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暗越奈良街道(くらがりごえならかいどう)

2009-05-16 08:48:38 | 東成のビュースポット

暗越奈良街道(くらがりごえならかいどう)は、大阪から東大阪、暗峠(くらがりとうげ)を越えて生駒、奈良に至る旧街道で、数ある奈良街道の一つです。暗峠のある生駒山地は、断層山脈で傾斜が急なのが特徴です。生駒山を越える際に、杉の木が茂って昼でも暗い「くらがり峠」を越えることからこの名前がついたそうです。

奈良時代、都であった平城京と各地を結ぶ街道が整備されましたが、当時、平城京と大阪をつなぐ道が「奈良街道」と呼ばれました。その一つが暗越奈良街道です。
奈良時代に大阪と平城京を最短距離で結ぶ道として設定されました。玉造から、東成区の大今里、深江、東大阪を経て、生駒山の暗峠を越えて奈良に至る道です。


江戸中期以降は、伊勢参りの旅人で賑わいました。伊勢参りは、当時の一大レジャーであり、街道筋はだれもが歩いてみたいと憧れました。東海道のような関所もなく、一日に7・8万人もの人が通る賑やかな街道でした。


江戸期に幕府が高麗橋を大阪の玄関口として整備し、のちに里程元標が置かれたため、大阪の街道の起点は、高麗橋だと考えられるようになりました。しかし、それ以前は、市街地の東端である玉造が伊勢参りに代表される旅の実質的な出発点でした。


現在では、国道308号、大阪府道、奈良県702号大阪平岡奈良線がほぼこの街道筋にあたり、建設省により「日本の道百選」に選定されています。 

(参考)
ウォーキングマップ(大阪府)

大阪検定公式参考書「大阪の教科書」


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