8月10日には、
和歌山・白浜町のとなりの上富田(かみとんだ)町から
身体障害者連盟の樫木一行会長ご夫妻が上京してこられました。
従来の「障がい者」の枠にとらわれず、
ご自分たちで自動販売機事業を立ち上げ、
住宅リフォーム会社にも、ほかの人たちにはできないアドバイザーとしての職域を見出し、
経済的自立を勝ち取り、
納税を通して社会に貢献しようとしているかたです。
同じように東京都文京区で事業を起こし、
障がい者に限定されない雇用を生み出し、社会に貢献している
文京区肢体障害者福祉協会の小西慶一会長ご夫妻も
いっしょに議員会館のわたしの事務所を訪ねてくれました。
わたしがしたのは、
そうしたみなさんの活動を理解し、支援すべき
厚生労働省の自立支援振興室の矢田室長さんたち、行政担当者のみなさんをお呼びすること。
経験豊富な矢田さんには、
樫木さんや小西さんと共通言語でなごやかに、楽しくお話ができるだけのたくわえが
おありのようでしたが、
それでも、樫木さんや小西さんの口から飛び出す言葉には、
さすがの矢田さんにとっても、はじめて耳にする内容がぽつぽつと出てきて、
最後には、いっしょに来られた厚生労働省の若手行政マンのみなさんや
衆議院厚生労働調査室の栗原さんも、
みんなが「よかった」「よかった」と声をそろえる会になりました。
行政を行う側と受ける側のコミュニケーション――
なにも、いつもなごやかとはかぎらないでしょうし、また、そうある必要もないでしょうが、
ともかく、みんながお互いに共通言語でいっぱいお話をする社会――
それが、より福祉の行きわたった世のなかへの道筋になる、
ということを実感させてくれた会でもありました。
なお、和歌山に帰られた樫木さんたちとは、
さっそく12日の日曜日に、いっしょにランチをしました。