<最終日 take off(えー)「I just call to say …!」の巻>
こんにちは。スティーヴィー・ワンダーです。
勿論嘘ですが、僕のドラムの腕がスティーヴィーより劣るのはホントです。
------------------------------------------------------
土産屋のおばちゃまと別れて、そこそこいい時間になったので荷物を取りに行くために地下鉄入口へ。
荷物引っ張り出しひと思案。まあタクシーを使ってしまえ。空港へ向かうベストな手段は多分バスだが、しっかり調べてないし若干不安。
つうわけで再び地上へ出ることにするが、またまたエレベ・エスカレ見つからない。
ため息つきつつ階段で地上へ出る。
スネアを持ってこなくて本当に良かった。
タクシーをつかまえたい。できるなら模範タクシーをつかまえたい。
シェフ&ボスホテル前に行けば待機してるタクシーが居るだろうと思いダラダラ歩く。
ホテル前に着いたものの、ちょうどツアー送迎用のバスが停まっており、周りにタクシー見当たらず。
そーかー。ツアーで参加するとこんな優雅な旅になるんだなー、なんて思いつつバスをボーッと眺める。
後ろから音が聞こえたので振り返るとタクシーが1台停まりかける。
運転手が僕に気付いて明らかに「乗れ」のサイン。
光の速さで車を降りて僕の荷物に手をかける。
誰がテメーの車に乗るっつった?ああん?
まーいーか。
トランクに荷物を入れようと、取っ手の部分にスポーツバッグを括りつけたキャリーケースを持ち上げた瞬間、運転手絶句。
「グエッ!」とか言ってる。
そーだろーそーだろー。見た目よりずっと重いだろ?がんばれ。
二人ともに車に乗り込んで、オイラ行き先を告げる。「金海空港まで」
運転手。明らかに心でガッツポーズを取っていると分かる笑顔で「OKOK!」
舞い戻る若干の不安。ホントに空港分かってるか?
まーいかなくてもそれはそれでネタになるからイーや、なんて思いつつ身を任せることにする。
というわけでここから車で40分程かかる空港へGO。
さよならナンポドン。
-------------------------------------------------
車中、運転手が聞いてきた。「チャイニーズ?」
「イルボン」と答える。「イルボンサラム」と言うと韓国語が分かると思われちゃいそうなので言わない。
「オー、イルボンっ!」運転手は驚きとも喜びともとれないリアクションを、ただ、ことさらに大きいリアクションを取る。
チャイニーズで通しておいたほうがよかったかな、と一瞬アタマによぎるが、そんなこと考えてもしょんないしょんない。
しばし無言でいると、大きい交差点にさしかかったときに運転手が標識を指さした。
「キム、へ、International Airport!」
標識には「金海国際空港◯km」と書かれてあった。ちゃんと目的地に向かっているからね、と言いたいらしい。
なるほど、いい人だ。てか、バレてた。まあ、隠さなかったしな。
以後、ちょこちょこ、お互いたどたどしい英語で会話する。
「でかい河だね。4日いたんだ。来たときはビデオディレクターで、昨日までミュージシャンで、今日は旅人で、明日から会社の奴隷だw」
通じているのかいないのか。運転手は終始笑顔で、たまにでかい標識を指さして、「あと◯km」とか言ってる。
オイラは、楽しい時間だ、と思いつつメーターが回っているかどうか結構露骨に確認してたりする。
空港に着いた。
料金をみると、やっぱり安い。
小銭を残したくないこともあったので、チップと称して割と多めに渡す。運転手大喜び。
いやいや、オイラここまでいろいろとおごられまくりだし。別にそんな感謝されなくてもイイス。ペイフォワードペイフォワード。
満面の笑みでタクシーをまわす運転手。今度は同じ笑顔で観光客を迎えてね。
------------------------------------------------
タクシーの運ちゃんががんばってくれたので、予定よりずいぶん早くついたよ。
空港内に入って、JALの窓口いってe-チケットの使い方確認する。
「このままで結構です。16時10分からチェックイン始まりますので、そのときに搭乗券と交換いたします。」
あーおれ、なんもしらんなー。ノープラン過ぎるなー。
時間があるんで早速喫煙室に向かう。
さっそくってはしたない?いぎたない?おーちゃくだなー。
喫煙室に入ると、すでに先客が二人。
部屋の四隅に大人がうずくまったぐらいの大きな瓶がある。これが吸殻入れらしい。
中にはこれでもかというぐらい砂が詰まってる。
「YU-GO」が中に埋まっているのを創造して笑う。
(ローゼン麻生が「YU-GO」を読まずに外交を語るな」とまで言ったらしいYU-GOオススメ。大丈夫か麻生?)
