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花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

12月22日 二十四節気 冬至 七十二候 冬至初候 乃東生(なつかれくさ しょうず)12月26日 冬至次候 麋角解(さわしかつのおつる)

2022年12月26日 | 景色

 朝陽が最も遅い時期になった。朝散歩に出ることろに陽の光があることは少ない。散歩道、最も高地から見た朝陽だ。春を待ち、今は眠る桜の木にはカラスがたむろしていた。

  

 池江田山に3回目の冠雪が12月中旬にあった。くっきりと山の中腹に積雪の境目が見える。里の人が伝える”池田山が3回冠雪すれば里にも雪が積もる”。それから、1週間も経過しない21日15cmの積雪があったが写真は撮れなかった。

  

 散歩道、やぶ椿がたくさん咲いていた。このやぶ椿の木、球状に赤い実が生る蔓が共生している。以前に紹介した美男蔓(ビナンカズラ)だ。

  

 晩秋に3回目の摘み取りが終わった茶畑の風景だ。綺麗に刈りこまれて冬を迎える。収穫用のチャノキはこのような姿で越冬して春を迎える。八十八夜までに新芽を揃えて、美味しいお茶を産みだしてくれる。

  

 先日、紹介した桂の木だ。すっかり枯葉になったが散らない。この姿で春の新芽を待つ。そして、青桐だ。毎年、葉が落ちた後でその年に伸びた枝を落とす。チャノキ・カツラそしてアオギリ、それぞれの姿で新年を迎える。

  

 過ぎし12月22日は二十四節気 冬至だった。11月7日立冬から始まった冬、真ん中に至ったことになる。”冬至冬なか冬はじめ”と言う言葉があるようで真冬の始まりを表す。七十二候は乃東生(なつかれくさ しょうず)。乃東生とはウツボグサのことで芽を出す頃と言う意味だ。ウツボグサの花は夏に枯れるので夏枯草(かごそう)とも呼ばれるとのことだ。そして今日12月26日は冬至次候 麋角解(さわしか つのおつる)だ。麋角(さわしか)とは大鹿の一種でヘラジカの角が生え変わる頃を表すようだ。ヘラジカはトナカイの仲間でもあるようだ。

 いつもは七十二候の前日のブログを出していたが今回は遅れた。実は19日にコロナ感染が判明した。コロナは潜伏期が3日と言われている。いつもチョロチョロしている私だが感染の3日前近辺は酒蔵にお酒を買いに行ったぐらいで他は動いていない。”感染経路不明”と言うやつだ。きつかったー!38.5度超えの熱が3日続いたがそれよりもっと堪えたのが関節痛(筋肉痛?)で3日間はベッドから起き上がれず水を飲むのも苦労した。岐阜県は県職員(看護師)のフォローが行き届いていて1日3回の電話が心強かった。コロナの症状が出てから7日目の昨日、やっと楽になってきた。”三途の川”を前に躊躇した1週間、女房が引っ張り戻してくれた感じだ。自分も感染していると思える女房がいなければ水も飲めなかっただろう・・・感謝。

 


12月12日 七十二候 大雪次候 熊蟄穴(くま あなにこもる)

2022年12月11日 | 景色

 小春日和が続いた今年初冬、穏やかな日々が終わった。と、今度は時雨続き。朝靄に煙る岐阜市街辺りだ。写真右の山が金華山、左側にちょこっと飛び出したように見えるのが岐阜城だ。時雨の日々、今の時期には珍しく、虹が3,4日続いた。降ったる止んだりする中、虹が次々と場所を移動した。

  

 池の傍に朱い実を付ける木がある。ヤブコウジ類の植物には間違いないが、と思いながら調べてみた。どうもマンリョウのようだ。これからお正月に向けて朱い実を付け続ける。

  

 ベランダに何か大きなイモのようなものが置いている。”何だろう?”と思いながら聞いてみるとこんにゃく芋だった。こんにゃく芋と言えば最初の写真ぐらいの大きさだろうに、と合わせて聞く。何処に植えたか覚えていず、たまたま見つかったイモ、こんな大きさになっていたとか。コンニャクが幾つ作れるか楽しみだが・・・毎食、コンニャク?

