらはナガサキアゲハではないかと思う。だいぶ傷んでおり後ろに突き出た羽の部分がない。

  

 こちらは2羽ペアでいたナミアゲハだ。合体した蝶は時々見るがこうして仲睦まじく2羽が留まる姿は初めての光景だ。伸びたテイカカズラの蔓に長く仲良くいた。

  

 こんな真っ黒なアゲハ蝶が来た。カラスアゲハではないかと思う。メスは模様があるのでオスではないかと考えている。日陰と言うこともあるがホントに真っ黒な蝶だ。

  

 これはホソオチョウだ。アゲハ蝶?と思ったが、ホソオアゲハの別名があった。そして、アゲハ蝶ではない、アサギマダラだ!10年目にして昨年初めて来てくれた。聞いていた通り好きな藤袴(フジバカマ)の蜜を吸っている。3分ぐらいの滞在だった。

  

 ユリ科の花を2つ、と思ったら旧分類ではそうだったようだが今はイヌサフラン科のグロサリオだ。花弁の形が何とも言えない形で面白く楽しい。

  

 そして鬼百合だ。球根はゆり根の名で食料になる。

  

 先日、スズメバチの巣を取り除こうとしていて刺された。写真は以前に紹介した1階のベランダに巣を作り始めたスズメバチだ。この時はまだ小さい巣でハチも1匹だったのでキンチョールで追い払った。その後、もう1度巣作りを始めたが同様の対応で事なきを得ていた。先日、今度は2階のベランダで巣を見つけた。今度はもうかなり大きくなっていた。用心をしてフル装備で立ち向かったが左腕を刺された・・・。

  

 明日7月29日(旧7月1日)は 大暑次候 土潤溽暑(つちうるおうてむしあつし)だ。”草木生える大地が太陽の光を浴び濃い緑に色づき、熱気がまとまりつく蒸し暑い頃の意味のようだ。今年は早い6月末の梅雨明けに続く日々が連日、猛暑日だったためか大暑期間、30度を超える日々だが何とか耐えられている。

スズメバチの話に戻る。今までハチはキンチョールで追い払っていたが、逆襲を浴びたことはなかった。が、今回は違った。キンチョールを浴びせると1匹のハチが真っすぐ向かってきた。フル装備だからと安全と思っていたが服の上から腕を刺された。また、その後で部屋に逃げ込もうとした時にももう1匹、別のハチが来た。これは網戸を閉めることで事なきを得た。反省点として防具服は厚い生地であること・キンチョールではダメ、でハチ専用スプレーを購入した。もう一つ、こんな商品がある。毒吸入器だ。上の写真がそれである。刺された部位に細い先をしっかり押しつけレバーを操作して傷口を真空状態で吸引し、毒を吸い出すのだ。口で毒を吸い出すのを機器でやると言うことだ。これが思いのほか、効果がある。いままでは蚊とかに刺されたときに使用していたが今回は蜂、刺された直後の腫れが今までで一番ひどく腫れ、心配したが腫れは3日ほどで収まった。恐るべき880円商品だ!

 

 


7月17日 小暑末候 鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)クロアゲハの1種 ジャコウアゲハの生態No1

2022年07月16日 | 景色

 妙なものに興味を持ったものだと思わないではないがクロアゲハの1種であるジャコウアゲハを飼い(?)始めて3年目の夏を迎えた。草花でウマノスズクサと言うのがある。ジャコウアゲハの幼虫はこの草花しか食べず、言わずもがなだがジャコウアゲハ蝶はこの草花にしか卵を産まない。ウマノスズクサが何処にでもあると話しは別だが今のところ、この草花があるのは里では我が家だけのようでジャコウアゲハ蝶は蜜を求めて他家に行くことはあるが帰って来てウマノスズクサに卵を産む、これが飼っていると書いた所以だ。ウマノスズクサの生え際と成長した姿である。蔓性の植物のため、柵を作るのだがなかなか上手く広がってくれない。

  

 ジャコウアゲハの1年間のサイクルの話だ。1つ驚いたことだがサナギで冬を越す。そして春先と言っても我が地では4月10日頃に越冬したサナギの羽化が始まる。そして蝶になると直ぐに交尾し卵を産み幼虫→サナギ→蝶→卵を繰り返す。4回目の10月末から11月初旬ごろのサナギが越冬する。写真は越冬するためにクルミの太い幹に付いたサナギそして薪棚に保存する木材に付いたサナギだ。

