稲穂が伸び始めた田、2種類の鳥が餌を探しているか忙しく動いている。灰色っぽい鳥は近くの熊野神社で子育てを続けているアオサギだ。もう小鳥が生まれたようで神社を通るときはうるささを感じる。小鳥の餌も必要なのだろう、一生懸命さが伝わる。もう1種は顔にある黒い筋からみるとカルガモのようだ。こちらは仲良く梅雨の一日を楽しんでいるように見える。
梅雨の花、と思っている紫陽花が咲き揃った。北の土手では稲が伸びる田を背景に先ず顎が開き、真ん中の花が咲き始めた。そして、今年もホタルが数匹しか飛ばない東側の土手では西洋紫陽花が大きな塊の花を見せる。
4月27日のブログでモッコウバラなどとともに紹介したヒョウタンボクが名の語源となった実を付け始めた。2段重ねで瓢箪形の実、先にある実から朱く熟れる。ただ、この実は毒性。かじりたくなる形だが気を付けないといけない。花がスイカズラ(忍冬)と似ていると思ったら、ヒョウタンボク(瓢箪木)はスイカズラ科スイカズラ属だった。
嬉しい花が咲いた。ササユリだ。一昨年まで咲いていた場所で昨年は芽を出さなかったため、また買ってきたようだ。笹に似た葉の先に弱々しい茎を伸ばし咲いた花。正に”・・・・歩く姿はユリの花”を表したようなのササユリだ。
越冬組のサナギが産んだ卵が幼虫・サナギと進み、今季最初のジャコウアゲハが生まれた。羽が黒いので雄蝶のようだ。先日、玄関先で散歩用の靴に履き替えていて気が付いた。こんなところにもサナギが、である。幼虫の餌となっているウマノスズクサからは軽トラなどの横を通る10m近くの旅が必要だ。当然、地上を這う。”よくご無事で”と声を掛けたくなる。
鮮やかな花が物置小屋の隣で咲いている、アルストロメリアの花だ。以前にも紹介したように思うのは我が郷から南に位置する神戸町(ごうどちょう)で数多く育てられて出荷されているようだ。そしてドクダミの花だ。
子供の頃、住んでいた家はトイレ(当時はこんな洒落た名でなく便所)が家の外にあった。このトイレの周りがドクダミで覆われ、これを取らされた覚えがある。ドクダミは臭いの強い草で草引きの後、手の臭い落としに苦労した記憶も蘇る。が、写真は八重の花で観賞用に植えられているようだ。ドクダミは私がもっとも古くから知る薬草で、その頃はジュウヤク(十薬)と呼んでいた。この名は何にでも効くことからの名だと教えられた。ドクダミは生薬としての名が十薬で、内服薬として胃腸病、食あたり、下痢、便秘などに利用され、外用薬としても腫物、吹き出物、皮膚病などに用いられたようだ(ウィキペディアより)。私も、吹き出物が出来たときなどに葉を火であぶり貼っていた記憶がある。子供の頃の呼び名で思い出したがキャベツはカンランの名だった。漢名の甘藍(カンラン)を使っていたようだ。今、カンランなどと呼ぶと笑われそうだ・・・カンランカンランと・・・お粗末。