  

  名前が分からない花だ。昨年も誰かに教えてもらったような気がするが・・・昨日のことなら覚えているが1年前のことはちょっとわからないな(みなとのようこ、よこはまよこすか~)。時期を感じ取ったか1つ2つと咲いていたシクラメンがたくさん咲き始めた。

  

 我が家の紅葉も終わりに近づいた。最後に黄葉した木カマツカだ。紅も混じるが黄色が主体だ。池のところにある2本目のモミジ。北側のフェンス傍が散り始めたのを追うようにピークを迎えた。紅葉・黄葉、今年の見納めだ。

  

 明日12月12日(旧11月19日)は七十二候 大雪次候 熊蟄穴(くま あなにこもる)だ。冬眠に備え、餌を食べた熊が穴に籠る頃を表す。この頃に冬ごもりに入る動物は多い。シマリスやカエル更にはコウモリなどもそのようだ。

 カエルは水の中ではなく陸にある石の下などで冬眠すものだと思っていた。金魚・メダカを飼う池代わりの入れ物がある。ここは浄化のため水をポンプで吸い上げ汚れ取りのフィルターを通して5つの入れ物に回している。ポンプで吸い上げるので水の温度が少し上がるか、掃除のためにフィルターを取り出すとカエルが付いてくる。雪が積もっているような寒い冬日、カエルを地上に出すと動かない。死んでいるのかと突くとノロノロと歩き始める。その歩みの遅さ、誰かに・・・そうか、私と同じだ。私は冬眠明けではないのだが・・・。


12月7日 二十四節気 大雪(だいせつ) 七十二候 大雪初候 閉塞成冬(そらさむく ふゆとなる)

2022年12月06日 | 景色

 白々と明けてくる光景も冬の感じになってきた。雲が東の空を重く覆っている日が多い。剪定をやってもらったモチノキとその向こうにある花梨の木の間から雲間に顔を出した朝陽が拝める。

  

 毎年、2mぐらいの高さに伸びた枝を切り、また伸びた木に付く青葉を楽しむ青桐。今年も黄葉と化し散る寸前となった。ある日の朝、4本ある桐の木の一番北側にある木の葉が見事になくなっていた。桐の木は散るときは一度にバサバサと散り一夜で木は坊主姿になる。”一葉落ちて天下の秋を知る”と言う諺がある。この”一葉”は青桐の葉のことのようだ。

  

 二十四節気”大雪”を迎える庭木、まだ秋の気配が残る木もある。老爺柿雌木に残る柿の今だ。この柿に限らず小さい柿が木に残る光景は魅かれる。そして今年初めて花を付けた野ボタンも椿の木に挟まれながら隠れるようにまだ咲き続けている。

  

 集団で行動する鳥エナガが久しぶりに表れた。いつの間にか十数羽で出現し、木々を渡りサッといなくなる。スズメよりは一回り小さく、名の通り尾が長い。チュッチュッと鳴きながら次々と木を渡り飛ぶのを眼で追いかけ、一瞬の出来事を楽しんだ初冬のひと時だ。

  

明日12月7日(旧11月14日)は二十四節気 大雪(ダイセツ)だ。山に積もっていた雪が里にも積もり始め、季節は真冬へ。七十二候雪初候 閉塞成冬(そらさむく ふゆとなる)も同じような意味で天も地も寒さで塞がれ、本格的な冬となる頃を表す。

 先週末、時雨模様の日々が続いた。そんなある日の午後、北の空に虹が掛かった。11月22日 小雪初候 虹蔵不見(にじ かくれてみえず)から10日後ぐらいの日だ。冬の虹は夏の虹のようにくっきりとは見えず、ぼんやりと消え入りそうな感じだがそれはそれで味わいがある。次の日は一段と冷えた朝だった。我が家西側に位置する池田山が初冠雪となった。そして虹も掛かった。朝の散歩中の出来事、急いで帰ったが虹は消えかかり、柿の実の向こうに薄っすら見えるばかりになっていた。急いで駆けて帰ったつもりだが・・・どうも速足ぐらいだったようだ。

  


11月27日 七十二候 小雪次候 朔風払葉(きたかぜ このはをはらう)

2022年11月26日 | 景色

 我が郷における日の出が6時半を回るようになってきた。これから冬至に向かいどんどん遅くなり、冬至には7時を回る日の出となる。6時20分ごろの朝焼けだ。同じ時間帯の2枚で絞りを空と手前の風景に合わせて撮ったものだ。日が沈むのが傍にある池田山で夕焼けが見えない代わり朝焼けは美しく広がる。

  

 ビナンカズラの実だ。ビナンカズラは漢字で”美男蔓”、ちょっと魅かれる名前だが昔、武士が樹液を整髪料に使用したことからの名のようだ。実蔓(サネカズラ)の別名がある。

  

 返り咲きの桜は終わった。今見える桜は四季桜だ。近くの小学校にある四季桜だが今年は花数が多いように思えるだ。毎日の散歩時の楽しみの一つだ。

  

 車を止めている近くのちょっとした隙間にいつの間にか菊の花が咲いている。またまた何処からか仕入れてきたようだ、”○○引き”だったかな?