座ってボーッとしてると、なにやら先客の二人はずっと携帯電話でしゃべってる。かけたり、かかってきたり。
いそがしーねー。それにしても声がでかい。なぜにそんなにでかい声で会話する必要があるんだ?
「買いだ!」とか「売りだ!」とか言ってんのかねw?
そういえば世界のお金は投資から軍需へ再び移っているらしいですね。
なんかでっかい戦争のにおいを勝手に感じちゃったりしてね。
オイラ、においつき消しゴムのにおいだけでご飯わしわしイケちゃうんだけど、それで勘弁してくんねーカナー。
とか、くだらないこと考えてたら、ぐらさんのいかついダンナが入室してきた。
え?軍服?
え?その脇に下がってるのはサブマシンガン?
うわーモノホンだよ黒光りしてると思ったら意外とツヤ消しなのね。
例のあの、モスグリーンっぽいジャケット胸ポケットからタバコ取り出し一服。
何だか「やってらんねーなー」な感じ。
空港の巡回警備員さんなんですね。
遠巻きにみたことあるけど、やっぱホントに持ってんのね、サブマシンガン。
でも何かしら、ここにきて初めてこの国の日常を観たような気がする。
この国といってもある意味この場所『海峡』ですが。
思えば、初日の釜山大学の研究室も、スップも、僕らがいたときは非日常だったんだよな。
キョンヘ女子高はいわずもがな。
二日目にいろいろと回ってくれた場所だって、「はるばる来てくれた人たち」のための特別コースだったわけで。
『普段』だったらわざわざ並んでまでかき氷食べないかもしれない。
この4日間、僕がいたそこはずっとハレの舞台だったんだろうと実感。
そしていま、当たり前のようにサブマシンガンを携えて、きっといつもと同じ休憩として喫煙室で一服する警備員の姿が、僕がここに来て初めてみた日常なのかもしれんなー。
で、日常にサブマシンガンがある光景っつうのは、改めて、ひとつ間を置いて考えたくなるし、でも決して「ありえなーい」って言っちゃうような感情が沸きおこるわけでもない。
それは、これは、純然足る現実であって否定するものではないんだ、と。
ま、それをふまえてどうリアクションを取るべきか、と考えていたら。
もうチェックインの受付が始まってたんで、1階(喫煙室は2階)に降りることにした。保留保留。俺は死ぬまで保留するw
しまったと思ったのは、大分前に着いたので余裕ぶっこいてたら、既に大勢の人が並んでいた事実。
しかも列の中になんかしらん大量の段ボールがうずたかく積んであったりする。
なんや邪魔ッケだなあれー、と思ってたら
ツーリストの荷物らしい。
これは、ありえねー。
税関では、デカイ日本語で「なに?ライターもダメナの?100円ライターもだめなの?」とかやってる中を余裕でスルーして無事に通過。
まーあとはカフェラテを買おうとして日本円でもドルでもウォンでも買えるってことを、そのぎこちない説明のために要領を得ず、説明しきれない販売員との戦いとか、
子供とお年寄りが先だっつってんのにひょうひょうと並ぶ人たちとか、
天候の関係で出発時刻が遅れたりとか、
いろいろあったけどはしょります。
ただ、こういった出来事の積み重ねで、僕の神経は多分に削られていたということだけは確か。
要するにイライラしたっちゅうことです。

ま、とにもかくにも無事出発。
------------------------------------------------------------
機内であった様々なことは前に書いた気がするんでスルー
(あああ、こなすだけになっちょる…)
着いてからが大変だったのどすえ。
------------------------------------------------------------
あーあれですよ。国際ローミングできない(今は祖父と銀行だと世界対応ケータイ?)にも関わらず、現地ではカメラとしてフル活用したために全然電源切ってない携帯さんに、久しぶりに電波拾ってもらうため、飛行機搭乗中に切っておいた電源を税関通ってから早速on!
