
いよいよ年末ジャンボの季節到来。
このイベントのいいところは、
完璧確実に当たりづらいことにある。
だから、
買わない。
------という訳にはいかないから、
売れまくるんやろう。
今回は、
10年前にあった年末ジャンボ宝くじに関する出来事。
ハマグチという、
定年間近の男がいた。
煙草とパチンコに魅力されたハマグチの人生は、
生活苦の三文字が見事に表す。
一人息子は、
ハマグチに頼らず、
奨学金で高校と大学を卒業した。
当のハマグチは、
毎年の年末ジャンボ宝くじ当選で、
人生逆転を願い続けるが、
その願いが叶うことなく、
翌年、翌年へと、
年末ジャンボ当選ゴールへの、
バトンリレーと化した。
そんなハマグチが、
今年こそはと、
年末ジャンボ売り出し初日に、
券を購入!
なのに、
その夜、
熱を出し、
肺炎にまで至った。
病院の担当看護師が、
フツーの人の3倍の声を出すことから、
担当医から余命宣告受けている事実を、
ハマグチは聞いてしまった😱
けど、
ハマグチの夢である、
年末ジャンボの人生逆転劇が実現していない。
やから、
ハマグチは、
毎日生死を彷徨いながらも、
がんばって、
新年を迎えた。
年が改まって日々が過ぎる。
ある日、
酸素吸入していたハマグチのもとに、
妻と一人息子が来た。
一人息子は喜んでハマグチに、
「父さんの宝くじ、当たったんだよ!」と言って、
病室を出て行った。
一人息子の知らせに、
ハマグチの生きることへの執着心が燃え上がった。
その日を境に、
ハマグチは回復していき、
遂には、
退院の日を迎えた。
家に帰ったハマグチは待ちきれずに、
「宝くじいくら当たった⁉️」と尋ねたので、
一人息子が笑顔で当たり券を渡し、
「300円だよ😃」と言った。
ハマグチの表情はこわばり、
そのまま床に倒れた。
そして、
ハマグチは、
二度と起き上がることはなかった。
享年64歳🙏
死因は過度なショックによる、
急性心筋梗塞🙏🙏
葬儀の日。
一人息子は涙ながらに🥲ハマグチの遺体に語った、
「父さん。年末ジャンボ当たるまで、何度も生まれ変わって来いよ」、と。