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匠三刻#(たくみつどきしゃーぷ)

平田匠と「TAKUMI DuO」応援ブログ。及び管理人の『僕の1日は、昨晩の反省を鼻で笑うことから始まる』

漂流教室大好きな僕がサニーボーイに食いつかないはずがないんすよ

2021年07月24日 | 漫画映画小説ドラマ
しかも主題歌は銀杏ですよ。こっちの「漂流教室」も大好きなんすよ。
これでみないはずがないんすよ。

で、感想としては







めちゃくちゃおもしろいす。





まあ、この手のモノはいわゆる「蝿の王」でして、それはもう昔からさんざんやられてはいるんですけど、なにせ画と演出が丁寧。クール。おしゃれ。かつ、冷めてる。そこに超能力という要素。
すごくいいです。

なんせBGMがいっさいないです。セリフのテンポだけでシナリオは進みます。。その一方、超能力の発現ギミックが、勢いと画としてのフックになっています。計算されとる。音=言葉はシニカルに、でも感情=画はラジカル。まさに思春期です。

大衆文化は拡大再生産ですからね。どんどん行ってほしいと思うんすよ。
そしてプラス超能力という要素。
これが今後、物語にどこまで作用するかが楽しみす。


今だと、いろいろ書くのをはばかられるんすけど、それでもがんばってしまうと、
多分、私立の中学っぽいすね。みんな頭がいい。
それなければきっとあっという間に腕力の強い輩が場をシメてると思うんすよ。文字通り「俺が・私がガッコシメるわ」って感じで。
それができる要素「超能力」もあるわけすね。

ところがみんな口達者で、理性に訴えかける方法がかなり通用してるんすよ。成熟した平等主義を支えるのは識字率といわんばかり。

わけのわからない世界に閉じ込められた彼らがやろうとしているのはまさに政治です。言葉のパワー合戦が続くかとおもいきや…。
心の未成熟さも浮き彫りになっていくという。いや、極限状態に追い込まれると何歳だろうと、どっかに性根出るよねってことかもしれませんが。
ああもう面白い。

そこにきて主人公が、「持たざる人」であり、かつ無気力であり、でもきっと心の底には何かがあって…わかりやすく思春期なんです。
何も持たない(いまのところ)人が、人生で初めて「どうやら、おれ、何ももっていない」と気づいたとき、
その上で何をするのか、何をすべきなのか、そして、いやさ、何をしたいのか。


まだまだ謎が多いんですけど、キャラも多いし、みんなどこかで誰かに感情移入できる人が見つかると思うんすよね。群像劇としてのおいしいところも、このさき、ちゃんとあると思うす。

おすすめす。
今日2話が公開です。

あ、江口寿史は好きでも嫌いでもナイス。

教場見たんすよ

2021年01月13日 | 漫画映画小説ドラマ
とてもおもしろかったす。
パワハラ・セクハラ、いろんな呼び名がありつつも、他人に対して圧を容赦なく向けるその態度、もとよりストイックな面が強いと思われる人柄にもマッチして、かっこいいのか渋いのか、まだ若いのかいい年のとり方をしたのか、よくわからんスタンスになりつつあったキムタク教官の白髪に共感、ハマリ役といってもよろしいんじゃないでしょうか。

特によかったのは圧を飛ばしつつも、向けられる言葉は
「こっちにきてくれ」
「やってみてくれ」
「黙っててくれないか」

などなど、基本的にはお願いするするスタイル、




スガ・ユリコスタイルなわけで。




そのあたり、折り目正しく警察官たるものであろうとする基本姿勢が垣間見えて好印象だったのであります。


なにせ生徒も生徒ですからね。綺麗事ではすまされんのですよ、綺麗事を徹底的に行おうとするならね。

なんだろう、中盤

「ひょっとしてこれは、ずっとどこかの実験場で、かなり過激な箱庭療法でもやってんとちゃうやろか?」

なんて疑問が浮かぶほどには、とてつもなく狭い世界で、とてつもなく閉じた価値観の中、必死に順応しようとする者たちの、そのために厚くなりまくった仮面をとにかくひっぺがしていく過程は、ネタ的に頭打ちのミステリ界にとって新鮮な風だったのだろうと思われます。
なんせ、雪山で遭難も、リゾートで台風も、怪しげな洋館も、もううんざりなわけでね。新本格とかいってもうウン十年も経つわけでね。

あとドラマでいえば、濱田岳ね。劇中、怖くて仕方ないけども、さすがにそれはどうだろうと思ったときに発した

「……教官っ」

てセリフのニュアンス。さすが濱田岳。




さて、これから体験しようと思われている方がいらっしゃったら、あるいは教場だけ見た方にもおすすめなのが、この漫画。

 
ハコヅメ。箱(交番)に詰める人たち。つまりは交番勤務のおまわりさん周辺のコメディ。

キムタク教官と、ちょっとピーキーな仲間たちが、狂おしいほど真剣勝負でやっている、所作のアレコレ、完全にネタになっております。
これを読んでから、教授見ると、面白さはさらに倍。

整列して、いき過ぎなほど折り目正しく、勢いよくやられるあの点検教練。
取り出そうとした勢い余って、びょ~んと投げ出してしまった警察手帳、キムタク教官の足元に落ちちゃったら、どうなる?









もう「笑ってはいけない警察学校」ですよ。







ちょうど警察学校行ってからの交番勤務と、実際の現場の流れとも一致するし、ぜひにぜひに。
一話完結で、意外と小粋なオチもあったりするので、ぜひにぜひに。



さて、義眼でミステリといえばもうひとつ。



TVアニメ「虚構推理」第2期解禁PV

「真実を隠すための虚構を信じさせるための推理を展開する」という、もうひねりにひねった、

その上、現在大はやりの怪奇・化け物・闇・妖怪のハイブリッド。
ここまでくると、ああ世紀変わってたんだなって思います。

正直、漫画の出来が相当よろしくて、期待して見たアニメ一期が私としては残念で、


「ああこの監督、【会話劇】を映像でやるということが
どういうことなのかをちっともわかってないなぁ」と。



シャフトを見習えとはいいませんが、基本、「多くの言葉を用いた説明だけの時間を、どう映像化するか」について、もっと深く掘り下げてほしいと思ったわけです。

キャラデザも、モンスターデザインの愛嬌も、全部コミカライズした漫画家の功績だからなっ!

