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すきゃったどろわーず

「ひきだしバラバラ」~mici_konによる、美術展レビューとか音楽や身辺雑記です。

水の街

2006-07-29 22:21:12 | なごやのおもいで
夕方。
涼しくなってきたので窓を開けて過ごしていたら、どこからともなく聞こえるハワイアンの調べ。
何だろ?と思っていたら、どうやら隣の町内会の夏祭りらしい。
少し離れた運動公園で賑やかにやっている音が、風に乗って聞こえてくる。

盆踊りもやってる様子。
炭坑節、東京音頭、ドラえもん音頭、きよしのズンドコ節・・・
あらゆる年齢層に対応した、お約束の選曲。(何気なくチェックしながら夕飯の支度)

ふと思ったのは、「名古屋にいた頃のこういう催しには、”郡上踊り”がつきものだったなあ」
夜通し踊るので有名な、岐阜県は郡上八幡(ぐじょうはちまん)の盆踊りです。

今は合併して「郡上市」になっているそうです。
公式サイト → www.gujohachiman.com/kanko/
「郡上おどり」のコンテンツをクリックすると、曲も聴けますよ。

踊りだけでなく、水の街としても名高く、街中どこに居ても水の音が聞こえてきます。
名古屋に住んでいる頃一度だけ訪れました。
当時は東海北陸自動車道も出来てなかったので、下の道をひたすら3時間ほど。

長良川に合流する、吉田川に沿った山あいの小さな美しい街でした。
水量が豊かなのと、そこここに設けられた水路や水場の水質の良さに感動でした。
具体的な水利用の模様は、公式サイトにありますが、
土地の人たちがいかに水を大切に暮らしているかが伝わってきます。

常に耳に入ってくるせせらぎの音って、心を落ち着かせてくれるものですね。
地酒の店や、こだわりのお蕎麦屋さん、名水「宗祇水」などを巡りながら、
すっかりリラックスしたオットーと私でした。(トンジはまだやって来てない時期)

そしてもうひとつ、この街には、日本の絶滅危惧種「ミズガキ」がいまだに元気に生息しているそうです。
(命名は、アユ・サツキマスの研究者、新村安雄氏)
つまり、子どもらが川でどんどん遊んでいるということ。
国道にかかる橋から、12メートル下の川面にダイブするのが、このあたりの
ミズガキ君たちの通過儀礼だそうな。
初めは恐る恐る大きい子達に付いて、水面すぐの岩から練習を始め、小学校高学年になるとチャレンジするとか。

ああ、久しぶりに『長良川の一日』1989年 山と渓谷社刊 天野礼子ほか著 を読み返したくなりました。

◇ ◇ ◇ ◇

朝方、変な汗をかいて早く目覚めました。
胃腸の調子も悪いし、寝ていても頭痛がした。
わ、まずいな・・・やっぱり疲れが出たようです。暑さもキツイし。

休み休み動いた一日、何とか悪化せずに済んでいます。
ジミヘンのキレたギター聴きながら昼寝もしたし(←決して昼寝に向いたBGMではありません)


何気に市場調査

2006-06-01 23:57:25 | なごやのおもいで
暑いけれど、素晴らしいお天気でした。
布団を大々的に干して、お昼をはさんでちょいとお出かけ。
「ちょいもみ」やってもらいました。
昨日から腰がやや怪しかったので、早めにほぐしておこうっと。
水曜日のバイト、午後2時から1時間ほど、体力勝負なのです。

今日はフンパツして、いつもの30分コースに足裏コース20分も付けてもらいました。
火曜日にはやたらと歩き回ったりもしたし。
足裏、痛ギモチイイ・・・きっとあちこち疲れが来てるんだろうな、という痛さです。
おかげで、帰る頃にはすっかり体が軽くなってました。

◇ ◇ ◇ ◇

昨日にひきつづき、名古屋メンばなし。
名古屋に住み始めてまもない頃のある日、オットーと出かけた市内散策。
東京で言うと浅草にあたる下町、「大須」を歩きました。
この町から出た今や全国区のリサイクルショップ、「コメ兵」(こめひょう)は、
当時はまだ「米兵」と表記していました。
「べいへいって何屋さんなの?」と尋ねてしまうのは、よそ者丸出しです。(笑)

昔のローカルCMでは、「いらんものは米兵に」というフレーズが流れていたそうで、
名古屋ネイティブの友人たちは、「いっつも親に、”言う事聞かんかったら米兵に売る”と脅されとった。」と笑っていました。

