婦人公論

ライオンズカラーの西武線が走ってきました。


この色はレジェンド・ブルーと言うそうで、ユニホーム姿のライオンズ選手のラッピングが施されています。


以前、電車に乗った時の話です。
椅子に座り、何気なく向かい側に座っている方たちに目が行った時、ちょっと違和感を感じました。
斜め前に７０歳前後かと思われる男性が座っていて、膝の上に雑誌を立て、こちらに表紙が見える状態で紙面を見ていました。
その雑誌が婦人公論だったので違和感を持ったのですが、女性向けの雑誌を男性が読むことは一向におかしなことではなく、
一瞬違和感を持った私が昔のままの人間なのだろうと反省しました。
婦人公論は大正５年の創刊ですから１００年以上の歴史があり、私の母も読んでいました。
女性の権利と地位向上を目指して創刊されたという雑誌で、私も若い頃は読んでいました。
もうしばらく手に取ることも無かったので、Ａ４版になっていることも知らなかったのですが。

しばらくすると今度は、その男性はいつもこの雑誌を読んでいるのだろうかとか、たまたま手にしたのなら、
どんな内容に魅かれたのかと気になり始め、私も買ってしまいました。(笑)
特集は『人づきあい』でしたが、最近我慢して人と付き合うことをやめた私には薬かも・・・あるいは毒か。(笑)


電車の中で、その男性の足元に手袋が落ちていることに気がつきました。
手袋は淡い茶色で編み込み模様が入っています。
男性の前に乗った女子高生が落としたのかもしれないと考え、余計なお節介はしないことに決めました。
それなのに、私が降りる時、立ち上がってからその男性に「手袋が落ちていますけど違いますよね」と言ってしまいました。
すると返事は「あっ　ありがとう」で、かがんで手袋を拾いました。
私は「良かった」と思いましたが、この男性一人のために短い時間に結構心が動いたので、自分で自分を笑ってしまいました。