なのになぜか二期が決まるという…。
まあ、おそらく未消化の原作は小編が多いので、前後編で構成をうまくつくれば、今度はそこそこみれるんちゃうか、と甘い期待をまた抱いております。

あの、某爆発的なヒットをした鬼退治では、竹加えてフーフーしか言えなかっった絶賛売出し中の子が、今度はしゃべりまくりますから、まあ、そういった部分もあるんでしょうか。

まあ、本格ミステリ好きには鼻で笑われそうなドラマと小説とアニメですが、そうでもしないとやっていけないのが現代なので。

誰だってそうする。おれだってそうする。

天気の子見たんすよ

2021年01月03日 | 漫画映画小説ドラマ
須賀さんと同じ車乗ってんすよ🚗
で、擦ってんすよw てへ。

新海誠と言えば、前作『君の名は。』で爆発的なヒットを飛ばしたわけですが、私ね、けっこ新海誠作品は観ててですね。
君の名は見たときにね、

「ああそうか、新海、お前もか」

とか思っちゃってたんすよ。

具体的にはね、あれ、最後、主役のおふたり、出会うでしょ?
出会わないんすよ、今までの新海なら。

あの坂道の階段ですれ違って、
え?ひょっとして?って少しよぎって、
でも、まさかね…
で終わるのが新海誠だったんすよ。
そのどうしようもないセツナサが新海誠だったんですけどね。

気づいたんでしょね。
それはたぶんに、ナルシスティックであることに。
世界に向けて目を開いちゃったんすね。
オトナになったんすよ。

そしたらみぞーゆーの大ヒットになったわけですよ。

それを世知辛いと見るか。どう見るか…。



で、次回作。
どう出るかと思ったんすが…











やったぜ新海誠!
さすが俺たちの新海誠!
とか思いましたよ。







普通は助かるだろと。
世界も自分たちもどうにかなるだろと。
でもどうにかならんかったよね。世界(東京。でもどうみてもいわゆる【セカイ系】の先端だから)。

そしてそれがそもそも思いあがりだと。
世界はもっとたくましいと。
定期船出して「お花見楽しみ」って言っちゃうぐらいにはたくましいと。

ああ、これ、新海、やってくれたねと。
またひとつステップ登ったねと。

思ったわけです。



















少し寂しいわけです。






もっとメソメソしろよー。
もっとウジウジしろよー。








まあ、言いたいことはですよ。



僕は別にこの映画見たからN-one買ったわけじゃないんだからねっ!


ってことすよ。
僕が買ったのは3月。映画公開はその年の7月すよ。
それにグレードが映画のほうが全然上すよ。
プレミアムグレードの屋根が白のツートーンすよ。

おれどノーマル。















で、スッてんすよw










余談ですけど、新海。
ホンダさんに「車両提供」してもらったらしいスが、その内容。
シルエットを細かく描写したいだけじゃなく、

何より「ワイパーの音」を撮りたかったんですってよおくさま。



N-oneのワイパー音って、








その大きさに大クレーム出て、対策品まで出てるんすよ。

そこらへんわかってんのか。
わかってやったのか深海。
どうなんだ深海。

ドラマ「カルテット」の例の手紙に答えるとするならば

2017年03月27日 | 漫画映画小説ドラマ



カルテットドーナツホール様

はじめまして。
わたしは去年の冬、カルテットドーナツホールでの演奏を聴いた者です。

率直に申し上げ、ひどいステージだと思いました。

バランスが取れてない。ボウイングが合ってない。
選曲に一貫性がない。
というよりひと事で言って、みなさんには演者として才能がないと思いました。

世の中に優れた音楽が生まれる過程でできた余計なもの。
みなさんの音楽は煙突からでた煙のようなものです。

価値もない。意味もない。必要ない。記憶にも残らない。

私は不思議に思いました。
この人たち、煙のくせに何のためにやっているんだろう。

早く辞めてしまえばいいのに。

私は5年前に奏者を辞めました。
自分が煙であることにいち早く気づいたからです。
自分のしていることの愚かさに気づき、すっぱりと辞めました。

正しい選択でした。

本日、またお店を訪ねたのは、みなさんに直接お聞きしたかったからです。

どうして辞めないんですか。

煙のぶんざいで、続けることにいったい何の意味があるんだろう
この疑問は、この一年間、ずっと私の頭から離れません

教えてください

価値はあると思いますか?
意味はあると思いますか?
将来があると思いますか?

なぜ続けるんですか?
なぜ辞めないんですか?

なぜ?

教えてください。

お願いします。




こんにちは。一応音楽をやっているものです。
一応と書いている以上、そうです。私も煙です。
はい。あなたは正しいと思います。

煙のぶんざいで、続けることに意味はありません。
価値もありません。
もちろん将来はありません。

あなたの正しい選択は正しいと思います。
一般的に言って。
私も近しい人間や周囲の人に何度言われたかわかりません。

「まだやっているの?」

それが時に、
人によっては特に他意のない、
ただの質問のつもりで繰り出されたものだということは承知で、
それでも、その奥にある「当然、そうなっていくもの」に抵抗している(ように見える)人に対する、
一種の憐憫に似たような感情の波を受けることが当たり前にあります。


一年間もずっと頭から離れないって相当ですね。
もはや恨みですね。
失礼しました。

でも、そこまで気に食わないとするならば答えは明白です。
あなた、音楽を愛しているんですね。
だから、許してあげてください。
また、まだ、
音楽をやりたいと思っている自分を。

「まだやってるの?」と問われたときに私は
「ええ、まだやってるんです。すみません」と答えます。

「やっちゃだめですか?」とか「やってますが何か?」とか答えることはありません。

それは多分、自覚と覚悟の問題です。
自分にとってだけの問題なんです。



ということで、僕の所属するバンド「Cidre」のライブがきまりましたー(マジか)
http://www.spirits-jp.com/mujica/schedule.htm
https://www.facebook.com/Cidre.band/

4月2日栄ムジカにてNewボーカルを迎えての初liveです
16:00open16:30start
(5バンド出演 出番はおそらく18:30ぐらい)
¥1,500+drink¥500

お暇ならきてよね。



ケラ&ザ・シンセサイザーズ - ケムリの王様- LIVE@KOUENJI HIGH 20110619


件の手紙は脚本家・坂元裕二さんがこの歌詞を聞いて書かれたものだそうです。

2015年で面白かったドラマ

2015年12月31日 | 漫画映画小説ドラマ
掟上今日子の遺言書
クリエーター情報なし
講談社


です。

なんとなくテレビから離れつつあって、
いやそれ以外でも
追い続けることができなくなってきて
少しさびしかったのですが、
このドラマは見続けました。
オンデマンドで、しかもHULUでみることができたのが大きいと思います。

