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花・昆虫との田舎暮らし暦

田舎暮らしも13年目、木々・草花・鳥・昆虫等々、自然は初めて知ることが多く楽しい。色々な経験を紹介していきたい

朝霧の岐阜市 彼岸花 秋の茶畑 義民祭 ソメイヨシノの返り咲き 熊の出没情報

2024年10月18日 | 果実・花

 朝晩が冷え込むようになった。日中はまだ25度を超える暑さだが朝晩だけは秋を感じられるようになってきた。朝霧が立ち込める岐阜の市街地だ。ビル2棟が岐阜駅前辺りだ。そして、右端遠くに恵那山、右端は金華山、左にちょこっと飛び出しているのが岐阜城だ。

  

 今年は彼岸花が咲くのが非常に遅かった。写真は2枚とも10月10日前後の大津谷の光景だ。彼岸花は地中の温度が20度を下回らないと花芽を出さないと言う説がある。昨年も例年に比べて1週間ぐらい遅かったが、今年は20日近く遅い。

  

 これは左が梅畑の下、そして右は大津谷への堤防道路だ。ここらの開花が最も遅かったように思う。

  

 お茶は八十八夜前後の一番茶、二番茶は初夏そして九月終わりから十月初めの三番茶まで収穫が続く。三番茶が刈られた今の茶畑は春先の新芽時に次いで美しい。花は栄養を取られるので咲かない方が良いらしいが根元辺りでは花が見える。

  

 先日10月初めだったと思うが明和義民感謝祭が開催された。明和3年(1766年)大垣藩政に抗議し立ち上がり、犠牲となった先人を供養する感謝祭のようだ。

  

 返り咲き(狂い咲き)は多くの木、例えば我が家では毎年のプラム・モクレンそして今年はオガタマも花を付けた。写真は大津谷沿いのソメイヨシノだ。今年は9月初旬に台風で葉が散り、その後の暑さが影響したか例年に比べて多くの木で多くの花が咲いている。返り咲きの花びらは春先に比べ小さく、愛しさが増す。

  

 愛おしくない出来事がこちら、今年は熊の発見情報が殊の外多く、毎日のように情報が来る。裏年に当たる年に加え、猛暑で木の実が少ないのか山沿いから集落近くまで来ているようだ。幸い、まだ人が襲われことはないようだ。大津谷にある注意を呼び掛ける看板だがどう注意すれば良いのか・・・。

  

 もう1枚は収穫することなく木に残る渋柿だ。茶畑を夏の日差しから守るために植えられたようで、我が里には柿の木が多く点在する。TVニュースとかで柿の木に上る熊の映像を時々見かけるので心配する。“熊出没注意”も良いが熊にも注意を促す方法はないものか。畑などの害獣除けは強烈なにおいを発するものを置いたりしているが・・・。熊が嫌うものはないか、熊より大きな怪獣の写真はどうか??? せめて柿は渋柿で美味しくないことは教えてあげたいなー。

 


萩 コスモス アサガオ ユウガオ 宗旦木槿 害虫 アオバハゴロモ

2024年10月10日 | 果実・花

 夏の終わりの花と初秋から本格的な秋の花が混じるこの季節、賑やかに花々が揺れている。秋の7草の1種萩もその一つ、花茎をどんどん伸ばし今もキレイに咲いている。が、伸びる方向が前の道、ひもで束ねる位置も上に上にと変わっている。

  

 秋の代表花の一つ、コスモスだ。車を停める場所へせり出すように咲いている。コスモスも夏に茎を伸ばすため1mは優に超える高さになっている。難点は風に弱く倒れることだ。そのため、杭を打ち紐で留めている。

  

 夏の名残とも言える花アサガオもまだ終わる感じではなく蔓を伸ばし、絶えることなく花を咲かし続けている。

  