さて、大須。
歴史ある門前町だけに、老舗のお菓子屋さんや、
インディーズ(あえてこの表現を使いたい)のデキるういろう屋さん、
ソースのかかっていない、生地に味の付いたたこ焼き屋さん、
東京のアメ横とアキバ(電気街)を一つのビルに詰め込んだような所、(化粧品をよく買った)
業務用のコーヒー屋さん、かつおぶし屋さん(ゴロンと1本単位でばら売りしてくれる)
メニューに餃子とビールとライスしかない餃子専門店など、歩くたびに面白い町です。
バブルに乗らなかった名古屋の町だったので、アーケードのある商店街メインストリートも、
堅実にやや地味な雰囲気を漂わせてはいましたが・・・
もうかなりの時間が経過しているので、大きく変わっているでしょうね、あのエリア。

この一画に、万松寺というお寺の名前を冠した通りがあります。
このお寺、うつけ時代の織田信長が、父の葬儀にパンクな格好で現れて
祭壇に灰を投げつけたと言う有名なエピソードの舞台です。
(場所まで当時と同じかどうかは未確認)

歩き回っておなかが空いたので、この通りにあるお蕎麦屋さんに入りました。
店構えも老舗っぽくて、何となくデキそうな匂いがしたので。
オットーも私も、確かざるソバのセットっぽいものをオーダーしたはず。
(暑い日でした)
しばらくすると、お昼も近くなったので、次々にお客が入ってきます。
常連客が多い雰囲気。
ほどなくして、ある事に気付きました。

蕎麦屋だよね?
だけど、入ってくるお客のほとんどが、席に着く間もなく
「味噌煮込み」(うどんです)と注文してる!
店の人も、全く動じずに
「固め、やわらかめ?」(麺のゆで加減です)と聞き返したりしてる。
お客によっては、ワンフレーズで「味噌煮込み、やわらかめ」と指定。

東京の蕎麦屋が聞いたらキレそうなシチュエーションだなと思いつつ、
何気に市場調査。
入ってくる客のうち、「味噌煮込みうどん」とオーダーするのはどれくらい?

8割超でした。
ときどき「きしめん」てのが混ざったんで。(でも、蕎麦じゃないです)

蕎麦屋で蕎麦をオーダーしてしまった私らは、やっぱりよそ者丸出しだったか?
ローカル色って、面白いですね。

なごやばなし

2006-05-22 17:14:06 | なごやのおもいで
昨晩トンジが観ていたスペースシャワーTVの音楽バラエティ番組で、
名古屋の事が取り上げられていました。

時折ふと懐かしく思い出すナゴヤの日々。
え~っと、20年前から足掛け五年ほど暮らしたエリアです。
ニッポンの真ん中です。
トヨタの王国です。道路が広いです。一般道の車線の多さはアメリカ的。
街の中心部では、地上を歩いているのはよそ者です。
地元の人々は、迷路のように張り巡らされた地下街を闊歩しています。

暮らしていたのは、去年「愛・地球博」が開催された名古屋の東郊地域。
東名のインターが近かった。
違う方向に少し山越えして走ると、今度は中央道の多治見インターがあった。
つまり、各方面に遊びに出るのには絶好のロケーション。

九州で生まれ育ち、その後は首都圏で過ごしていただけに、
カルチャーショックも多かったけれど、
いい意味でも悪い意味でも、ニッポンの失われつつあるモノが残る地域でした。

今日は豆味噌(八丁味噌)の話をチラリとしてみます。
現在放映中のNHKの連続ドラマ、主人公が岡崎出身ですね。
(岡崎は三河地域です。名古屋は尾張地方。)
八丁味噌の老舗が出てきますが、あちらはこのお味噌を実にいろいろな料理に使うのです。

トンカツの上に甘く味付けた味噌ダレをかける「味噌カツ」
鍋焼きうどんのおつゆが八丁味噌仕立ての「味噌煮込みうどん」が代表格。
おでんや鍋や、豚汁もこのお味噌が好まれます。
(九州にて、麦味噌と合わせ味噌で育ったオットーは、社員食堂で八丁味噌豚汁に
 はじめて遭遇した時には大ショックだったそうです)

見かけの色が濃いために、初めて口に入れる前はしり込みしましたが、
塩分はそう高くなくて、うまみが強いです。
名古屋を離れてもう10年以上になりますが、半年に一回くらいは
「味噌煮込みうどん」の禁断症状に襲われます。(笑)
「味噌カツ」の方は、あちこちのデパ地下にあるサラダとお惣菜屋さん、
RF-1さんで簡単に手に入るようになったので、嬉しいです。

次にこのカテゴリーで語るときには、名古屋在住の作家・清水義範さんの
作品も紹介しながらにしてみようと思います。

今日は、講談社文庫の『蕎麦ときしめん』¥440 を紹介して終わります。
名古屋を知る入門書としてどうぞv