「春一番」の中、国立新美術館で開催中の「はじまり、美の饗宴展」へ
倉敷には一度行ったことがあるものの大原美術館には入らず。。。というわけでこのチャンスに見ておこうと出かけました。
◆木のぬくもりがいい感じの入口
さて展示室は以下の7つで構成されています。
1 古代への憧憬
2 西洋の近代美術
3 日本の近代洋画
4 民芸運動ゆかりの作家たち
5 戦中期の美術
6 戦後の美術
7 21世紀へ
ひと通り見終わって、よくこれだけの質と量そして時代を集めたなあと思いました。
大原美術館がそばにあったらその時の気分に応じて色々な見方で毎回楽しめそうです。
出品作品の中からいくつか。
◆「薄布のある帽子をかぶる女」(マネ)
さすがマネ!空気感まで感じます。素晴らしい!今回いちばん気に入った作品。
◆「睡蓮」(モネ)
モネの睡蓮は色々見ましたが、これくらいの大きさ(73×92.5㎝)が好きです。
◆「受胎告知」(エル・グレコ)
先日読んだ原田マハさんの「楽園のカンヴァス」はこの絵から物語が始まります。
◆「童女舞姿」(岸田劉生)
おなじみの作品ですが、着物の描写にも目を奪われます。
◆こちらはミュージアムショップの童女(笑)
◆「流離抄板画柵」より(棟方志功)
この力強さと色彩!やっぱり強烈です。
◆「安井曾太郎と孫」(福田美蘭)
安井曾太郎の「孫」に基づいて、安井曾太郎が孫娘をモデルにカンヴァスに向かう様子を「安井風のスタイル」で描いたという作品。これはなかなか面白かった。
その「孫」も展示されています。
◆「孫」(安井曾太郎)
◆「空間概念 期待」(フォンタナ)
カンヴァスに切りつけられた3本の線が生む緊張感。
◆「白磁蓋付壺」(富本憲吉)
形といい色といいずっと眺めていたくなる作品。
他にもピカソ、マティス、セザンヌ、ゴーギャンなど名品がいっぱいでした。
倉敷の大原美術館所蔵リストを見ますとまだまだ膨大な作品がありますので、また第2回をやってもらえるとうれしいのですが。
(2016.02.14)