このネットで見られるように(しかもできるだけ課金せずに)するまでにはずいぶんとハードルがあったと思いますが、
ようやくテレビ局も重い腰をあげたなぁ、と。

加えて、各番組、特にドラマは気合い入れてきたな、
と思わせる企画が多くて、とても嬉しかったです。

アイム・ホームも面白かったし、
デートも面白かったし
Dr.倫太郎は画が綺麗だったし
問題の多いレストランでは
二階堂ふみ・松岡茉優・高畑 充希の3人がこれからの若手女優界(ってなんじゃそら)をひっぱっていくんだなぁと思ったし、
マザーゲームはビデオ画の綺麗さがてっぺんまできたなと思ったし
木村文乃はかわいいな、と()

ほんで、下町ロケットは見てない、と。


そのなかでも掟上今日子の備忘録が僕のベストだったんは
やっぱ岡田将生・ガッキーコンビのチカラがおおっきいな。

あの「リーガル・ハイ」でも見せたコンビが
推理ドラマでまた活躍という展開は面白いなとおもったし、
岡田くんはやっぱうまいなー。

で、そのリーガル・ハイで
黛真知子の「ズレ」を表現するための
スーツに白ソックスが
なぜか「アリ」なんじゃないかと思わせてしまうほどのポテンシャルのガッキーで
毎回、ファッションショーを見せてくれたのが楽しかったです。
白髪ウィッグもね。

あとは脚本の人が、
知ってる人は知ってる、という最近気鋭の方だったらしく
原作との矛盾を出来るだけおこさないように
でもキッチリとオリジナル入れてくるその技量に感服。

特に6話の、中二病自殺未遂少女の前で語る岡田君・人生失敗漫談は
かなり感動してしまいました。

まあ、言いたいことは
各メディア、がんばってるなぁ、と。

ネット民?が大きい顔をして
どんどん事態・撤廃・撤退・見直しさせて悦に入ってる一方で
このご時世で何をやれるのか、と
真摯に考え、実際に動いている姿を見せられると、
僕もなんとかしなかんなーと、思ってしまいます。
(あばうとだなー)

とか言いつつ、
電子書籍を使うためにタブレットを買っている、いう…。

というわけで、とりあえず2015年、
とりとめのないお話をしたまま締めでございます。

ありやとやんした。

ボトルネックと東尋坊のHERO

2015年07月23日 | 漫画映画小説ドラマ
ボトルネック(新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社



○遅ればせながら米澤穂信を読み散らかしてまして。
「満願」騒がれてるの知って、「氷菓」は知ってたけど手付かずだったから両方イっちゃえって思ったら、これが見事にハマって。

遅ればせると古本屋でいくらでも手に入るから貧乏さんとしては助かります。えへへ。



氷菓(古典部シリーズ)の主人公、ほーたろーさんの親友、サトシくんムカつくわーって某元同僚に言ったら






「え?あれがイチバンお前が感情移入できるヤツじゃないの?」

とか言われたわ。

オレ、そんなんかー???
そんなスカシてっかー????





○まあいいとして。

で、「ボトルネック」読んでたらこの記事に出会いまして。
東尋坊つながりで(当然そこでやることつながりで)びっくりしまして。
あ、HEROっつっても検事じゃなくて元警官の方です↓

「この人はヒーローだ」日本の自殺の名所で500人以上の命を救っている日本人男性のドキュメンタリーを見た海外の反応



やっぱりねぇ。
人は誰かに認識してて欲しいんだよねぇ。

いっそ、憎まれてても構わない。
無関心が一番怖い。




○さ、本の感想としては、ラストで諸説別れているらしいですが…


この書き方で「まだ終わらせていない可能性がある」と思える人は
幸せだとおもうわ…(煽ってないよ。煽ってるかもね)

そういや、平行宇宙?的なタイムリープっぽいところもあり、
そういえば先週、細田「時かけ」テレビで観ちゃったわ。

仲里依紗はあのころまだ10代だったのに、今やオクサマでママサマですね。

おおお。時は流れる…。
決して戻らず。



テレビじゃオールカットでクレームあったらしい?
奥華子ですね。
ハナコたそ~ですね。

『マザー・ゲーム~彼女たちの階級~』観ました

2015年04月15日 | 漫画映画小説ドラマ
○番宣で木村文乃がいい感じだったんで。
かなりの間、木村佳乃と空目してたのですが、
最近バラエティに木村佳乃がいきなり露出しだしたので
更にわからなくなりそうなので、
ドラマ観ることにしました。

http://www.tbs.co.jp/mothergame/
↑開くと音が出るよ!
未だにこんなことやってんのかTBS。
改善しろTBS。


以下、箇条書き感想。

・いやー、画がめちゃくちゃキレイ。すごく好きな作り方でした。レンズが違うわ-、って感じ。

・いっときドラマ界隈はどれだけ画を汚す?か(ディザリング感覚)に挑戦してたような気がしますが、最近は真っ向勝負な傾向にかわってきたんですかね。

まあデジタルビデオカメラの質が上がったんだろうか。
4K8Kを見据えて、HD画がピークを迎えてる感じはしますね。
キレの良い、でもボケ味もある、美しい、雰囲気のある画が連続でつながってて、それだけで気持ち良い。

・木村文乃の着てる衣装が基本ビビッドカラー路線で、それも画のキレのよさ、鮮やかさを強調するのに一役買っている気がします。

・演者さんは皆綺麗。きている衣装も皆綺麗、

・それにしても木村文乃はかわいいなぁ。

・というわけで、総じてビジュアルは素晴らしいのヒトコトでした。



・の、割りに編集の不自然さが時折目立つ。もったいない。
なぜそこでそのつなぎをするのだ。


・最後の啖呵切り、第1話のクライマックスであり、ドラマのテーマ、キービジュアルでもあるカットに気合入れるのは分かるのですが、



前後のカットからあまりに浮きすぎてて。


かえって冷めてしまう…。


・あと、なぜあんなにアフレコが多かったんだ?木村文乃の台詞回しはそんなに聞き苦しくなかったけども…?


・脚本は女性の方ですね。プロデューサーも女性の方ですね。このへんはやっぱ宣伝効果も含め、固めてきましたね。

・つか「斉藤さん」け?観月ありさも結婚しちゃったし、山口智子から続く「言いたいことをきちんと言います」強い女の系譜に木村文乃をあてがうつもりか?

