卵の殻の内側に薄い膜がありますが、眼球にも同じように「網膜」があります。
これが裂けたり穴が開いたりするのが「網膜裂孔」です。
網膜はいったん傷つくともとに戻らないため、ほっておくとそこから水分などが入り込みさらに網膜がはがれてきます。これが「網膜剥離」。
今回ははがれる前にレーザーでその周りを焼き止めるという手術でした。
そして1週間後に検査。
「う~ん、まだ引っ張られているな。追加レーザーしましょう。あと左眼も予防でやります。」
卵の中身の部分が眼球で言うと「硝子体」と言い、そこが加齢とともに収縮し、網膜が一緒にくっついて引っ張られ、はがれたり穴が開いて「網膜裂孔」になります。
どうやらまだ網膜の一部が硝子体に引っ張られているようで、前回に続きレーザー弾を打ち込みます。
左眼の網膜が薄くなっているところにも予防でレーザー手術。
さらに1週間後。
「なかなか頑固ですねこの裂孔。多分大丈夫だろうけど念のためもう一回打ちましょう。」
普通は1~2回で済むようですが、結局3回にわたり7重(!)のレーザー弾防御柵となりました。
「これでまず大丈夫でしょう。次は一か月後に来てください。」
やれやれ、危なかったけどなんとか助かった。と思いつつ2週間ほど経ったころ。
「?なんだ?左の下がちょっと歪んで見える?」
一難去ってまた一難です。
(つづく)