  

 サナギからの羽化はトンボ、蝉などと同じだ。先ず頭を出し、尻尾を引き出す。最初の写真はサナギから出た直後の蝶だ。折りたたんでいた羽が伸び始めた所だ。生まれてからここまで1分ぐらい、羽が伸びきるまで3分とかからない。次の写真は羽が伸びた状態だ。まだ、この時は羽はへなへなで柔らかい。これから羽を乾かす工程に入る。飛べるようになるまでは3時間弱だと思う。面白いもので3時間後ぐらいに生まれた所から飛び立ち別の場所に移り、ここで半日近く、じっくり羽を乾かす。この場所の移動は危険を避けるためかと考える。今度は葉の多い木など隠れやすいかと思えるところで羽を広げ、羽が出来上がるのを待っている感じだ。

  

 羽を閉じている時は雌雄の判別は難しい。が、広げた状態では写真のようにかなり見た目が違う。黒い方がオス、薄い色に見えるのがメスだ。

  

 合体(交尾)では驚くことが2つある。先ず雌は羽化して直ぐでも雄に狙われることだ。利休梅の花弁で羽を乾かしている所を狙われ、合体したところだ。もう一つ驚いたのが次の写真だ。実は3羽いる。合体したオスメスにもう1羽、オスが掴まっている。この光景は珍しくなく時々、見掛ける。物の本によると雌は最後に交尾した雄の卵を産むようだ。子孫を残すと言う本能の凄さを見る瞬間だ。

  

 交尾の済んだメスは卵を生み始める。言うまでもなく産み付けるのはウマノスズクサ。葉に掴まり尻尾を丸めて次々に卵を産み付ける。

  

 卵は必ずと言ってよいほど葉の裏側に産み付ける。茎に付いているのも時々ある。1度だけだが支柱にしている竹に産み付けたのも見たことがある。

  

 卵は10日前後で幼虫に孵化する。この卵からの孵化で落ちこぼれるのは50%ぐらいの確率と聞く。卵の状態で他の虫に食べられるのかも知れないが卵のまま腐る等はあまり見ない。言い忘れたがウマノスズクサは毒性があり、これを食べて大きくなる幼虫も毒を持つため、あまり他の昆虫・鳥類などから襲われることは少ないらしい。確かに幼虫の死骸は時々しか見ない。が、サナギは我が家で1回あたり20~30ぐらいしか見ない。見つからないのも含めても50前後ではないだろうか。

  

 先になったサナギの近くでサナギになる準備をする幼虫だ。幼虫は2mmぐらいから4~5cmぐらいまで成長するがサナギになるまでは1ヶ月ぐらいかかるように思う。幼虫で幼虫は口からの液で事物との間に糸を張り、尻尾付近から液を出し、前後で止めた形で丸くなって脱皮体制に入る。

   

 脱皮は3~4日後、黒い皮を剝ぐように行われる。頭部から脱皮し最後に尻尾が出る。この時に、脱皮した黒い皮が尻尾近くにくっ付いているサナギもある。見掛けると手で皮を外してやる。最初の葉に付くサナギは抜けたばかりでまだ皮が柔らかくツヤツヤ感がある。越冬するときは別だがサナギは色々なところで見る。水差しの取っ手に付いたサナギだ。ここまでが1回転になる。越冬したサナギが羽化し始めたのが4月10日頃、そして今年最初のサナギが6月初旬、一昨日に3回目のサナギを見つけた、3回目のサナギの時期に入った。ジャコウアゲハの好きな花などは次号で紹介する。

  

 前回、カサブランカを紹介したがもう1種、大きなユリが咲いた。ヤマユリだ。枯れかけたとかで今年は鉢で咲いている。そして、えっ!と驚くことが。フジに花が咲いている。それも普通に見事に、さらにまだ蕾も見える。早めに伸びた茎などを切るとチョロッと咲くことはあるが・・・ここまで見事に咲いたのは初めてだ。

  