・料理の出来る女がセレブに挑む構図はわかりやすい。

・それに「ワンコイン弁当にしろ」と語りかける謎の男を配置するのも面白い。視点の対立と分散。

・ひじき大好きおれも好き。

・それにしても木村文乃はかわいいなぁ。

・子どもの名前がきちんと今風。
昔のドラマは結構ありえない名前をつけてキャラ立ちをさせるとともに、
「現実になさそうな名前をつけることで現実で名前がカブった子がイジられるのを防ぐ」目的もあったらしいですが、
最近は現実がフィクションを越えてくるからな…。


・檀ふみが意外と味方か?と思わせる展開も、それを最後に持ってくる構成も面白い。
ママカースト最上位、年収5億3千万ともなると、ホントの意味で見てる世界が違うのか。


・それにしては、最後の啖呵切り、第1話のクライマックスであり、ドラマのテーマ、キービジュアルでもあるカットで語られた台詞は正直少々寒かったです。

「お受験」(まだあるんだこの言葉)が当たり前の世界で
「やってることが小学生レベル」って言葉は皮肉にならないと思うんですが。
「小学生=レベルが低い」という図式がなぜ成り立つ?
ましてや、自分の子どもが天才だと信じて疑わないママたちに言ってもね。

・岡田義徳をあの役に当てたのは素晴らしいと思う。
「木更津キャッツアイ」のうっちーの家イメージ持ってたら大間違いだぜあの男。



・それにしても木村文乃はかわいいなぁ。







以上、箇条書き感想でした。

あと、ようやく僕の中で、安達祐実が大人の女性に見えるようになりました。





チップスター大好きおれも好き。

ドラマーズ・ビューで振り返る ~ブルージャイアント4巻ネタバレ感想こみで~

2014年12月31日 | 漫画映画小説ドラマ
BLUE GIANT 4 (ビッグコミックススペシャル)
クリエーター情報なし
小学館


●かつてもここに書いたことがあると思うのですが、「TO-Y」という漫画がありまして。

まあ、上條淳士のすたいりっしゅな絵で描かれた
すたいりっしゅにミュージシャンの頂点を目指す
すたいりっしゅな男の話なわけなんですが(ケッ笑)、

その中でですね、主人公バンドが解散を迎えるシーンというのがありまして。

ラストLIVEの、曲中で
ドラマーのモノローグが有りまして。
ドラマーの視点で、主人公の背中を捉えながら

「ああ、こいつの背中を観るのももうこれが最後なんだな」

っていう台詞がありましてね。


これに出会ったのは、私、まだドラムヤる前なんですが、
やけにこの台詞、焼き付きましてね。

本末転倒というか。

この切なさ、
この寂寥感、

言うなればサウダージ。

を得るために。
僕はドラムを選んだのではないかと錯覚するほどに、
僕の心のなかに焼き付いているシーンなのです。


幸か不幸か、
24年ドラムをやってきて
こんなシーンに出会ったことは、まだありません。





●で、最初に紹介している、
かつても紹介した、
「ブルージャイアント」の最新刊・4巻でですね。

このシーンと、まったく表裏逆の
対になるシーンに出会ったのですよ。

ブルージャイアント曰く








「ドラムやってて、やっぱり間違ってなかったんだ」









です。


ほぼモブのドラマーくんが
主人公とセッションし、
その音に揺さぶられてから

2ページに渡り

ほぼモブのドラマーくんが

ドラムを始めた頃から
ママに叱られ
ブラスバンドに入り、
パンクに傾倒し
ジャズに出あうまでの

ほぼモブのドラマーくんの
ドラマー半生が
まさに走馬灯のように
2ページに渡って展開されての!



「ドラムやってて、やっぱり間違ってなかったんだ」


です。










しかも件の
ドラマーしか知り得ない
ドラマー視点、



【後ろからフロントマンを見守る】



という
現実的にも精神的にも同じスタンスである
まさにドラマーを体現している
「Drummer's View」から
放たれるわけですよ。

あの、
今まで歩んできた人生が全肯定される瞬間の
とてつもない多幸感。






●音が出ない、という致命的な問題を抱える(だからこそ、どこまでも想像に任せることができるという長所でもある)
漫画において音楽を扱う場合、
最も効果的な手法の一つがこの
【プレイヤーあるある】をひたすら展開することだと思うのですが、

本来、主人公がフロントマンであり、ホーンプレイヤーである本作で、
Drummerとしての本懐とも言うべきシチュエーションで
主人公の凄さを語ると同時に
音楽の
「Play」の素晴らしさを語ってしまう
漫画家・石黒真一の実力に
私、感服しております!

(まあ、題材が「JAZZ」じゃなくても良いのじゃないかという批判はチラチラありまして、私も少しは同意する部分ありますが。
それはまだおいおい判断していくところかと思います。)




