「印象派への旅 海運王の夢 ~バレル・コレクション~」に行きました。
◆Bunkamura ザ・ミュージアムは「デュフィ展」以来。久しぶりです。
◆展示室入り口の ゴッホ「アレクサンダー・リードの肖像」
スコットランドのバレル氏が収集した作品から80点。
大きく「身の回りの情景」「戸外に目を向けて」「川から港、そして外洋へ」と3つに構成されています。
全体的に趣味のいい小品が多い、という印象。
例えばタッチは全然違いますが、マネやラトゥールの花。
◆マネ「シャンパングラスのバラ」
◆ラトゥール「春の花」
「海運王」だけに海に関する作品もいろいろありました。
コローの海の絵は初めてでしたが、色あいといい、なんだかブーダンみたいに見えます。
◆コロー「船舶(ル・アーヴルまたはオンフルール)」
◆ブーダン「トゥルーヴィルの海岸の皇后ウジェニー」
水彩画が多かったのも良かったです(水彩好きとしては)。
◆クロホール「二輪馬車」(水彩)
◆メルヴィル「ホワイトホース・インの目印」
今回の目玉はドガの「リハーサル」。まさにドガ!という作品です。
◆ドガ「リハーサル」(1874年頃作ですからちょうど第1回印象派展のあたりですね。)
◆最後の一角は写真撮影OKです。
◆作品は小さいですが空いていたので近くで見られました
「印象派への旅」というタイトルですが、意外と印象派は少ないです。
マネやブーダンは印象派に影響を与えましたが印象派ではなく、ゴッホやセザンヌも厳密にいえばポスト印象派。
グラスゴーの美術館にコレクションが9000点あるそうですから、モネなんかもありそうですが、借りられなかったのか?
むしろ「印象派につながる旅」という感じですね。
でもあまり知られていない画家のけっこういい作品があって良かったです。
会場内は混雑もなくゆっくり回れました。
(201.05.27)