(補足。ハンディカム持ってると、俺ハンディカム持ってるのにデジカメ買う必要ある?とか思って、でも即座に記録するには立ち上がりの時間やなんやかやでやっぱりハンディカムだとリアクション遅くて、でもハンディカムにはフォトショット機能ついてるやん、とか思ったりしてなんだかもう毎回堂々巡りしてるんです。どうせ撮影技術は決してうまくはないんで静止画が録れれば何でもいーや、って結論に落ち着くのです。そういう意味でケータイカメラ便利。)
携帯がないと不安でたまらないの。人と繋がってる気がしないの。
なわけない。(許されるなら持ちたくないくらいだ。携帯電話は自分のためじゃなく他人のために携帯するものだ。捕まえたいと思ってくれる人がいるというのはそれはそれで幸せなのだけれどでもやっぱり時と場合と関係と立場に因るのだなんてこと言っちゃっていい?ってもう書いてんじゃーん)
そろそろいくつか気になってる「オフィシャルな事情」が展開を見せている気がする…。
しかも自分にとってあまり歓迎できない事態になっていそうな気がする…。
根拠はないこともないがあるとは言いきれない(なんだそれ)。
だって、あるって認めちゃったらそれはね、オフィスに寝袋トモダチにして四六時中ずっと居るってことを引き受けるってことなんだよ?
「俺はオフなんだよ。オフってのは仕事しないって意味なんだよ」(振りヤツの織田裕二的な意味で)
そしたら既に着信が4件。メールが5件。
しかも日付が今日のものがある。
着信番号見てみたら…ああああああああああああああああああああああああ。
イライラが頂点に達した。
いやさーたしかにさー今日帰るっていったさーでもさー今日帰るわけよー4日間海外で過ごして帰ってきたその日に仕事の話したいヤツがいるかよーそんなに仕事好きなヤツにみえるー?みえるかーみえるよなーだって趣味の延長みたいなもんだもんねーってほっとけ!確かにさー帰りが19時回るとは連絡してないけどさーさすがに16時に電話することもねーだろーがよーねー明日じゃダメ?前に電話したらそんなもん明日でいーじゃんとか今日休みなんだよねとかもう切っていいスかジブン今実家なんでとか言ってたじゃん俺の今日は休みとして扱ってはくれないの?そりゃ他人にしてみたら4日も海外旅行とかいいご身分ですねって感じだよねーそーだよねーでもさーぶっちゃけさーその海外でも必死にカメラ回したりしてさーなんだオレ仕事モードじゃんとか思ってたわけー実は行く前からそのつもりでもいたわけーアタシ的にはーみたいな?仕事と変わんないくらい気合い入れる方が悪いんじゃんとか言うけどさー言うよねーはるな愛的な意味でーでもさーどんな状況でもさーそれは映像制作プロダクション所属の人間が撮った画として観られちゃうわけー手ぇ抜けるわけねーだろ!!みたいな?勝手なプライドねーみたいな?自意識過剰だねーみたいな?あたし彼女?みたいな?ねー明日じゃダメ?ダメだよねー明日でいいなら今日かけてこないよねーそーだよねーあーわかったわかった俺がわりー俺が悪かったそーそー明日帰ることにすりゃ良かったwそのくらいのウソみんなついてるよねー世渡りってそーゆーことゆーんだよねーわかるわかるぅーでもねー顔に出ちゃうらしいんだーwヘタクソらしーよーワタシ。まー
今度教えてよ。
社会人的にはー今度って二度とこないけどねーwウヘヘヘヘw
ええ。ぶっこわれたんですよ。
----------------------------------------------
まあぶっこわれたのはいいとして。
ぶっこわれとけってことで。
とにかく事態は急を要するらしい。
とっとと空港をでなければ。
荷物受け取りベルトコンベアーの前に急ぐ。
1位。優勝。人生初。こんなところで。既に汗だーだー。
ところが待てども待てども
コンベア入口から運び出されてくるのは
(例の、ありえない)段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。(まだまだ!)