●ちなみに、私、
このシーンのような思いでLIVE中ドラムを叩いたことが

幸か不幸か、













かつて一度だけあります。








いや、間違いなく幸せですねこれは。
だからこそ、私は今も
ドラムを演っているのですから。



●さて、2014年、私にとっては
本当に素晴らしい1年となりました。


来年の目標は、
このドラマーズ・ビューでの快感を
ひとつでも多く体験できるよう努力することです。


すき焼き後の身体を労る質・量の
年越しそばを前に
まもなく来る新年を心よく迎えたいと思います。




ではでは。今年も大変お世話になりました。
ありがとうございました。

来年も何卒、ご指導御鞭撻の程、宜しくお願い申し上げます。

映画「つぐない」観ました 箇条書き感想

2014年09月08日 | 漫画映画小説ドラマ
つぐない [DVD]
クリエーター情報なし
ジェネオン エンタテインメント


ネタバレありよ。










●とてもとてもきれいな映画でした。

・映像の美しさがもうすばらしくて、だからとてもこわかったです。

・「美しい」と「残酷」、「きれい」と「こわい」は共存するよね。

・それを証明する映像とストーリー。

・物語前半の1935年のイギリス高官の豪邸と森と噴水と川と泉。

・物語後半の戦場とジャングルと駐留地となった施設。

・二つの極端に違う景色が、どちらも最高に「美しい」。

戦場(つーか残留兵士の逃げ場所)である「ダンケルクの浜辺」の長回し。
圧巻の長回し。

・もうほんとこれはすげー。まだ?まだ続くの?って感じで延々と。5分以上もある長回しがとにかく圧巻。



●13歳のブライオニーを演じたシアーシャ=ローナンの演技が特筆モノ。

・可愛くておしゃま(笑)で変にアタマが回るのに、真面目で融通が利かなくて、感受性が豊かなのに=だから潔癖で。

・だからこそのストーリーの根幹を成す原因と結果を担うことができる。

・それらすべてを完全に演技で表現出来てるシアーシャ=ローナン素晴らしい。

・警察に連れて行かれるロビーを見つめる、見届ける瞳が秀逸。

・あれだけアップになってまだ“持つ”その演技。

・自分の都合のよいように真実をねじ曲げることってあるよね。しかも自分でもそのことに気づかない。

・宮崎駿御大のおことば「人は自分が見たいようにしか見ないんだ」



●ブライオニーのテーマがタイプライターの音をサンプリングしたとてもおもしろいもので、最高でした。

・1音1音、打鍵?のSEがそのまま音楽へと雪崩れ込むアレンジ圧巻。

・その昔、中学校の文化研修会?でそのものずばり『タイプライター』という曲名の交響曲聞きました。

・それを更に進化させて、かつこれ以上ない劇伴に仕上がっている。映画は総合芸術やなー。



●劇中劇とはまた違った、ストーリーonストーリーなんですが、それがまさにタイトルの「つぐない」そのもので。

・自分の贖罪を作品というかたちにして世に問うのは、まあよくある話といえばよくある話なのですが。

・思春群像劇モノなんて、多かれ少なかれ大抵そのニュアンスは持ってるよな。

・とはいえ、この映画で語られる『罪』はあまりに悲しく救いがないものです。

・それを高いレベルでやってくれると、やはり心にくるものがある。

・奇しくもそれを中学校の同窓会の連絡があったあとに観ることになるとは…。


●あとはまー、あれです。


・あの『シャーロック』のベネディクト・カンバーバッチが畜生ロリコン役で出てたよ。変わるね-役者!

・あれ、ローラも事実、わかってるよなー。じゃなきゃあそこでブライオニーの視線躱すことないもの。

・まあ、出会いからこの2人、完全にチチクリあってんもん(笑)。

・「…噛むんだ」ってさー。「…噛むんだ」って(笑)。


●ラストシーン。


・“浜辺でキャッキャウフフ”は白人さんがやるとやっぱ絵になるねぇ…(笑)。


以上です、キャップ!




名曲は残る。
名曲が残る。
それでいいじゃないか。


まるで自分の人生を振り返っているようだ

2014年09月08日 | 漫画映画小説ドラマ
Evoland Trailer


元記事
ゲームそのものが8bitから現代風へと進化していくRPG『Evoland』続編が発表


●8bit時代のゲームから体験している世代の僕としては、ゲームをしているだけで自分の人生をたどっているような既視感と思い出がリンクする仕様がたまらんです。

“元々は48時間でゲームを開発するゲームジャム作品”(引用)ということだそうで。

いいねー。
即興っぽくていいねー。

でも最近ゲームと言えばウイイレしかやらんのですわー。
ほんと。

あと、友人の会社が開発したスマホゲーくらい↓
http://appget.com/appli/view/64900

これはRPGダンジョンゲームの体を模した実はパズルゲーム。
結構ハマってしまうんです。
ポイントはパーティの組み合わせと…



如何に仲間を見捨てるか(笑)



です。

興味あったら、皆様、ダウンロードしてみてね!
ちなみにウチのバンドのキーボードが音楽つくってんよー



8bitミュージックには独特のかわいさと切なさをかんじるよん。
車のCM?にも確か採用された有名なボカロ曲ですが、当然!といってもいいくらい、
8bitバージョンも存在してましたわー。

石塚真一「BLUE GIANT」が熱い_(ネタバレ含む)

2014年08月20日 | 漫画映画小説ドラマ
BLUE GIANT 1 (ビッグコミックススペシャル)
クリエーター情報なし
小学館



●小学生の頃にチャーリー・パーカーをマスターしたと言われる道産子(差別?)女子が出てきたり

YAMANOビッグバンドコンテストで6連続最優秀賞を取ってた頃の国立音大で、
自分がバンマスの時にはオリジナル曲・編曲でやっぱり最優秀賞を取っちゃった女性作曲家が出てきたりと

最近若い力の活躍が華々しいJAZZ業界ですが、
漫画の世界にもJAZZの巨星が誕生しそうな雰囲気です。


●作者:石塚真一の前作は

あの、
一見三枚目実は二枚目の役をやりたがりな
桃太郎:REBORN2013すなわち小栗旬くんと

人離れした美脚を持ちつつも
何故か作品には恵まれない?長澤まさみんが主役の

映画「岳」の原作マンガですが、
このマンガ、僕にとってはある種特別な意味を持つマンガでして
(主人公ラスト台詞「さあ、帰ろう」はウン十年前の伝記漫画『植村直己物語』のラスト台詞をきっとオマージュしたものであると信じています。それ故に)

その作者が次はJAZZを描いてると聞いて、読んでみたらもう…








いてェ…イてぇよ、だんな…















●まーね。ふざけんなって感じなんすよ。

スケール(音階)もコード(和音)を知らない。
譜面すらよめない。
五線譜?あ、なんか見たことある。ってやつがですよ。

「おれは、世界一の、ジャズプレーヤーになる!」

ですからね。
どっかの海賊か、と。

でもね、その描き方がすごいんですよ。
一歩間違えば新興宗教や商材ビジネスのカリスマと同じなんですけどね。


あーガチだ、こいつ。


って思わせる説得力が

その表情に、間に、あるんすよ。
それを描けるコマ割りと画力っていうね。

で、多分じぶんが、
おそらく何物にもなれなかった、じぶんが一番足りなかったものがそれだってことに
気付かされるんですよね。
それが痛い。

要するに本気と覚悟ですよ。


●いうてもこちとら、優等生でしたから(笑)、
親兄弟教師上司先輩その他大勢の自分より年上の皆々様に言われそうなことを勝手に先読みして

「は?そんなこととっくにわかってますが何か?」

と心のなかでつぶやくことを最大の楽しみとしてしまっていたのでありまして。

現実を見ろって言われる前に見てるよばかやろうーが、
誰が漫画家になんかなるか、
誰がシナリオライターになんかなるか、
誰がミュージシャンになんかなるか、
誰が誰が誰が…

(と思ってたらなぜか映像でメシ食ってました。あれぇ??笑)



ま、主人公とはとくとく対極なんですわな。

だから痛い。

だからこそ2巻から登場する『師匠』がボロクソ言ったときに
思わず「やったれー」って思っちゃいましたよね(笑)

でもね、その師匠が
バークリー出身の
師匠が
認めちゃうんですよ。

「お前のほうが上だ」



●それが彼の持つ「音」

これがねぇ、ほんとに本質を捉えてるなぁと思うんですよ。




スケールだのコードだの
技術だの知識だのはですね、
絶対に必要なものなんですけど
あくまで武器なんですよ。





結局は素手でどこまで戦えるのかってことでね。

スケールもコードも知らない状態で、
音だけで3人、
泣かせてますからね主人公
(笑)



