それほんと?

キラ様のデスノート

トヨタプリウスブレーキ問題

2010年02月12日 | トヨタ品質問題
トヨタのリコール発表内容と
問題の本質が異なるようなので
改めてまとめておきます。

2月4日の品質管理担当役員、あるいは
2月6日のトヨタ社長の話では、

ABS作動時にブレーキを踏み増せば
止まるといっています。

この指摘は、フジTVで国沢氏が
行った公開実験でも証明されています。

強くブレーキを踏んだ時は、
ABSが作動し、止まっています。

指摘しておきたい問題は、
強く踏んだ時は、ABSが働き
制動が回復するまでの時間が
短縮するのかということです。

発表資料では、0.46秒ですが、
この時間が短縮するということでしょうか。

別の表現をすれば、
ゆっくりブレーキをかけ、
ABSが作動した場合とは、
制動回復の時間が異なるのでしょうか。

そんなことはないと思います。

強く踏んだ場合でも、ゆるく踏んだ場合でも
回生ブレーキから、油圧ブレーキへ
切り替わるイベントは発生します。

つまり、同じ時間経過後に制動が回復して
いるはずです。

両者の違いは、油圧ブレーキ力配分が
多いか少ないかです。

強く踏んだ場合は、
ABS作動後、制動が回復した時点で
油圧ブレーキ力が十分にあり、
制動が利きます。

もし、この段階でABSが作動すれば
油圧ブレーキシステムとして
ブレーキ制動を制御し、十ミリ秒単位で
制動と解放を繰り返し、止まります。

実際、国沢氏の実験ではそのように
見受けます。

一方、ゆるく踏んだ場合は、
上記ケースと同じ時間経過後に
制動が回復しますが、
油圧ブレーキ比率が低かったので
十分な制動がかかっていません。

ブレーキはかかっているのですが、
ドライバーにはわからない程度なので、
あたかも車は、ノーブレーキのように、
前に進みます。

国沢氏のTV公開実験の結果もこのよに
ゆっくり減速し、長い制動距離
で停車しています。

これがユーザークレームの
本質問題だと考えます。

以上から、0.06秒短縮するリコール
内容は、それ以前の会見や
実験結果とは異なります。

0.06秒の短縮以外に、根本的な
改善がなされなければ、
ユーザーが感じる恐怖感は
無くなりません。

私は、プリウスオーナーでもなければ
自動車産業とはなんの関係もありません。

日本の論理的思考能力の低下が著しく、
国家的な観点から、学力および論理的
思考能力を向上することが大変重要な
課題になっています。

今回の件は、新聞、TV、ネット等で
議論されている内容が、どうも
論理的に理解できない、、ので、
私が開発した論理的思考システムを
使って今回の問題を考えてみた
だけです。

この問題は時間が経てば、おのずと
証明されるでしょう。