11月28日に小金井市の上之原会館で第3回シンポジウム「小金井桜を考える」を開催しました。38名の参加がありました。高槻が挨拶した後、次の4つのテーマについて発表がありました(要旨は下記参照)。
玉川上水保存の経緯と市民運動(鈴木浩克)
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玉川上水小金井地区の植生:現状と今後(大石征夫)
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玉川上水の樹木の風害と「草堤」について(高槻成紀)
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小金井市民にとっての玉川上水(田頭祐子、橋本承子)
参加者は熱心に聞いていました。
会場の様子
その後、質疑の時間を取りました。有賀様、中山様、武山様、夜久様、安田様など数人から意見が出て話しあいをしました。
予定の時間になったので最後に高槻が以下のようにまとめました。
小金井の桜並木復活には明らかに問題がある。それは計画の不備、市民の意見を反映した伐採といいながら実際には委員会の意向に沿った皆伐であったこと、計画期間を終えても評価をしていないことなどである。しかし小平市長、三鷹市、武蔵野市議などが東京都に対して生物多様性を重視するべく要望をする動きが始まったことは確かであり、この流れが広がることを期待することを述べた。また水道局の説明会で感じたことは、水道局は水と土(法面)には責任があるが、緑は自分たちの担当とは認識しておらず、自然派とのスレ違いがある。長い目で捉えれば、玉川上水の管理には環境局が責任を持つことが必要であり、我々もそのような流れを作る一助になりたい。
問題は単純ではなく、解決も容易ではありませんが、このようなシンポジウムを含む地道な活動を継続することで、玉川上水の自然を良い形で次世代に引き継ぐという大きな目標を達成したいと思います。
参加者からの感想はこちらです。写真は加藤嘉六さん撮影です。ありがとうございました。
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