先日の富山遠征に続き今回もやります番外編。
今回は工作船資料館!
今回の東京遠征におきましては、横浜に立ち寄る時間がありましたので寄った先はランドマークタワーでもなく赤レンガ倉庫でもなく(外観は見ましたけど)、ワールドポーターズでもなく、海上保安庁の「工作船資料館」(海上保安資料館横浜館)
平成13年12月22日に発生した、九州南西海域工作船事件にかかる工作船及び回収物などを保存・展示しています。
工作船は自爆、沈没しましたが約9ヶ月後に水深90mの海底から引き揚げられ、工作船船体・武器類等が一般公開されています。
工作船事件の一切を記録した映像(10分)。ぜひご覧ください。
横浜に来たからにはぜひココに!!っというわけで行ってまいりました。
(実はへっぽこはここに来るのは2回目です)
まずは外観。結構たくさんの人が見に来ていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/f1/cbd49ec6121aae266d27501d19593082.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/da/62f088d607ddae031e090305363ffec1.jpg)
中に入ってみると、ドーンと工作船。予想以上に大きい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/2b/8af49e36d563970585f9c61fbbcb64a3.jpg)
高速航行に適したV字型の船型であり、一般の漁船が改造されたものではなく、特殊な用途、任務のために建造されたもの
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/50/c862538e90f62d7dff10eaceb7d3c73b.jpg)
船首部分
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/92/dbbf0628a861ffee5a9d661e3e7a7c80.jpg)
船体に残る無数の弾痕
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/21/027d8f5cce0648d062322fe01394c561.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/98/0ceb94762b9adf6b20d9665c77120bd2.jpg)
船体後部。漁船にしては不審な観音扉。エアーシリンダー開閉式
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/ce/a361ba64b98912b5cc08ef7cd1adef2c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/ef/befff4566baee9af3b253e000a5eb21a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/a5/75eec62a435c9ff697c143d3d5b7e03a.jpg)
船体後部の観音扉から見る船体内部
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/53/1c7c1646f675f3fd253f6c056bbc2c33.jpg)
船体後部の観音扉内部に格納されていた小型舟艇。FRP製。倉庫区画内の甲板上に水中スクーターを格納していました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/86/852ed8108b91113fa706d420f5eb459a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/24/1557e3edfc8027ab7ab4656c2b67b132.jpg)
ゴムボート、日本製。その他、防水スーツ、空気ボンベ、フィンなど
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/7e/35c9ae2e057b3494b8cfeebd4ec1cc38.jpg)
船体上部、船首部分。甲板上の構造物は自爆の際に吹き飛んだ模様
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/f4/cc978ec04351ea07d848d90ca81f4e33.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/75/0441166481d5fb90197a5909521e2f87.jpg)
後部甲板
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/c6/b852461270d15fe9be696c0642b4f69b.jpg)
漁船のふりしてこんなの積んでちゃダメでしょ!!
二連装機銃:口径14.5mm、対空機関銃ZPU-2、ロシア製と推定![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/18/71/9eb4ea7b9d3604dbfb55d700ef62031d.jpg)
無反動砲(82mm無反動砲B-10と推定)
某ブログ様より拝借画像
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/42/929563595d01d9e8520d3734f72585e6.jpg)
ロケットランチャー(口径40mm、85mmロケット弾PG-7系用弾薬の発射機と推定)、自動小銃(口径5.45mm、AKS-74銃と推定)、軽機関銃(7.62mmPK機関銃と推定)、手榴弾
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/3a/1a88e77ba760fc780da3ae65809aa7aa.jpg)
某ブログ様より拝借画像
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/a9/40dc0053fcca322e71974b5caa8765ca.jpg)
自動小銃・軽機関銃・ロケットランチャー・無反動砲については、使用(発射)した痕跡が認められたそうです。
金日成バッジ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/ce/ecc4d8b6ceda59ccf6b927a75de6e53a.jpg)