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。(修造「ここががんばりどころだよ!」)
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。(あきらめたらそこで試合終了だよ!)
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。
多すぎだバカ。
てか、これはもう、輸入、じゃないのか?
いいのか?
個人の荷物として扱えるのか?
いやほんとマジで30分は待ってたぜ?
おかげさまで、やっとのことで荷物を手に取るとだっしゅ。猛ダッシュ。
携帯電話で話しても問題ないところまで。
コロコロキャリーケースとかもうコロコロどころがぎッたんばったんジャンプジャンプ。
ようやく電車と直結している入り口の隅っこの方(なんかようわからんが要するにほぼ人通りのないところ)で電話をかける。
I just call to say 「ふざけんな!(段ボール)」
えーと…。
確かに今日、順当に帰ることができていたなら知っておきたかった内容ながら、今ここで知ったところでどうしようもない内容でもあり、でも着信がなければ帰ったあとに自分から電話して確認していたであろう内容でもあった。
故に微妙…。
思わずあれこれと、本題ではない末節の不備について突っ込みを入れてしまう。
イヤほんま精神状態が普通じゃなかったんやて。許して。
--------------------------------------------------
時、すでに22時を回る。
あー両替してない…。
税関でてすぐにある銀行の方がいろいろお得なんだけど。
でも遠いわ。
仕方なく外貨両替専門の窓口に並ぶ。
うぇぇ。手数料たけぇ。
あーレンタル携帯電話返してないわ。
窓口どこやねん。
地図わからへん。
あてもなく彷徨い、というか探す気がない。
ケースに書かれたお客様サービスに電話。自分の携帯で。
…それ、税関でてすぐ左じゃん。
そんなことなら、そこ行ってレンタル携帯返して、その足で銀行で両替できたやん。
なにやってん俺…。
レンタル携帯窓口で
「…15秒しかご利用されておりませんが料金としては2分以上からしか設定ございませんので…。」
「あーそれでいいです。」
だってあんなにずっと一緒に行動するとは思わなかったんだもん…。
まーいいや。やることは全部終わった。かえろー。
と、思った矢先。
場内アナウンス。
名古屋市◯区のパルキ・エスパーニャさまぁ
名古屋市◯区のパルキ・エスパーニャさまぁ
至急、最寄りのご案内カウンターまでお越し下さい。
うわお!空港で名前呼ばれちゃった!
なんだ?オレ、なんかやったか?
また、何か鉄で出来た棒状のモノか?
カウンターへ急ぐ。
「ああ、パルキ様。まだいらっしゃいましたか。よかったですぅ。
パスポートはお持ちですか?」
「いや、ない。」
「よかったですぅ~」
もう。なにもかも。イヤ。
でも、ご案内カウンターのおねぃさんはかわいかったアルヨ。
そして拾って届けてくださった方、ありがとうございました。
あなたの胸に飛び込んでもいいですか?
いやです。
---------------------------------------------------
もーあれね、ここまでくると、このあと、とぼとぼ直通の電車の駅改札まで行ったら特急がちょうど出ちゃった後だったとかね。
さすがに普通列車に乗る気にならんので時間潰しに喫茶店よったらジャストラストオーダー後だったりとかね。
どうでもいいわ。
でもさー。
きてたメールの中にさー。
おかえりなさいってあったんだー。
I just call to say “ただいま”
みたいな?
