先週11月8日に皆既月食があった。その日の上り始めた月だ。上り始めの太陽・月は大きく見える、何故だかは分かっていないが。そして2日後の朝、まだ山並みの上に残る月だ。満月から2日後ながら下部が少し欠けているように見える。
上記の月が西の山上に見えた日の朝陽だ。”菜の花や月は東に日は西に”は与謝蕪村の句だ。これは逆の光景だ。
朝の散歩、通り道で神社に朝のお詣りをしてから北側に出て山に向かって上る。その神社を出たところにあるお家のドウダンツツジだ。高くなる木を植えると雪で折れることが多かったのでドウダンツツジにしたそうだ。言われてみればここのお家の庭、すぐ横の神社の大木が張り出し、冬は陽が届きにくく雪がなかなか解けない気がする。神社をお詣りの後、この庭を見るのを楽しみにしている。
神社の鳥居の前には大きな木がある、欅だ。何年か前に7,8mの高さで切ったが今またこの高さになった。そして神社を抜けて先の庭を拝見した後、山道を上る時に広がる光景だ。田畑の一角に生えている大きな木、これも欅だ。
池田山に連なる山並みも紅葉が進んでいる。春の新緑は下から上へ、秋の紅葉そして冬場の雪は上から裾野へと降りて来る。
明日11月17日は七十二候 立冬末候 金盞香(きんせんか さく)だ。キンセンカと言う花は別にある。ここで言う金盞(キンセン)は水仙のことだ。金盞とは金の杯を意味する。黄色の冠を付けた花水仙の別名だ。水仙は春先の花のように思っていたが我が郷でも12月初めぐらいから多くの花が見えるようになる。冬の花と言えば前回の七十二候 山茶花が代表格に思える。そして椿も多くの種が咲く。更にはこの水仙だ。花の少ない冬場、華やぐ椿・山茶花の下、可憐な水仙の花弁を数多く見せて欲しいものだ。