特に3巻の文化祭の話はきますよ。
特にトリのバンドの、いま寿司職人(だよね?)のアイツ。
思わず感情移入ですよ。





●で、前述の師匠が
バークリー出身の
師匠が

無償で
正確に言えば“出世払いの10年後にポルシェ”で。
彼に武器を与えていくんですねぇ。

まあ、羨ましい。


でもね、師匠いうように、厳しいんですよやっぱり。音楽の世界は。

小学生の頃にチャーリー・パーカーをマスターしたと言われる道産子(差別?)女子が出てきたり

YAMANOビッグバンドコンテストで6連続最優秀賞を取ってた頃の国立音大で、
自分がバンマスの時にはオリジナル曲・編曲でやっぱり最優秀賞を取っちゃった女性作曲家が出てきたりと

現実でもいくらでも化け物は出てきますからね。



●さて、現在発売されている3巻では、
かつて



「おめーの音はうるさくて邪魔」



と完全無欠の取り付く島もないダメ出しをされた
「粋でクールで静かな(チャンネー口説くのに便利なBGMとしての)JAZZ」が
大好きなおっさんとの対決を迎えるところで終わりますが、

師匠により『武器』を手に入れた主人公がどんな戦いをするのか、
今から楽しみでう!




※追記※

音楽の先生、最高でう。

人間は食べるために必死だったけど
それだけじゃ生きられなかったのね




※追記2※

この記事を描くにあたり、いくつかこのマンガの感想サイトを巡ってみたのですが、
よく見たのが

「JAZZを扱ったマンガを見たことがない」

という一言。





なにぃ!?


あの、
『さすがの猿飛』を描いた
『Gu-Guガンモ』を描いた
『ギャラリーフェイク』を描いた
『電波の城』をこの間描ききった

細野不二彦先生の!

「けどそれが…福田の選んだ道ちゃうんか」の
「酒と同じでやはり年輪がナァ…モノをいうってな!」の
「かけ声だけいくらかけたって何にも変わりゃしないよ」の

あの!





『BLOW UP!』を知らないだとぉ!!!





貸してやるから読め!(ウソ)



村上隆がスマスマに出とったね

2013年04月30日 | 漫画映画小説ドラマ
クラゲ映画の宣伝でがんばってるんだー。
大変だなー。
そして村上隆でもこういうことやるんだなっていうかやれるから知名度あるんだなっと。

お久しぶりです。


●さて、僕が「ガリレオ2」見てたのは

推理物が大好きで吉高由里子が好きな僕としては無視するわけにもいかないと思っていたわけではなく、

福山雅治の演技に文句を言いたいわけでもなく
(40すぎにしてあのルックスを保っているだけで
巨大事務所アミューズの鉄板コンテンツである

『芸能人【福山雅治】』

を維持する責任は十二分に果たしているわけであって、
彼の演技が
およそモノマネ芸人にものまねされたことで意識してしまい、ご本人である大御所の方々が自身の口癖や癖の動作を大げさにしてしまう
いわゆるモノマネ逆輸入のような
もはや湯川教授が湯川教授を演じているような状態になっていたとしても)

おい、なんでこんなに吉高ムカツクんだよ?

人物設定なのか?
彼女の「演技」のせいなのか?
彼女の「演技力」のせいなのか?

と迷うためでもなく、

松尾諭をそんなふうにキャスティングする時点でSPのプロデューサーを超えらんねぇぞと思いつつ
そうですね月9ですもんねテレビは大勢の人が楽しめるように作るものであって一部のバカマニアのいや失礼映画ドラマ好きの玄人の皆様だけのために作るものではありませんよねキャスティングはベタであればあるほどいいですよね大体松尾諭の別の一面なんて月9を喜んで見るような層の人は見たくありませんよね心得ております

とか愚痴り全開で拗ねるためでもなく、



ただ単に、その後のスマスマを見るためのつなぎだったのであります。


●まあ出演者濃かったし。
シュワちゃん出てるし。

やっぱり「アイムバック!」とか言ってて、
ああこの人は名セリフと心中するつもりなんだなやっぱりハリウッド俳優は覚悟は違うなー
と思ったり

村上隆のコーナーで慎吾ちゃんが書いたひまわりに
やっぱりこの人はどんな酷い企画をあてがわれてもギリギリでやってしまえるのは
こんな絵を描いてしまうセンスと題材にひまわりを選んでしまう天性の、根っこの陽性になるのかなー
とか思ってしまったりはしたのですが、

何と言ってもマイハートにがっちり響き、うろたえてしまったのは
村上さんが自身の仕事の中心に据える言葉の紹介のときに引き合いに出した
かの天才、岡本太郎の言葉と、自分の言葉を比較対照したときです。

曰く、

岡本太郎は

「やりたいことをやれ」

村上隆は

「やりたいことをやっちゃだめ」

であります。
(ちなみに西尾維新は「嫌なことは嫌々やれ。やりたいことはやりたいようにやれ」です笑)



●これ、私が前にもちらっと書いたことのある、

「やりたいこととできることは違う」

とニュアンスが似ているなぁと思ったりしたわけで。
(正確に言えば、村上隆の方はニーズを読んでそれに応えろという意味で、自分の才覚云々とはまた別の次元の話なんですが、まあやりたいことやれば結果ついてくるなんて都合のいい話はねぇよってスタンスの部分では被るのではないかと思うわけです)

で、おこがましくも、そして素直に言ったとしても申し上げるとするならば

どちらが正解というわけでもないと思うわけです。

両者ともその考え方で成功しているわけですから、両者ともそれが自分にとっての真実であり
信じられる方法なのだと思うのです。




●問題なのは「では、果たして自分にとって正解なのはどちらか」ということでありまして。

それはそれで答えなどでないというか、




そんなん誰にもわからねぇよ。
自分でもわからねぇよ。
でも選ぶんだよ。



というのが僕なりの答えです。

今、巷で話題の『進撃の巨人』のツヴァイ兵長に言わせれば

「自分を信じても仲間を信じてもダメだった…(略)…まあせいぜい後悔しない方を選べ」

であり、

アルミンくんの

「あとで正しかったかどうかがわかってもどうしようもない。そのときに選ばなきゃいけない」

のですねー。


●まあこの歳になって今更感すごいわけですが。
もう、選んだ後の経過報告・現状報告・進捗報告であるべきなんですけどね。

それでも僕は、僕の親愛なる友人の一言を頼みの綱にしているところも未だにあるのです。

曰く

「遅いってことはありすぎるほどあるけど、遅すぎるってこたぁ何もねぇよ」

であります。

まあ、ガキ臭い。




漫画は下手だ下手だって散々言われてるけどさー。
俺は「マンガ」の描き方はうまいと思うよ。
つかすごく頑張ってると思う。
カット割りとかカメラアングルとか、すっごい考えて描いてると思う。
最近はライトノベルの挿絵とか一枚絵の地位が上がってきてるから「絵」だけで評価されがちだけどさー。
だとしたら土俵は画家・イラストレーター・デザイナーなわけでさ。
彼は「漫画家」だもの。