最後ぐらいねー。
きれいにおわりたいですね。
--------------------------------------------------------
(はい、おつかれさまでした。いろいろすんませんでした)
(最後の副題が何故に「I just call to say~」なのかは、今後わかるときが来るかもしれません)
(それまでお楽しみに。)
こんにちは。スティーヴィー・ワンダーです。
勿論嘘ですが、僕のドラムの腕がスティーヴィーより劣るのはホントです。
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土産屋のおばちゃまと別れて、そこそこいい時間になったので荷物を取りに行くために地下鉄入口へ。
荷物引っ張り出しひと思案。まあタクシーを使ってしまえ。空港へ向かうベストな手段は多分バスだが、しっかり調べてないし若干不安。
つうわけで再び地上へ出ることにするが、またまたエレベ・エスカレ見つからない。
ため息つきつつ階段で地上へ出る。
スネアを持ってこなくて本当に良かった。
タクシーをつかまえたい。できるなら模範タクシーをつかまえたい。
シェフ&ボスホテル前に行けば待機してるタクシーが居るだろうと思いダラダラ歩く。
ホテル前に着いたものの、ちょうどツアー送迎用のバスが停まっており、周りにタクシー見当たらず。
そーかー。ツアーで参加するとこんな優雅な旅になるんだなー、なんて思いつつバスをボーッと眺める。
後ろから音が聞こえたので振り返るとタクシーが1台停まりかける。
運転手が僕に気付いて明らかに「乗れ」のサイン。
光の速さで車を降りて僕の荷物に手をかける。
誰がテメーの車に乗るっつった?ああん?
まーいーか。
トランクに荷物を入れようと、取っ手の部分にスポーツバッグを括りつけたキャリーケースを持ち上げた瞬間、運転手絶句。
「グエッ!」とか言ってる。
そーだろーそーだろー。見た目よりずっと重いだろ?がんばれ。
二人ともに車に乗り込んで、オイラ行き先を告げる。「金海空港まで」
運転手。明らかに心でガッツポーズを取っていると分かる笑顔で「OKOK!」
舞い戻る若干の不安。ホントに空港分かってるか?
まーいかなくてもそれはそれでネタになるからイーや、なんて思いつつ身を任せることにする。
というわけでここから車で40分程かかる空港へGO。
さよならナンポドン。
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車中、運転手が聞いてきた。「チャイニーズ?」
「イルボン」と答える。「イルボンサラム」と言うと韓国語が分かると思われちゃいそうなので言わない。
「オー、イルボンっ!」運転手は驚きとも喜びともとれないリアクションを、ただ、ことさらに大きいリアクションを取る。
チャイニーズで通しておいたほうがよかったかな、と一瞬アタマによぎるが、そんなこと考えてもしょんないしょんない。
しばし無言でいると、大きい交差点にさしかかったときに運転手が標識を指さした。
「キム、へ、International Airport!」
標識には「金海国際空港◯km」と書かれてあった。ちゃんと目的地に向かっているからね、と言いたいらしい。
なるほど、いい人だ。てか、バレてた。まあ、隠さなかったしな。
以後、ちょこちょこ、お互いたどたどしい英語で会話する。
「でかい河だね。4日いたんだ。来たときはビデオディレクターで、昨日までミュージシャンで、今日は旅人で、明日から会社の奴隷だw」
通じているのかいないのか。運転手は終始笑顔で、たまにでかい標識を指さして、「あと◯km」とか言ってる。
オイラは、楽しい時間だ、と思いつつメーターが回っているかどうか結構露骨に確認してたりする。
空港に着いた。
料金をみると、やっぱり安い。
小銭を残したくないこともあったので、チップと称して割と多めに渡す。運転手大喜び。
いやいや、オイラここまでいろいろとおごられまくりだし。別にそんな感謝されなくてもイイス。ペイフォワードペイフォワード。
満面の笑みでタクシーをまわす運転手。今度は同じ笑顔で観光客を迎えてね。
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タクシーの運ちゃんががんばってくれたので、予定よりずいぶん早くついたよ。
空港内に入って、JALの窓口いってe-チケットの使い方確認する。
「このままで結構です。16時10分からチェックイン始まりますので、そのときに搭乗券と交換いたします。」
あーおれ、なんもしらんなー。ノープラン過ぎるなー。
時間があるんで早速喫煙室に向かう。
さっそくってはしたない?いぎたない?おーちゃくだなー。
喫煙室に入ると、すでに先客が二人。
部屋の四隅に大人がうずくまったぐらいの大きな瓶がある。これが吸殻入れらしい。
中にはこれでもかというぐらい砂が詰まってる。
「YU-GO」が中に埋まっているのを創造して笑う。
(ローゼン麻生が「YU-GO」を読まずに外交を語るな」とまで言ったらしいYU-GOオススメ。大丈夫か麻生?)
