上野で開催中の「コートールド美術館展」へ
これはなかなか充実した名画ぞろいの展覧会です。印象派・ポスト印象派好きにはたまらないでしょう。
◆今回の目玉 マネ「フォリー=ベルジェールのバー」
実物は初めて見ましたが、構成や構図の不思議な面白さ、手前の静物の表現力など引き込まれる作品です。
◆モネ「花瓶」
睡蓮シリーズもいいですが、こういった小品もいいです。
◆モネ「秋の効果、アルジャントゥイユ」
秋の日の空気を感じさせるような一枚。
◆マネ「アルジャントゥイユのセーヌ河岸」
モネと同じテーマですがまさにマネの世界。巧い!女性の白いドレスと黒い帽子と髪の毛の対比もいいアクセント。
◆ルノワール「桟敷席」
女性の表情と肌、ドレスの質感が見事!
◆ルノワール「春、シャトゥー」
ちょっとモネの「アルジャントゥイユのひなげし」を思わせるようなこの作品、温かいタッチと色調が素敵です。
◆ドガ「舞台上の二人の踊り子」 安定のドガ。
◆セザンヌ「カード遊びをする人々」
セザンヌは苦手だったのですが、今回この作品(色調)で少し好きになりました(笑)
◆ゴッホ「花咲く桃の木々」
日本を意識して描かれ作品。遠くに富士山のような山が。
◆スーラ「クールブヴォワの橋」
「グランドジャット島の日曜日の午後」を小さくしたような作品。計算されつくされた色の並び方がすごい。
そしてまたしても紛れ込んだように異彩を放つあの人が。。。
◆ルソー「税関」
上に立っている人や右側の樹はいったいどうなっているのでしょう?
展示構成もよく工夫されていて、「画家の言葉」「時代背景」「素材・技法」というテーマで大きくまとめ、さらにセザンヌやルノワールなどは作品をまとめてひとつのコーナーにしたり、ポイントとなる作品は色・構図・技法などを図解したパネルで見ることができるなど、大変わかりやすいです。
気がつけばもう2時間。けっこう混雑していましたが流れはよく、少し待てば作品の正面で鑑賞できました。
ミュージアムショップもなかなかセンスのいいお洒落なグッズが並び、色々買いたくなってしまいました。
この秋おすすめの展覧会です!
◆国立博物館前の広場では「全国陶器市」 ここでもう1時間。
(2019.10.08)