 明日7月17日は小暑末候 鷹乃学習(たかすなわちわざをなす)だ。鷹は5~6月に生まれるようだ。生まれた雛が育ち巣立ちの準備を始めるのがこの頃の意味だ。飛び方を覚え、獲物の捕り方を練習し、一人前に成長する。我が郷でもタカ類のノリス・トンビなどは見かけるが鷲は見ない。もう少し山に入るといるのだろうと思う。タカ・トンビと来れば思い出す言葉がある、”トンビがタカを産む”だ。今ではあまり聞かなくなったように思う。考えてみると子供は持ち上げられているが親はちょっと可哀そうと思うのだが・・・子供が褒められたことで親バカで許せるのだろう。我が家はトンビがトンビ、いやスズメがスズメぐらいだ・・・まあ元気ならいいっか。

 


7月2日 夏至末候 半夏生 キササゲ ネムノキ アルストロメリアの原種 ブットレア 半夏(カラスビシャク)と半夏生

2022年07月01日 | 景色

 今週初め27日に東海地方は梅雨明けした。6月の梅雨明けも期間12日も早過ぎる・短か過ぎると思い調べてみた。最も早い梅雨明けは1963年の6月22日で2番目の早さのようだ、梅雨明けが6月と言うのはこの時と2度め、期間12日は今までの13日間を抜き、最短記録となったようだ。散歩道で見つけた楡(ニレ)の花だ。

  

 先日、2階の庇に付いているジャコウアゲハのサナギの状況を確認に行ったとき、眼下に花の咲いている木を発見した、キササゲだ。毎年晩秋時に剪定するとき、マメの実がぶら下がるのは知っていた。が、花は10年近く経ち始めて知った。キササゲは木大角豆で大角豆(ササゲ)と実が似ていることからの名だ。

  

 6月20日に紹介したアルストロメリアの原種と言われる花がフェンスの傍、紫陽花と並んで咲いている。鉢植えしていたのだが枯れたと思い、ここに土ごと、捨てたら蔓延り始めた。今は土手の一角を占めるまでになった。

  

 10日ほど前に撮ったくりの花だ。この白く見える花は雄花である。そして昨日写した栗。たくさん咲いていた白い花の根元に栗の実が出来ていた。白い花を両側にした茎の根元に一つの実が出来るようだ。

  

 黄色いトンボが来た。調べて見るとオオシオカラトンボの幼い雄のようだ。雄は成熟すると青く変化するようだ。近くのフェンスに留まるモズだ、こちらも幼い感じだ。モズは獰猛と聞くがこの状態で尻尾をゆっくり上下させる動きは愛らしい。また餌を木々に串刺しにするはやにえ(速贄)と言う習性も楽しい。

  

 子供の頃、家の畑にあったことから名を知っている花、鉄砲百合だ。子供の頃に他に知っていたのはコスモス・チューリップそしてヒマワリだろうか。あっ、赤い花サルビアも知っていた。これも近くにあったからだ。桔梗の大きな花が重たそうに咲いている。

  

 3mを超えるまでになったブットレアの花、蝶が好きと聞くがモンシロチョウを始め、色々な蝶が来ている。写真はジャコウアゲハだ。ジャコウアゲハは前回6月22日に紹介したカワミドリ・ブットレア、そして小さい花で道沿いに咲くヒメイワダレソウ(6月10日紹介)でもよく見る。

  

 今日から7月、今年は梅雨明けで猛暑の下での後半入りだ。明日2日は七十二候 夏至末候 半夏生(はんげ しょうず)だ。七十二候はここ4回 梅・ウツボグサ・菖蒲そして半夏生と花が続いた。それだけ咲く季節の花が多い時期なのかもしれない。が、七十二候 半夏生は葉の色が変わる半夏生ではなく”はんげ(からすびしゃく:烏柄杓) しょうず”のようだ。私はずっと葉色の変わるハンゲショウと思っていた。烏柄杓の乾燥させた茎根が半夏と言う生薬となることが間違い易くしているのかも知れない。最初の写真が抜いてきた烏柄杓(カラスビシャク)だ。これが生えるころまでに田植えを終えることの目安で”田植えが遅れても半夏生前ならば平年作の半分は獲れる”の教えのようだ。カラスビシャクは毒草で伸びたときは蛇が鎌首をもたげたような独特な格好になる。また成長したところを見つけたら紹介したい。では今どき葉が白くなる半夏生(ハンゲショウ)は?となる。半夏生(ハンゲショウ)は雑節9つある中の1つとしてある。七十二候と雑節の2つが同じ日に重なっているのだから両方を目安としても良い気がする。七十二候 半夏生(はんげ しょうず)はこの日までに田植えを終えること。雑節 半夏生(ハンゲショウ)は葉が白く半化粧する頃までに田植えの他、全ての農作業を終えることぐらいの区別だろうか。庭先の半夏生だ。今は色変わりの最盛期(?)、暑い夏のひと時を癒してくれる。