 今年は気温が高い日が続いたためか、このユウガオには異変が。例年なら夕方に咲き始め朝には閉じる花。が、今年は夕方どころか夜9時を過ぎても咲かず、朝開いた形跡を残す日が続いた。最高気温が30度前後に落ち着き、やっと夕方に開花するようになった。

  

 木槿の1種宗旦木槿(ソウタンムクゲ)が咲いた。花名は千利休の孫千宗旦が愛したことにちなむようだ。

  

 毎年のことだが自然界では大量発生する虫・蛾と言うものがあるように思う。ここ数年はカメムシに悩まされた我が里、今年はこの蛾に悩まされた。アオバハゴロモと言う美しい名がある。白く見えるのが幼虫で成長すると水色の羽を持つ蛾になる。

  

 我が家の庭・畑は肥料としての化学肥料そして害虫駆除の殺虫剤は出来るだけやらないで来た。が、ここ2,3年はあまりにひどくやられるので殺虫剤散布をしている。先ず、2年前にシークワーサー・八朔など柑橘類にカイガラムシとコナジラミが湧いた。実りに大きな影響はなかったが葉そして実に黒い液が付くすす病に悩まされ、昨年は春先から農薬散布を2~3回行い、除去した。今年はこのアオバハゴロモに苦慮した。最も多くついたのは1本のイチジク。この幼虫が付くと実の養分を吸い取り、実が熟さない。”マラソン”と言う農薬と通路横だったの見つけるたびに退治した。今年は静岡県では三ケ日みかん・新潟県では稲にカメムシが湧き、収穫量が激減しているニュースが流れていた。我が家はたかがイチジクだが気が付くのが遅く、この木のイチジクは殆ど口に入らなかった。対策は来年!これが辛い所だが、春先からしっかり見回りたい。


彼岸花の今 狂い咲きの桜 四季桜 秋海棠 呉茱萸の木と実 ビワの葉

2024年10月03日 | 果実・花

 10月に入って3日目、彼岸の中日(秋分の日)から数えて11日目でやっとこれぐらいまで咲いた。昨年も遅かったように思うが今年は更に遅れている。でもまあ、ここまでくれば後3~4日では最盛期になりそうだ。

  

 暑い盛りの中、9月初めの台風10号の襲来で葉を散らされたためか桜が咲いた。狂い咲き(返り咲きとも言う)だがこの桜、今回は春に迫る花数を見せている。ソメイヨシノとは異なる八重の小さい桜で”カンザン”と言う類かも知れない。十分、花見が出来る咲き方だ。

  

 こちらは狂い咲きではなく四季に咲くと言われている四季桜だ。四季と言ったも春が最も花数は多い。その後、ちらちらと咲き続け秋には少し多めの花を付ける。が、今年は上記の桜があまりにも見事で目立たない。

  

 秋の代表的な山野草として親しまれている秋海棠が大きな木の根元で咲いた。秋の花と記したが早いものでは7月末ごろには咲き始める。日本固有の山野草のように思うところだが中国からの帰化植物のようだ。

  

 私にとっては神が宿っているとまで思える木、呉茱萸(ゴシュユ)が大きく育ち枝葉を広げている。そしていくつかの実も見える。呉茱萸は生薬で漢方薬No31 呉茱萸湯(ゴシュユトウ)として販売されている。偏頭痛で悩まされてきたが数年前からひどくなり病院にかかった。偏頭痛治療薬として月一の注射を勧められ、かなり良くなった。が、雨の日に起こる偏頭痛は治らなかった。次に勧められたのがこれ、呉茱萸湯だ。漢方薬は、と思ったが驚くなかれ服用を始めて3週間経ったころ、痛みの発生がピタリと止まった。まだ他の病気はいろいろあるが偏頭痛からは解放された毎日が送れている。

  

 昔から行われてきている民間療法を以前から試している。一つは薬草ではないが耳鳴りが止まると聞き始めた1円玉貼り付け療法だ。眠るときに左右3個づつ貼って寝ているが目覚めた時の耳鳴りはない。その後もいろいろ試しているが今回、チャレンジしているのが偏頭痛以外の頭痛を止めるためのビワの葉貼り付け療法だ。