La la la love song

2012年10月11日 | 漫画映画小説ドラマ
●只今、名古屋で再放送中。




●1996年4月~6月。

覚えてるのは、当時、友人Aと交わした会話と時期と場所と時間が、とても印象的だったので。


●日本通運野球部の応援演奏を頼まれた、僕らが所属する某大学ジャズ・オーケストラ選抜メンバーは、日通応援団との初顔合わせを終えて、一路、大学へと向かっていた。

ワタシは友人Aの運転する助手席に座って、なんともない会話を続けていた。
レジャック前の交差点で信号が赤に変わり、停止したときに、ふいにAが切り出した。


=======================================================

友人A
「あのさぁ。オマエ就職活動中だから観てないかもしれんけど、オレ、月9、ゲック?ゲツク?見とんだよ。悪いな」


ワタシ
「何言っとんの。オレ面接で尊敬する人物聞かれて【遊川和彦】って答える男だよ。
あんな役者といい演出(監督)といい脚本家といい主題歌といい、『一発あてます』って宣言しとるようなドラマ、見逃すはずがないだろ」


友人A
「だと思っとったよ。さすがだな。さすが姫海センパイ(仮名)が居残り練習しとって

『おいパルキ、オマエもう帰るんか』

ってプレッシャーかけられても

『はい、帰ります。リアルタイムで観るべきものがあるんで』

つって帰るだけはあるな」


ワタシ
「当たり前だよ。俺ら【ガクセイ】なんだよ。そんな気遣い、社会人になってからやりゃええんだわ。
なに前倒しでそんな【しがらみに縛られてます】状態にならないかんのだて。
【ガクセイ】は【ガクセイ】やっときゃいいんだて。