座ってボーッとしてると、なにやら先客の二人はずっと携帯電話でしゃべってる。かけたり、かかってきたり。
いそがしーねー。それにしても声がでかい。なぜにそんなにでかい声で会話する必要があるんだ?
「買いだ!」とか「売りだ!」とか言ってんのかねw?
そういえば世界のお金は投資から軍需へ再び移っているらしいですね。
なんかでっかい戦争のにおいを勝手に感じちゃったりしてね。
オイラ、においつき消しゴムのにおいだけでご飯わしわしイケちゃうんだけど、それで勘弁してくんねーカナー。
とか、くだらないこと考えてたら、ぐらさんのいかついダンナが入室してきた。
え?軍服?
え?その脇に下がってるのはサブマシンガン?
うわーモノホンだよ黒光りしてると思ったら意外とツヤ消しなのね。
例のあの、モスグリーンっぽいジャケット胸ポケットからタバコ取り出し一服。
何だか「やってらんねーなー」な感じ。
空港の巡回警備員さんなんですね。
遠巻きにみたことあるけど、やっぱホントに持ってんのね、サブマシンガン。
でも何かしら、ここにきて初めてこの国の日常を観たような気がする。
この国といってもある意味この場所『海峡』ですが。
思えば、初日の釜山大学の研究室も、スップも、僕らがいたときは非日常だったんだよな。
キョンヘ女子高はいわずもがな。
二日目にいろいろと回ってくれた場所だって、「はるばる来てくれた人たち」のための特別コースだったわけで。
『普段』だったらわざわざ並んでまでかき氷食べないかもしれない。
この4日間、僕がいたそこはずっとハレの舞台だったんだろうと実感。
そしていま、当たり前のようにサブマシンガンを携えて、きっといつもと同じ休憩として喫煙室で一服する警備員の姿が、僕がここに来て初めてみた日常なのかもしれんなー。
で、日常にサブマシンガンがある光景っつうのは、改めて、ひとつ間を置いて考えたくなるし、でも決して「ありえなーい」って言っちゃうような感情が沸きおこるわけでもない。
それは、これは、純然足る現実であって否定するものではないんだ、と。
ま、それをふまえてどうリアクションを取るべきか、と考えていたら。
もうチェックインの受付が始まってたんで、1階(喫煙室は2階)に降りることにした。保留保留。俺は死ぬまで保留するw
しまったと思ったのは、大分前に着いたので余裕ぶっこいてたら、既に大勢の人が並んでいた事実。
しかも列の中になんかしらん大量の段ボールがうずたかく積んであったりする。
なんや邪魔ッケだなあれー、と思ってたら
ツーリストの荷物らしい。
これは、ありえねー。
税関では、デカイ日本語で「なに?ライターもダメナの?100円ライターもだめなの?」とかやってる中を余裕でスルーして無事に通過。
まーあとはカフェラテを買おうとして日本円でもドルでもウォンでも買えるってことを、そのぎこちない説明のために要領を得ず、説明しきれない販売員との戦いとか、
子供とお年寄りが先だっつってんのにひょうひょうと並ぶ人たちとか、
天候の関係で出発時刻が遅れたりとか、
いろいろあったけどはしょります。
ただ、こういった出来事の積み重ねで、僕の神経は多分に削られていたということだけは確か。
要するにイライラしたっちゅうことです。

ま、とにもかくにも無事出発。
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機内であった様々なことは前に書いた気がするんでスルー
(あああ、こなすだけになっちょる…)
着いてからが大変だったのどすえ。
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あーあれですよ。国際ローミングできない(今は祖父と銀行だと世界対応ケータイ?)にも関わらず、現地ではカメラとしてフル活用したために全然電源切ってない携帯さんに、久しぶりに電波拾ってもらうため、飛行機搭乗中に切っておいた電源を税関通ってから早速on!