  

 最後に一つ残った蜂屋柿だ。毎年、幾つかは完熟になるまで待っている。完熟する前に落ちることも多いのでこうして網を被せ枝に留めている。椿の花が咲き始めている。椿は挿し木で根づくことから、綺麗な花があると一枝貰って来ることを繰り返していたら20本を超えるまでに増えた。朱い斑入りの椿だ。陽当たりのあまり良くない家の西側で青桐の間に植わっているのだが毎年、比較的早く咲く。今年、5,6本目の開花だ。

  

 明日11月27日(旧11月4日)は七十二候 小雪次候 朔風払葉(きたかぜ このはをはらう)だ。まだ雪が舞う所は少ないが、吹く風が冷たくなり木の葉が払い落とされる頃の意味だ。”朔”は北の意味があり”朔風”は木枯らしのことを言うようだ。今年は雨の日が少なく小春日和の日が多い。紅葉が見頃の今の時期、暖かいこともあるかテレビ報道で見る紅葉への人出は驚くほど多い。コロナに対しての規制がないことで外国人も多いようだ。近年、春の桜もそうだが紅葉もライトアップが多い。テレビで”キレイ!”と思うが、直ぐに夜の寒さを思う。若いころからこの傾向はあったが年齢を重ねた今は”キレイ、ホントにキレイ。でも夜に外を歩く・・・あり得ません”が今の私だ。


11月22日 二十四節気 小雪 七十二候 小雪初候 虹蔵不見(にじ かくれてみえず)

2022年11月21日 | 景色

 我が家の庭も立冬を過ぎた頃からかなり紅葉が進んだ。北東の角にあるモミジだ。まだ、これから色づき真っ赤近くまでなる。そしてその下で重なりながら色づいた別種のモミジとドウダンツツジだ。

  

 こちらはリョウブだ。これもまだ途中でかなり赤く染まる。今、最も赤く染まるのはニシキギだ、ピークに近い。ニシキギは茎・葉そして赤く変わる実も好きなようであちこちにある。これは門傍の欅の下で紅葉したニシキギだ。

  

 黄葉を2つ。薪の木の東側で紅葉したハナノキだ。ハナノキは別名でハナカエデの名前がありカエデ科の木だ。そしてもう1枚は2本目が今年初めて実を付けたポポーの木だ。大きな葉で黄葉も迫力がある。

  

 そんな中、まだまだ咲き続いているアサガオだ。もう11月も半ばと言うにこの乱れ咲き状態だ。季節的に見るのは今年最後かもしれないトンボが池の傍の杭に来た。蝶ももう殆ど見かけない。昨年、10年目にして初めての来訪を受けたアサギマダラ、残念ながら今年は姿を見ない、まだ期待しているのだが。

  

 明日11月22日(旧10月29日)は二十四節気 小雪だ。”こゆき”と読みたくなるが”しょうせつ”だ。冬本番はまだ先だが山々に雪が降り始める頃だ。冷たい空気の日が多くなる中、時々訪れる春のように暖かい日、”小春日和”が嬉しい頃でもある。今年は立冬を過ぎてから雨が殆どなく、小春日和の日が長く続き過ごし易かった。そして七十二候は小雪初候 虹蔵不見(にじ かくれてみえず)だ。空気が乾燥し日差しが弱くなるため虹があまり見えなくなる頃を表す。

 剪定を進めているとジャコウアゲハのサナギが木の幹に付いているのを見かける。1枚目は朝日に照らされているクルミの木に付いているサナギだ。幼虫が餌のウマノスズクサがあるところからは10m以上離れているのだが這って来たようだ。そして2枚目はウマノスズクサの近くの棒樫に付いたサナギだ。今のサナギは越冬して来年の4月初めに羽化する予定のサナギだ。ジャコウアゲハは越冬したものが羽化するのを含めて9月初めまで3度、羽化する。その次の10月初めごろからサナギになるものが越冬するのだがこれらのサナギは自分らは越冬することを知っているような行動をする。それまでのサナギは幼虫で過ごした近くの木・葉でサナギになる。が、これら越冬組は決して葉には付かず家屋の軒下そして木でも硬い幹に付く。10m以上離れた木まで移動してもだ。越冬しなければならないことを知っている。う~ん、幼虫で育つ時の気温あるいは日の長さぐらいしか判断基準がないような気がするが・・・まだ、はっきりとはわかっていない。越冬するサナギ、食べて育ったウマノスズクサの毒性があり襲われにくいと聞く。が、長い冬を越えて初春まで敵も多い。来年春に無事に羽化することを願うばかりだ。