↑某ブログ様より拝借画像↓
バッジを拡大した写真も一緒にありました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/17/f83406c5d674af55f23a667242127247.jpg)
ルーペで見るほど小さなバッジの拡大写真をあえて一緒に展示するところに海上保安庁の怒りとやる気を感じます。
回収した乗組員の衣服のポケットにあったんだったかな?北朝鮮内の工場名がハングル文字で記載された菓子袋やタバコまで展示されていました。
乗組員の死体の司法解剖により、七名分の人種は朝鮮人又は韓国人である可能性が極めて高いとの鑑定結果が出ています。また、北朝鮮の国民が着けていると言われる「金日成バッジ」、北朝鮮内の工場名がハングル文字で表記された物品、日本から北朝鮮に輸出された物品、「党」に対する忠誠心を意味するハングル文字の記載された船体の一部と思われる木片、北朝鮮を示す丸に星マーク及びハングル文字表記のある武器、製造国が北朝鮮を示す番号の刻まれた実包、薬きょうなどを押収しました。
これらの事実に加えて、平成14年9月17日に行われた日朝首脳会談の場において、金正日国防委員長が軍部の一部が行ったと思われる旨の発言を行ったこと等から総合的に判断して、この犯罪供用船舶「長漁3705」については「北朝鮮国籍の工作船」であり、同船乗組員についても「北朝鮮国籍」であると特定しました。
徹底的な事件捜査の結果、1.この工作船は、九州周辺海域で覚せい剤の取引きに使用されていた疑いが濃厚であること、2.工作員の不法出入国等、他の重大犯罪にも利用されていた可能性があること、3.国内に協力者が存在している可能性があること、が明らかになりました。また、平成18年10月27日、東京地方検察庁により、当該工作船が「覚せい剤を密輸していた」と認定されました
(海上保安庁工作船資料館パンフレットより)
資料館の中には数名の海上保安官がいらして、案内や展示物について詳しい解説をしてくれました。
もはや逃げ切れないと判断して工作船は自爆したのでしょうが、沈没さえさせてしまえば証拠隠滅になると思いきや、事件から約9ヶ月後、水深90mの海底から工作船を根性で引き揚げて、さらに工作船船体から金日成バッジ、ポッケの中の菓子袋まで一般公開、来館者には海上保安官自らめちゃめちゃ詳しい解説までしちゃう海上保安庁の北朝鮮に対するイケズっぷりと怒りにも近い気合に感心しまくったのでありました。
このような船が日本の領海内に侵入し、覚せい剤の密輸や工作員の不法出入国、もしかすると日本人の拉致にも関与していたかもしれないと思うと怒りを感じますし、映像を見る限り明らかに領海侵犯している船に対して強硬に出られない現状に疑問を感じます。
この事件では追い詰められた工作船が自沈しましたが、この事件に限らず不審船による領海侵犯は枚挙に暇がありません。漁船のふりをしてこんな武器類を搭載した船がこうしてたびたび犯罪目的で領海侵犯しているのに、憲法9条があるからどうの、平和がどうのと言って安穏と構えている方はこんな現実をどう思っているのでしょうか。
実際にこの工作船との銃撃戦で海上保安官3名が負傷したとのこと。命に別状なくて何よりでしたが、日本の海を守る立場の人が命の危険に晒されたことは事実です。
【東京遠征2015 番外編その2】に続く!
今回は工作船資料館!
今回の東京遠征におきましては、横浜に立ち寄る時間がありましたので寄った先はランドマークタワーでもなく赤レンガ倉庫でもなく(外観は見ましたけど)、ワールドポーターズでもなく、海上保安庁の「工作船資料館」(海上保安資料館横浜館)
平成13年12月22日に発生した、九州南西海域工作船事件にかかる工作船及び回収物などを保存・展示しています。
工作船は自爆、沈没しましたが約9ヶ月後に水深90mの海底から引き揚げられ、工作船船体・武器類等が一般公開されています。
工作船事件の一切を記録した映像(10分)。ぜひご覧ください。
横浜に来たからにはぜひココに!!っというわけで行ってまいりました。
(実はへっぽこはここに来るのは2回目です)
まずは外観。結構たくさんの人が見に来ていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1d/f1/cbd49ec6121aae266d27501d19593082.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/22/da/62f088d607ddae031e090305363ffec1.jpg)
中に入ってみると、ドーンと工作船。予想以上に大きい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/2b/8af49e36d563970585f9c61fbbcb64a3.jpg)
高速航行に適したV字型の船型であり、一般の漁船が改造されたものではなく、特殊な用途、任務のために建造されたもの
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/05/50/c862538e90f62d7dff10eaceb7d3c73b.jpg)
船首部分
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/92/dbbf0628a861ffee5a9d661e3e7a7c80.jpg)
船体に残る無数の弾痕
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/21/027d8f5cce0648d062322fe01394c561.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/41/98/0ceb94762b9adf6b20d9665c77120bd2.jpg)
船体後部。漁船にしては不審な観音扉。エアーシリンダー開閉式
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/ce/a361ba64b98912b5cc08ef7cd1adef2c.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/ef/befff4566baee9af3b253e000a5eb21a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/76/a5/75eec62a435c9ff697c143d3d5b7e03a.jpg)
船体後部の観音扉から見る船体内部
