マクドネルダグラスKC-10エクステンダー「McDonnell Douglas KC-10 Extender」
8/19の仕事帰りに偶然撮影できたマクドネルダグラスKC-10エクステンダーの機体です。マクドネルダグラスKC-10エクステンダーは、米国空軍（USAF）が運営する空中給油・輸送機です。 3エンジンのDC-10旅客機の軍事バージョンであるKC-10は、高度なタンカー貨物航空機プログラムから開発されました。最大75人、約170,000ポンド（76,560キログラム）の貨物を、燃料を補給せずに約4,400マイル（7,040キロ）の距離まで輸送できます。
3つの主要なDC-10ウィング燃料タンクに加えて、KC-10は3つの大きな燃料タンクをカーゴフロアの下に、1つは前のロワーカーゴコンパートメントの下に、1つは中央ウィングエリアに、1つはリアコンパートメントの下にあります。合計すると、6つのタンクの容量は356,000ポンド（160,200キログラム）以上の燃料を運ぶ-KC-135 Stratotankerのほぼ2倍。
KC-10は、高度な空中給油ブーム、またはホースとドローグの中心線給油システムのいずれかを使用して、同じ任務内でさまざまな米国および関連の軍用機に給油できます。航空機は夜間操作のための照明が装備されています。
最近の飛行機は、エンジン2基の「双発機」が多数で、3基以上はわずか。その背景には経済性だけでなく、実はかつて双発機の太平洋横断は不可能だったこと、それが「ETOPS（イートップス）」という基準が設定されたことで、状況が変わりました。双発機のエンジンが故障した場合に、残り1基のエンジンでも長時間飛行が可能になったことから、太平洋を横断するような長距離路線でも双発機が就航できるようになりました。言い換えれば、そこへ3発機や4発機を導入する必要がなくなりました。時代背景の中で、ボーイング747の独壇場の一人勝ち時代が30年以上も続き、エアバス社のA380の巨人機ライバルが出現して超大型機の対決構図となりました。しかし、双発機の超長距離飛行が可能になった昨今、大きい事が良いことだとばかり言ってはいられなくなっているようです。
（一方でAIRBUS A350 XWB-1000やBOEING 777-300/-300(ER)、BOEING 787-9 DREAMLINERのように双発機の大型化が進行しているのも事実ですけれど。）