  

 元々、ネットなどではビワの葉の効力は言われている。ビワ茶の効能が多く書かれており、咳止め・鎮痛・整腸・滋養強壮など幅広い。また、患部に直接貼ると言う方法では痛みや腫れが取れるとうたわれている。そんな中、おでこに貼ることで頭痛が治った、と言う記事を見つけた。上記のように偏頭痛は治ったものの他の原因の頭痛がまだ多く起こるので試してみることにした。幸い、ビワの木は3本ある、古い葉が良いと書かれていたので選びそして洗浄して乾かす。眠るときにおでこに置き、ヘヤーバンドで留めて眠る。まだ、5日目だが何となく調子良いように思う。眠るときの処置はこれで4つ目。腰に当てる”感想ヨモギ座布団”、先に記した耳周りの1円玉、更には足裏の生玉ねぎの貼り付け。そして今回のビワの葉だ。1円玉のように効果を感じているものもあるが後はまだ試行中だ。ますます貼物が増えてきた、最後はミイラみたいになりそうだが・・・。


秋の7草2種 ススキ 葛 マルハルコウソウ ヘクソカズラ エノコログサ 彼岸花(曼殊沙華)

2024年09月27日 | 果実・花

 秋の7草の1種ススキ(薄)だ、尾花の別名がある。近所での秋の草刈りは2つの暗黙のルールがあるようで彼岸花の花芽が出る前に行う他ススキは切らないようだ。お陰でこのようなススキがあちこちで見られる。”幽霊の正体見たり枯れ尾花”、江戸時代の俳句だ。確かに夜に揺れるさまは少々不気味化かも知れない。

  

 蔓に咲く葛の花、こちらも7草の1種だ。元来、蔓の草花は処理が厄介なものだがこの葛はその中でも横綱級かも知れない。毎年毎年、蔓を長く伸ばし、見る間に大地・大木を覆いつくす。葛粉そして漢方薬としても使用される有用性もあるのだが。

  

 今の時期、散歩道を楽しませてくれる草花は多い。代表格は露草ではないかと思っているがこの地、この花も多い。ルコウソウだ、正確にはマルハルコウソウではないかと思う。これも蔓性の草花、しっかり他の草花に巻き付きながら伸びている。

  

 そしてもう1種、名からも匂いそうなヘクソカズラ(屁糞蔓)だ。匂いがきついようだが臭覚がなくなってから知った花で嗅いだことはない。名付けたのは朝ドラでも取り上げられた牧野富太郎氏だ。どんな気持ちで命名したのだろうと考えるだけでも楽しい草花だ。

  

 穂をたれ、思い出深い草花が風に揺れている、エノコログサだ。イネ科の植物で猫じゃらしの別名もある。子供の頃、エノコログサの先を切り、残った茎にミミズを差して田畑に水を引く用水の石垣に出来た巣で蟹を釣ったのを思い出す。ミミズを巣に差し込み、カニがいたら少しづつ引き出し、出てきたところを抑える。楽しい遊びの一つだった。

  

 彼岸明けは今月25日だった。が、今年は彼岸花の開花がずいぶん遅い。毎年、並び咲く場所にも全く花がない。この地へきて15年になるがお彼岸にポツポツとしか彼岸花がないのは初めての経験だ。

  