  


6月27日 夏至次候 菖蒲華 アジサイの花いろいろ カワミドリ

2022年06月26日 | 景色

 北の山、霧が嶺を漂う。霧が山の嶺に沿って這い、流れるような光景を描くのは美しい。朝の散歩時の楽しみの一つだ。

  

 昨年はモクレンの狂い咲き(帰り花)があったが今年はシデコブシの花がかなり見える。春先に正しく咲くのはモクレン・シデコブシとも葉のない時だ。今の時期は葉に覆われた中で花弁が見える。今でしか見えない光景だ。

  

 カワミドリが咲き始めた。蝶が好きだと聞いているブットレアの花と形が似ていて蜜を吸い易いのだろうか、ジャコウアゲハが複数羽来て蜜を吸っている光景をよく見る。ブットレアは蝶のために増やしているがカワミドリも有効のようだ、もう少し増やしてやらなくっちゃ。

  

 ここから紫陽花特集である。紫陽花は今の時期、最も艶やかな花の一つではないかと思う。最初は我が家のフェンス内で咲いている紫陽花。そして次は隣家の北側道沿いに植えらている紫陽花だ。

  

 ”人生には楽園が必要である”、あるTV番組のキャッチフレーズで番組の冒頭で聞く西田敏行さんの言葉が耳に残っている。これも、その一つと言えるのではないだろうか。家族総出で昨年造られたお花畑だ。紫陽花が中心だが小さい草花も多く植えられている。散歩道、楽しみな場所の一つである。

  

 先ずはホンアジサイそしてアナべルだ。押し合うようにギッシリ花弁が付いている。アジサイと言う花、不思議なところがいくつかある。花弁の色が変わる花は少なくないが紫陽花ほど長期に渡り咲き続け、色変わりする花は少ない。

  

 アナベル、我が家にもあるのだが花が重たすぎて茎を支えてやらないと折れないまでも大きく傾く。2つ目の花、これは西洋紫陽花だろうか。紫陽花の不思議さ2つ目は土壌に寄って花の色が変わることだ、買ったイメージの色で咲いて欲しい気もするが。

  

 そして3つ目はこのガクアジサイだ。周りに咲いているように見えるのは花ではなく顎(ガク)だと言う。どう見ても花だろうと思ってしまうのだが葉っぱが変化してガクになったようだ。花はそのガクに囲まれた中にある。これはまだ蕾だ。

  

 花が咲いたのがこちら、小さい花がいくつも開いている。こんな星形のガクもある。

  

 明日6月27日(旧5月29日)は夏至次候 菖蒲華(あやめ はなさく)だ。アヤメは梅雨を告げる花と言われる。我が地のアヤメは5月10日、21日に紹介したが、もう咲き終わっている。今はショウブそしてカキツバタだ。

  

 ”何れアヤメか、カキツバタ”と言われるが近年になって、やっと見分けられるようになってきた。まあ、どちらも美しいことに変わりはない。このアヤメ・カキツバタの他、”立てばシャクヤク座ればボタン歩く姿はユリの花”と言う言葉もある。花は女性の美しさに例えられることが多いようだ。紫陽花の花を見ながらパートナーとの語らいもあるだろう。でも間違っても眼の前の女性を紫陽花には例えないように。紫陽花の花ことばは色の変化から来ているのだろうが”移り気”、”浮気”などがある。紫陽花の花ことばは色により”和気あいあい”、”辛抱強い愛情”とかもあるようだ。でも、やっぱり”移り気・浮気”を思う。紫陽花は無言か、ひたすら”キレイ、美しい”で眺めよう。