(補足。ハンディカム持ってると、俺ハンディカム持ってるのにデジカメ買う必要ある?とか思って、でも即座に記録するには立ち上がりの時間やなんやかやでやっぱりハンディカムだとリアクション遅くて、でもハンディカムにはフォトショット機能ついてるやん、とか思ったりしてなんだかもう毎回堂々巡りしてるんです。どうせ撮影技術は決してうまくはないんで静止画が録れれば何でもいーや、って結論に落ち着くのです。そういう意味でケータイカメラ便利。)
携帯がないと不安でたまらないの。人と繋がってる気がしないの。
なわけない。(許されるなら持ちたくないくらいだ。携帯電話は自分のためじゃなく他人のために携帯するものだ。捕まえたいと思ってくれる人がいるというのはそれはそれで幸せなのだけれどでもやっぱり時と場合と関係と立場に因るのだなんてこと言っちゃっていい?ってもう書いてんじゃーん)
そろそろいくつか気になってる「オフィシャルな事情」が展開を見せている気がする…。
しかも自分にとってあまり歓迎できない事態になっていそうな気がする…。
根拠はないこともないがあるとは言いきれない(なんだそれ)。
だって、あるって認めちゃったらそれはね、オフィスに寝袋トモダチにして四六時中ずっと居るってことを引き受けるってことなんだよ?
「俺はオフなんだよ。オフってのは仕事しないって意味なんだよ」(振りヤツの織田裕二的な意味で)
そしたら既に着信が4件。メールが5件。
しかも日付が今日のものがある。
着信番号見てみたら…ああああああああああああああああああああああああ。
イライラが頂点に達した。
いやさーたしかにさー今日帰るっていったさーでもさー今日帰るわけよー4日間海外で過ごして帰ってきたその日に仕事の話したいヤツがいるかよーそんなに仕事好きなヤツにみえるー?みえるかーみえるよなーだって趣味の延長みたいなもんだもんねーってほっとけ!確かにさー帰りが19時回るとは連絡してないけどさーさすがに16時に電話することもねーだろーがよーねー明日じゃダメ?前に電話したらそんなもん明日でいーじゃんとか今日休みなんだよねとかもう切っていいスかジブン今実家なんでとか言ってたじゃん俺の今日は休みとして扱ってはくれないの?そりゃ他人にしてみたら4日も海外旅行とかいいご身分ですねって感じだよねーそーだよねーでもさーぶっちゃけさーその海外でも必死にカメラ回したりしてさーなんだオレ仕事モードじゃんとか思ってたわけー実は行く前からそのつもりでもいたわけーアタシ的にはーみたいな?仕事と変わんないくらい気合い入れる方が悪いんじゃんとか言うけどさー言うよねーはるな愛的な意味でーでもさーどんな状況でもさーそれは映像制作プロダクション所属の人間が撮った画として観られちゃうわけー手ぇ抜けるわけねーだろ!!みたいな?勝手なプライドねーみたいな?自意識過剰だねーみたいな?あたし彼女?みたいな?ねー明日じゃダメ?ダメだよねー明日でいいなら今日かけてこないよねーそーだよねーあーわかったわかった俺がわりー俺が悪かったそーそー明日帰ることにすりゃ良かったwそのくらいのウソみんなついてるよねー世渡りってそーゆーことゆーんだよねーわかるわかるぅーでもねー顔に出ちゃうらしいんだーwヘタクソらしーよーワタシ。まー
今度教えてよ。
社会人的にはー今度って二度とこないけどねーwウヘヘヘヘw
ええ。ぶっこわれたんですよ。
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まあぶっこわれたのはいいとして。
ぶっこわれとけってことで。
とにかく事態は急を要するらしい。
とっとと空港をでなければ。
荷物受け取りベルトコンベアーの前に急ぐ。
1位。優勝。人生初。こんなところで。既に汗だーだー。
ところが待てども待てども
コンベア入口から運び出されてくるのは
(例の、ありえない)段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。(まだまだ!)
