台風一過の秋晴れの中、ブリジストン美術館コレクション展「色を見る、色を楽しむ。」に行ってきました。またしても会期終了間際でしたが、天気もいいし、今日しかない!と出かけました。
銀座ヤマハで楽譜を物色してからブリジストン美術館に向かいます。
◆たしかに楽しくなりそう。
ブリジストン美術館は学生の頃に一回来たはずなのですが、まったく思い出せませんでした。いったい何を見ていたのだろう。。。
会場に入ると思ったより空いています。やはりコレクション作品展だからでしょうか?でも収蔵作品といってもさすがブリジストン美術館。世界に2枚しかないうちの1枚というマネの自画像をはじめ、ルノワール、セザンヌ、モネ、ゴーギャン、ルソーなど、大作ではありませんが印象派を中心にいい作品がいっぱい展示されていました。
また、各展示室ごとに顔料や絵の具の変遷、画家による色の扱い方などのテーマによる解説があり、興味深く見ることができました。これで実際の絵の具や顔料をいっしょに展示してあったりしたらもっと面白かったと思います(「フェルメールセンター銀座」ではそんな見せ方をしていました)。
さて今回いちばん見たかったのはマティスの版画集「JAZZ」。この原画は、まず紙にガッシュで色を塗り、それをマティスが切り抜いて別の紙に貼りつけて構成・制作したとのこと。紙を切り抜くという即興性から「JAZZ」と名付けたようですが、「サーカス」という題も考えていたとか。
◆JAZZ X 「ピエロの葬式」
20点が展示された壁はまことに鮮やか。大胆な色使い、抽象的ながら動きを感じさせるモチーフや文字たちが本当に楽しそうです。家に1点飾りたくなりました。
◆JAZZ II 「サーカス」 飾るならこれかな。
このほかルドンのリトグラフ(小さいけれどまさにルドンの世界)やピカソの油彩など、この入館料(割引で600円)はお得でした。
ミュージアムショップでは前から欲しかったデュフィの「オーケストラ」のポストカードを購入。どこかでデュフィの作品展やらないでしょうか?
◆デュフィ「オーケストラ」
(2013.09.17)