 ここまで花が遅いと今年は咲かないのではないかと心配したが、昨日ぐらいから花芽が出始めた場所が増えてきた。こんなに気温が高い日が多い年だったのに、と思いながら調べてみたら逆だった。彼岸花は地中の温度が20度を切るぐらいにならないと花芽を出さないそうだ。”暑さのせいで遅れた!”と言うことのようだ。私も年とともに気温・気候の変化で身体の不調を訴えたくなる時が増えた。天気痛と呼ばれる気圧の変化(特に雨降り)による頭痛(偏頭痛)は岐大病院の先生のお陰で月一の偏頭痛治療薬の注射と漢方薬呉茱萸湯(ゴシュユトウ)で収まった。が、季節の変わり目に多く発生する頭痛(偏頭痛ではない)には今も悩まされている。鎮痛剤で抑えてはいるが多用もいけないと言うことで今日は民間治療でビワの葉をおでこに貼って過ごしている、お客さん・宅急便が来ないようにと願いながら。


アサガオ クマツズラ ゲンノショウコ シモバシラ トキワマンサク(狂い咲き) 菊芋 カラスウリの実

2024年09月19日 | 果実・花

 今日はお彼岸の入り19日、日曜日は秋分の日だ。と言う、今になってアサガオが全盛期を迎えた。蔓が長く伸びすぎ添え木を超え、宙ぶらりんの蔓に花を付けている。アサガオの花は先日紹介した淡色の渋い色の団十郎に始まり、このような斑入りまで多種多様だ。

  

 一時は蔓延りすぎて困った薬草クマツズラだ。強い花で今も車を停めている隙間にしっかりと生きている。小さい薄紫色の花を多数付ける。解毒・消炎・利尿作用があるとか。中国では腎炎の浮腫・マラリアなどの治療など広く応用されているようだ。

  

 こちらも増えすぎて難儀した薬草でゲンノショウコだ。かなり退治したようだがまだあちこちに見かけられる状態になっている。三大薬草の1種でドクダミ・センブリと並び、民間薬として重宝されてきた。ゲンノショウコは漢字で”現之証拠”で胃腸薬として即効性があり、効果が直ぐに表れることからの名だ。

  

 シモバシラが順調に育っている。花はこのような白く清楚だ。シモバシラの楽しみは初冬の頃に茎の立ち上がり部に霜柱が出来ることだ。茎の立ち上がり周りに小さな穴があり、ここから水分が出すことから出来るようだ。幻想的とも言える光景、初冬の一つの楽しみだ。

  

 狂い咲きと言えば10月頃に咲く桜を思うが多くの木々が思わぬ時に花を咲かせる。今年もモクレン・オガタマなどの木が晩夏から初秋に花を付けていた。門の傍でもピンク色の花が咲いている、トキワマンサクだ。春先に咲く花だがここにきて伸びた徒長枝のような枝のそれぞれに花を付けている。狂い咲きの花を探すのも楽しみの一つになっている。

  

 菊か、小さいひまわりを思わすような花が2mほどに伸びた茎に咲いている、菊芋(キクイモ)の花だ。キクイモは調べてみるとキク科ヒマワリ属の多年草。花の形状に納得だ。地中に出来る芋は低糖質ながら栄養素が高いと言われている。が、繁殖力が非常に強いため在来種を絶滅させる危険性もあり野生化したものは要注意外来種に指定されているようだ。

  

 もう1枚の写真は先日来、花の美しさにひかれているカラスウリだ。先日、朝の散歩時に花の元が膨らんでいる雌花を見つけたが残念ながら花は咲いた後だった。もう一つ、下に小型のスイカのような実が見える。カラスウリはこの後、もう少し細長い実となり、橙色に熟する。熟したときには線状の模様が殆ど見えなくなる。漢字では烏瓜、名前の由来が気になり調べてみた。カラスノエンドウ・スズメノエンドウと同じようにスズメウリに対応した形でつけられの説があるようだ。カラスの好物だからの説もあるが、あの貪欲なカラスがあまり美味しそうには見えないカラスウリを好んで食べるとは考えにくい。温州みかんは皮を綺麗に剥いて、また袋掛けしたビワも器用に袋を外し食べるカラス。またある時は金魚を襲う、恨みしかない・・・が、追っ払ったりすると覚えていて仕返しをされるとか聞く・・・触らぬ神に祟りなしの精神だ。