●只今、名古屋で再放送中。
●1996年4月~6月。
覚えてるのは、当時、友人Aと交わした会話と時期と場所と時間が、とても印象的だったので。
●日本通運野球部の応援演奏を頼まれた、僕らが所属する某大学ジャズ・オーケストラ選抜メンバーは、日通応援団との初顔合わせを終えて、一路、大学へと向かっていた。
ワタシは友人Aの運転する助手席に座って、なんともない会話を続けていた。
レジャック前の交差点で信号が赤に変わり、停止したときに、ふいにAが切り出した。
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友人A
「あのさぁ。オマエ就職活動中だから観てないかもしれんけど、オレ、月9、
ゲック?ゲツク?見とんだよ。悪いな」
ワタシ
「何言っとんの。オレ面接で尊敬する人物聞かれて【遊川和彦】って答える男だよ。
あんな役者といい演出(監督)といい脚本家といい主題歌といい、『一発あてます』って宣言しとるようなドラマ、見逃すはずがないだろ」
友人A
「だと思っとったよ。さすがだな。さすが姫海センパイ(仮名)が居残り練習しとって
『おいパルキ、オマエもう帰るんか』
ってプレッシャーかけられても
『はい、帰ります。リアルタイムで観るべきものがあるんで』
つって帰るだけはあるな」
ワタシ
「当たり前だよ。俺ら【ガクセイ】なんだよ。そんな気遣い、社会人になってからやりゃええんだわ。
なに前倒しでそんな【しがらみに縛られてます】状態にならないかんのだて。
【ガクセイ】は【ガクセイ】やっときゃいいんだて。
『やるべきことより、やりたいことをしたいんです』
なんつって周りがナンダカンダで許してくれるのなんて、今だけだよ。
こんな毎日、もう一生、二度とできんのだよ」
友人A
「でた。パルキイズム、パルキズムでた。ウゼェ笑
さすが面接で遊川センセーの名前出すだけあるな」
ワタシ
「それはウソだよ」
友人A
「マジで!?」
ワタシ
「当たり前だがや。そんなことやっとったら速攻落とされるわ。
評価シートにピーンッてバツつけられて終わりだよ」
友人A
「そうなの!?」
ワタシ
「いやしらんけど」
友人A
「そうなの。で、そろそろゲック?ゲツク?の話していい?」
ワタシ
「どっちでもいいよ」
友人A
「どっちでもいいの!?」
ワタシ
「いや、月9の言い方」
友人A
「そっか。いやな、【ロング・バケーション】じゃん今やってんの。あれのオープニングさぁ
最高なんだけどさ。
いや、まあ、ありきたりの、美男美女が楽しくやってますっていう、なんの工夫もない、監督がADに
『テキトーにつないどいて』
っていって創ったようなオープニングなんだけどさ。いいんだわ」
ワタシ
「いや、最高だよ、アレ」
友人A
「だろっ!!最高だろッ!!!」
ワタシ
「なー。あんなハッピーなオープニング久しぶりに観たわー」
友人A
「だろっ!!バスケットボール順繰りに回すシーン最高だよなッ!!!」
ワタシ
「だなー。あれいいよな」
友人A
「だろっ!!んで、見逃しとるかもしれんけど、始まってすぐのさ、稲森いずみのさ」
ワタシ
「腰の入れ方、だろ?最高だな笑(動画0:09あたり参照)」
友人A
「そーなんだてっ!!笑 よーみとんなーオマエ!!笑」
ワタシ
「あの、クイッって感じ、最高だよな笑」
友人A
「あの、山口智子の太陽の位置はワザとなの笑?(動画0:25あたり参照)」
ワタシ
「ワザとだよ」
友人A
「うそーん!マジでッ!!!笑
エロいなーさすがフジだなあざといなッ!」
ワタシ
「いやしらんけど笑」
友人A
「あーやりてー。やりたかったなー。バスケット回しー。もうできねーなー。
あんなグループの一員な感じでー。ワイワイやりたかったなー」
ワタシ
「で、グループ内でくっつく奴らがいてー」
友人A
「横恋慕してー取り合ってー」
ワタシ
「ケンカになってー、仲直り笑」
友人A
「ビバリーヒルズ青春白書か!笑」
ワタシ
「…。ま、下の連中は俺らのいないとこではそんな感じだと思うよ」
友人A
「……。それは許すの?」
ワタシ
「許す?……。オレは許す派だけど、オマエは難しいよな。立場上。部長だでな」
友人A
「……それで練習に『顔出せません!会いたくない人がいるんでっ!』とか言われてもフザケンナとはなるよなー」
ワタシ
「……」
友人A
「……」
ワタシ
「……悪いな」
友人A
「……ところでナオミ・キャンベルって、どこででとんの!!笑」」
ワタシ
「笑 最初の方で『へいベイベー』って言ってるヤツちゃうの?
あ、ところでさ、あの主題歌。【La la la love song】のサビさ。
ら・ら・ら らーら らーぶ ソーング」
じゃなくて
ら・ら・ら らーら らーあ ぶソーング」
だって知っとった?」
友人A
「……当たり前だよ笑」
ワタシ
「マジで!!笑 さすがだなッ!!」
友人A
「ナメとったらかんよ。どんだけクリフォード・ブラウンなぞってきたと思っとんの」
ワタシ
「おおー」
友人A
「あれだろ?4アタマじゃなくて16ウラになっとんだろ」
ワタシ
「そうそう、16分音符の2番めの位置な、LOVEのブがくるのは。ちょと装飾音符くさくなるくらい後ろかも。
さすが久保田、ファンキーだな」
友人A
「ファンキーだな。ファンキーといえば、あの日通応援団のマネージャー?の女の人もファンキーだったな」
ワタシ
「笑笑 めっちゃファンキーだったな笑 あれ、あれで会社通っていいの?」
友人A
「【自由な社風】なんじゃない?あれだよ、かわいけりゃ許されるんだよ。
プリティならいいんだよ」
ワタシ
「笑 プリティなの?もう留学意識しとんの?笑」
友人A
「しとらんよ笑 プリティって、単語変換しただけで会話できんよ笑」
ワタシ
「準備順調なの?」
友人A
「いやー、特にコレといってなんかしなかんってのはないからな。学校と住処の手続きぐらいだよな」
ワタシ
「そうか」
友人A
「にしても、あの人、かわいかったなー」
ワタシ
「なー、むっちゃかわいかったな」
友人A
「な?」
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●まあ、お互いどこか、こんなバカバカしい会話ができるのも、もうあと少しだな、と思いつつの会話だったと思うのです。こんなにも詳細に覚えているのは(笑)。
●フィクション織り交ぜてますがほぼ真実の当時ワタシが発した言葉で、今では否定したい言葉もたくさんござんす。
なかでも「【やるべきことよりやりたいこと】が許されるのはガクセイまで」という、その実、青臭い主張ですが、はっきり言っておこう、
そんなことはなかったぜ。(ソードマスター)
●ちなみに後々『La la la love song』、コピーする機会がありまして、よりきちんと聴いてみたらびっくり、トラック自体はめっちゃエイトビートで、かなり混乱した思い出がありんす。
●で、「ぶソング」のクダリですが、この名曲、たくさんの方がカバーしてますが、再現してる人はワタシが知る限りおりません。
BOAも、
EXILEも。
まあ、本人も同じメロディの他の部分(「とびきりーのゆーめをー」とか)では、普通に8分音符の譜割りで歌ってますし、前述のようにトラックはエイトビートだし。
やらなきゃならぬものではないのでしょう。フェィクのひとつってことなのか。
でも本家はやってるんだな。
ファンキーだな。