『やるべきことより、やりたいことをしたいんです』

なんつって周りがナンダカンダで許してくれるのなんて、今だけだよ。
こんな毎日、もう一生、二度とできんのだよ」


友人A
「でた。パルキイズム、パルキズムでた。ウゼェ笑
さすが面接で遊川センセーの名前出すだけあるな」


ワタシ
「それはウソだよ」


友人A
「マジで!?」


ワタシ
「当たり前だがや。そんなことやっとったら速攻落とされるわ。
評価シートにピーンッてバツつけられて終わりだよ」


友人A
「そうなの!?」


ワタシ
「いやしらんけど」


友人A
「そうなの。で、そろそろゲック?ゲツク?の話していい?」


ワタシ
「どっちでもいいよ」


友人A
「どっちでもいいの!?」


ワタシ
「いや、月9の言い方」


友人A
「そっか。いやな、【ロング・バケーション】じゃん今やってんの。あれのオープニングさぁ
最高なんだけどさ。

いや、まあ、ありきたりの、美男美女が楽しくやってますっていう、なんの工夫もない、監督がADに

『テキトーにつないどいて』

っていって創ったようなオープニングなんだけどさ。いいんだわ」


ワタシ
「いや、最高だよ、アレ」


友人A
「だろっ!!最高だろッ!!!」


ワタシ
「なー。あんなハッピーなオープニング久しぶりに観たわー」


友人A
「だろっ!!バスケットボール順繰りに回すシーン最高だよなッ!!!」


ワタシ
「だなー。あれいいよな」


友人A
「だろっ!!んで、見逃しとるかもしれんけど、始まってすぐのさ、稲森いずみのさ」


ワタシ
「腰の入れ方、だろ?最高だな笑(動画0:09あたり参照)」


友人A
「そーなんだてっ!!笑 よーみとんなーオマエ!!笑」


ワタシ
「あの、クイッって感じ、最高だよな笑」


友人A
「あの、山口智子の太陽の位置はワザとなの笑?(動画0:25あたり参照)」


ワタシ
「ワザとだよ」


友人A
「うそーん!マジでッ!!!笑 
エロいなーさすがフジだなあざといなッ!」


ワタシ
「いやしらんけど笑」


友人A
「あーやりてー。やりたかったなー。バスケット回しー。もうできねーなー。
あんなグループの一員な感じでー。ワイワイやりたかったなー」


ワタシ
「で、グループ内でくっつく奴らがいてー」


友人A
「横恋慕してー取り合ってー」


ワタシ
「ケンカになってー、仲直り笑」


友人A
「ビバリーヒルズ青春白書か!笑」


ワタシ
「…。ま、下の連中は俺らのいないとこではそんな感じだと思うよ」


友人A
「……。それは許すの?」


ワタシ
「許す?……。オレは許す派だけど、オマエは難しいよな。立場上。部長だでな」


友人A
「……それで練習に『顔出せません!会いたくない人がいるんでっ!』とか言われてもフザケンナとはなるよなー」


ワタシ
「……」


友人A
「……」


ワタシ
「……悪いな」



友人A
「……ところでナオミ・キャンベルって、どこででとんの!!笑」」 


ワタシ
「笑 最初の方で『へいベイベー』って言ってるヤツちゃうの?
あ、ところでさ、あの主題歌。【La la la love song】のサビさ。



ら・ら・ら らーら らーぶ ソーング


じゃなくて


ら・ら・ら らーら らーあ ぶソーング


だって知っとった?」



友人A
「……当たり前だよ笑」 


ワタシ
「マジで!!笑 さすがだなッ!!」


友人A
「ナメとったらかんよ。どんだけクリフォード・ブラウンなぞってきたと思っとんの」 


ワタシ
「おおー」


友人A
「あれだろ?4アタマじゃなくて16ウラになっとんだろ」 


ワタシ
「そうそう、16分音符の2番めの位置な、LOVEのブがくるのは。ちょと装飾音符くさくなるくらい後ろかも。
さすが久保田、ファンキーだな」


友人A
「ファンキーだな。ファンキーといえば、あの日通応援団のマネージャー?の女の人もファンキーだったな」 


ワタシ
「笑笑 めっちゃファンキーだったな笑 あれ、あれで会社通っていいの?」


友人A
「【自由な社風】なんじゃない?あれだよ、かわいけりゃ許されるんだよ。
プリティならいいんだよ」 


ワタシ
「笑 プリティなの?もう留学意識しとんの?笑」


友人A
「しとらんよ笑 プリティって、単語変換しただけで会話できんよ笑」 


ワタシ
「準備順調なの?」


友人A
「いやー、特にコレといってなんかしなかんってのはないからな。学校と住処の手続きぐらいだよな」


ワタシ
「そうか」


友人A
「にしても、あの人、かわいかったなー」


ワタシ
「なー、むっちゃかわいかったな」


友人A
「な?」


=======================================================


●まあ、お互いどこか、こんなバカバカしい会話ができるのも、もうあと少しだな、と思いつつの会話だったと思うのです。こんなにも詳細に覚えているのは(笑)。


●フィクション織り交ぜてますがほぼ真実の当時ワタシが発した言葉で、今では否定したい言葉もたくさんござんす。

なかでも「【やるべきことよりやりたいこと】が許されるのはガクセイまで」という、その実、青臭い主張ですが、はっきり言っておこう、






そんなことはなかったぜ。(ソードマスター)





●ちなみに後々『La la la love song』、コピーする機会がありまして、よりきちんと聴いてみたらびっくり、トラック自体はめっちゃエイトビートで、かなり混乱した思い出がありんす。


●で、「ぶソング」のクダリですが、この名曲、たくさんの方がカバーしてますが、再現してる人はワタシが知る限りおりません。

BOAも、


EXILEも。


まあ、本人も同じメロディの他の部分(「とびきりーのゆーめをー」とか)では、普通に8分音符の譜割りで歌ってますし、前述のようにトラックはエイトビートだし。
やらなきゃならぬものではないのでしょう。フェィクのひとつってことなのか。



でも本家はやってるんだな。

ファンキーだな。

遊川センセーッ!ゆ~か~わセンセーっい(^O^)/【プロフェッショナル仕事の流儀-遊川和彦-】

2012年09月24日 | 漫画映画小説ドラマ
届いてるぜ。





↓↓↓↓↓↓
オヨビでない奴!
パルキそばの「銀河鉄道の夜」










【プロフェッショナル仕事の流儀-遊川和彦-】見ました。










「伝える意思だけは どっかの少年とかどっかの少女に残りますよ

一人のね 俺も知らない人の心に届く

その一点じゃないですか」












今のオレは少年でもましてや少女でもないけどなー(笑)

当時のオレは間違いなく少年だったし。
そして今なお、あなたをみてるよ。


●あ、タイトルの発音はまいっちんぐマチコ先生の山形先生のテイでお願いします。




シリアスだけが真実か。楽しければなんでもいいのか~【菊地成孔の粋な夜電波】9月9日放送分~

2012年09月15日 | 漫画映画小説ドラマ
●【菊地成孔の粋な夜電波】9月9日放送分、
締めのトークより、気になるお話があったので箇条書き。


●久しぶりに旧友と連絡を取ろうとするも、
風来坊の友人のために連絡先わからず。

旧友と懇意にしていた女性と連絡を取ってみると
旧友はなんと重い病気に罹っていて入院中。

更にその女性のお子さんも重病に罹っていることを知る。


●そんなわけで、一日に都内でも名のしれた大病院をハシゴすることになった菊池氏。

病院で出迎えてくれた旧知の女性は目を真っ赤に腫らして出迎えてくれたという。


●一方、その日の午後に、フーターズでの取材が入っていた菊池氏は
午後に予定通り、フーターズ入り。

巷で噂のフーターズガールに囲まれながら、
周りのスタッフとともに、

「オマエラ絶対バブルの夜を思い出してるだろ」

と勘ぐるばかりに、アガってアガって楽しくはしゃいで取材をしたという。


●で、以下、端折って書き起こし↓


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「どっちが正しいとか、どっちがメインとかないと私は思いました。

日本人はすぐ、

シリアスの話のほうが正しく、真実で、
フーターズの方は、浮ついたどうでもいい話だとかね、

あるいは全く逆ね。

シリアスな方は全く見ないで
こう、楽しきゃいいじゃん、って感じで

なんかこう不器用にどっちかだけ片手持ちでいようとしてしまうけれど

いや、一日のウチに起こったことだよ、これは、と思いましたよ。


フーターズ楽しかったです。すごく。
病院は厳しかったです。ほんとに。

フーターズが楽しかったから病院がどうでもいいとか
病院が厳しかったからフーターズのときは気が重かったとか
なんてことはありませんでしたね。」


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●さて、僕はいえば

仕事は繁忙期を既に迎え、
クソ親父の一回忌をマモナク迎え、
ロックバンドはようやく新ボーカルを迎え、
近々にLIVEを控え、
おなじみ、本ブログの存在目的でもある、
ピアノデュオの定例LIVEを目の前におき、

という、ここ数年にない個人的な繁忙期を過ごすこととなる。

だからといって、
やけに悲しんだり、
無理にはしゃいだり、
無駄に忙しがったりはしたくないのだ。

粛々と、
その場において
感じた感情を素直に、
粛々と受け止める。

この、
悲しくて面倒くさくて鬱陶しくておかしくて
忙しくて煩雑で取り留めがなくて先が見えない
楽しくて嬉しくてアゲアゲな

毎日を過ごす。過ごしていく。
当たり前のように。



●さてさて、菊池氏は件の女性に向かって最後に

バート・バカラック/ハル・デヴィットのコンビの

『ハズブルック・ハイツ』を送って番組を締めている。

こんな言葉を吐きながら。


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「あのー、
その母親に、ま、名前を呼ぶわけには行かないので仮に
ハルウィナ(発言ママ)が亡くなったばかりなんで、
仮ですけどハルコ、としましょうか。

歌詞を読みましょう。
ハズブルック・ハイツという曲です。


『ハズブルック・ハイツに行ったら

眺めがあんまりいいからさ

他の街は見たくなくなるぜ

ひとりぼっちになんないで

いつでも俺に電話して

出かけていってオマエを連れだすから

そして楽しい時間を過ごすんだ


ハズブルック・ハイツではモーテルなんか必要ない

誰も寝れない夜なんてそこにはないからね

さあ

俺の家はキミの家だよ

靴を脱いで

これから楽しい時間を過ごすんだ

毎日がバケーションみたいにね

休養して元気を回復して

水着を持ってくるのを忘れちゃだめだよ

コレが僕達の正装なんだ』


時間がないのでここで割愛しますが。
ハズブルック・ハイツという曲を聴いて
これはハル・ウィナー、失礼、
ハル・デヴィッド、バート・バカラックの曲です。
え~お別れしたいと思います。

ハルコ、がんばって。」


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