公開討論会が終わった夜には、
近くのホテルのバーで
C・W・ニコルさんとお会いしました。
いまは長野県の信濃町で自然保護活動をしておられるニコルさんも、
かつては、1年ほど、和歌山県太地町の捕鯨漁師のみなさんと生活をともにし、
南氷洋に出かける日本の捕鯨船にも乗り組まれたことがありました。
そのニコルさんが語るこれからの日本の捕鯨のありかた――
・日本の伝統と文化を守り、捕鯨漁民の暮らしを守るためにも、
いま中止している沿岸捕鯨は復活させるべき
・南氷洋の調査捕鯨はクジラを殺さないものだけに限定すべき
・映画『ザ・コーヴ』で紹介されたイルカ漁についても、
残酷な殺しかただけはあらためるべき
というご意見には、なるほど、と思わされることがありました。
日米安保の交渉姿勢と同じ。
いろんなことを先々に考えて、
根まわしやなにかにばかり明け暮れていた交渉姿勢は捨て、
なんでも、スッキリ、ハッキリと整理し、
だれが考えても当然のことを堂々と主張する姿勢に
切り換えるべきです。
現場主義を貫いてこられたニコルさんと握手をしたときには、
その握る手にこめられた力にも、どこか
スッキリ、ハッキリしたものを感じました。