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/53/1c7c1646f675f3fd253f6c056bbc2c33.jpg)
船体後部の観音扉内部に格納されていた小型舟艇。FRP製。倉庫区画内の甲板上に水中スクーターを格納していました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3c/86/852ed8108b91113fa706d420f5eb459a.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/24/1557e3edfc8027ab7ab4656c2b67b132.jpg)
ゴムボート、日本製。その他、防水スーツ、空気ボンベ、フィンなど
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/53/7e/35c9ae2e057b3494b8cfeebd4ec1cc38.jpg)
船体上部、船首部分。甲板上の構造物は自爆の際に吹き飛んだ模様
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/f4/cc978ec04351ea07d848d90ca81f4e33.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/75/0441166481d5fb90197a5909521e2f87.jpg)
後部甲板
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![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/arrow_down.gif)
二連装機銃:口径14.5mm、対空機関銃ZPU-2、ロシア製と推定
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無反動砲(82mm無反動砲B-10と推定)
某ブログ様より拝借画像
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/73/42/929563595d01d9e8520d3734f72585e6.jpg)
ロケットランチャー(口径40mm、85mmロケット弾PG-7系用弾薬の発射機と推定)、自動小銃(口径5.45mm、AKS-74銃と推定)、軽機関銃(7.62mmPK機関銃と推定)、手榴弾
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/17/3a/1a88e77ba760fc780da3ae65809aa7aa.jpg)
某ブログ様より拝借画像
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/a9/40dc0053fcca322e71974b5caa8765ca.jpg)
自動小銃・軽機関銃・ロケットランチャー・無反動砲については、使用(発射)した痕跡が認められたそうです。
金日成バッジ
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/ce/ecc4d8b6ceda59ccf6b927a75de6e53a.jpg)
↑某ブログ様より拝借画像↓
バッジを拡大した写真も一緒にありました
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5f/17/f83406c5d674af55f23a667242127247.jpg)
ルーペで見るほど小さなバッジの拡大写真をあえて一緒に展示するところに海上保安庁の怒りとやる気を感じます。
回収した乗組員の衣服のポケットにあったんだったかな?北朝鮮内の工場名がハングル文字で記載された菓子袋やタバコまで展示されていました。
乗組員の死体の司法解剖により、七名分の人種は朝鮮人又は韓国人である可能性が極めて高いとの鑑定結果が出ています。また、北朝鮮の国民が着けていると言われる「金日成バッジ」、北朝鮮内の工場名がハングル文字で表記された物品、日本から北朝鮮に輸出された物品、「党」に対する忠誠心を意味するハングル文字の記載された船体の一部と思われる木片、北朝鮮を示す丸に星マーク及びハングル文字表記のある武器、製造国が北朝鮮を示す番号の刻まれた実包、薬きょうなどを押収しました。
これらの事実に加えて、平成14年9月17日に行われた日朝首脳会談の場において、金正日国防委員長が軍部の一部が行ったと思われる旨の発言を行ったこと等から総合的に判断して、この犯罪供用船舶「長漁3705」については「北朝鮮国籍の工作船」であり、同船乗組員についても「北朝鮮国籍」であると特定しました。
徹底的な事件捜査の結果、1.この工作船は、九州周辺海域で覚せい剤の取引きに使用されていた疑いが濃厚であること、2.工作員の不法出入国等、他の重大犯罪にも利用されていた可能性があること、3.国内に協力者が存在している可能性があること、が明らかになりました。また、平成18年10月27日、東京地方検察庁により、当該工作船が「覚せい剤を密輸していた」と認定されました
(海上保安庁工作船資料館パンフレットより)
資料館の中には数名の海上保安官がいらして、案内や展示物について詳しい解説をしてくれました。
もはや逃げ切れないと判断して工作船は自爆したのでしょうが、沈没さえさせてしまえば証拠隠滅になると思いきや、事件から約9ヶ月後、水深90mの海底から工作船を根性で引き揚げて、さらに工作船船体から金日成バッジ、ポッケの中の菓子袋まで一般公開、来館者には海上保安官自らめちゃめちゃ詳しい解説までしちゃう海上保安庁の北朝鮮に対するイケズっぷりと怒りにも近い気合に感心しまくったのでありました。
このような船が日本の領海内に侵入し、覚せい剤の密輸や工作員の不法出入国、もしかすると日本人の拉致にも関与していたかもしれないと思うと怒りを感じますし、映像を見る限り明らかに領海侵犯している船に対して強硬に出られない現状に疑問を感じます。
この事件では追い詰められた工作船が自沈しましたが、この事件に限らず不審船による領海侵犯は枚挙に暇がありません。漁船のふりをしてこんな武器類を搭載した船がこうしてたびたび犯罪目的で領海侵犯しているのに、憲法9条があるからどうの、平和がどうのと言って安穏と構えている方はこんな現実をどう思っているのでしょうか。
実際にこの工作船との銃撃戦で海上保安官3名が負傷したとのこと。命に別状なくて何よりでしたが、日本の海を守る立場の人が命の危険に晒されたことは事実です。
【東京遠征2015 番外編その2】に続く!
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