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。(修造「ここががんばりどころだよ!」)
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。(あきらめたらそこで試合終了だよ!)
段ボール。
段ボール。
段ボール。
段ボール。
多すぎだバカ。
てか、これはもう、輸入、じゃないのか?
いいのか?
個人の荷物として扱えるのか?
いやほんとマジで30分は待ってたぜ?
おかげさまで、やっとのことで荷物を手に取るとだっしゅ。猛ダッシュ。
携帯電話で話しても問題ないところまで。
コロコロキャリーケースとかもうコロコロどころがぎッたんばったんジャンプジャンプ。
ようやく電車と直結している入り口の隅っこの方(なんかようわからんが要するにほぼ人通りのないところ)で電話をかける。
I just call to say 「ふざけんな!(段ボール)」
えーと…。
確かに今日、順当に帰ることができていたなら知っておきたかった内容ながら、今ここで知ったところでどうしようもない内容でもあり、でも着信がなければ帰ったあとに自分から電話して確認していたであろう内容でもあった。
故に微妙…。
思わずあれこれと、本題ではない末節の不備について突っ込みを入れてしまう。
イヤほんま精神状態が普通じゃなかったんやて。許して。
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時、すでに22時を回る。
あー両替してない…。
税関でてすぐにある銀行の方がいろいろお得なんだけど。
でも遠いわ。
仕方なく外貨両替専門の窓口に並ぶ。
うぇぇ。手数料たけぇ。
あーレンタル携帯電話返してないわ。
窓口どこやねん。
地図わからへん。
あてもなく彷徨い、というか探す気がない。
ケースに書かれたお客様サービスに電話。自分の携帯で。
…それ、税関でてすぐ左じゃん。
そんなことなら、そこ行ってレンタル携帯返して、その足で銀行で両替できたやん。
なにやってん俺…。
レンタル携帯窓口で
「…15秒しかご利用されておりませんが料金としては2分以上からしか設定ございませんので…。」
「あーそれでいいです。」
だってあんなにずっと一緒に行動するとは思わなかったんだもん…。
まーいいや。やることは全部終わった。かえろー。
と、思った矢先。
場内アナウンス。
名古屋市◯区のパルキ・エスパーニャさまぁ
名古屋市◯区のパルキ・エスパーニャさまぁ
至急、最寄りのご案内カウンターまでお越し下さい。
うわお!空港で名前呼ばれちゃった!
なんだ?オレ、なんかやったか?
また、何か鉄で出来た棒状のモノか?
カウンターへ急ぐ。
「ああ、パルキ様。まだいらっしゃいましたか。よかったですぅ。
パスポートはお持ちですか?」
「いや、ない。」
「よかったですぅ~」
もう。なにもかも。イヤ。
でも、ご案内カウンターのおねぃさんはかわいかったアルヨ。
そして拾って届けてくださった方、ありがとうございました。
あなたの胸に飛び込んでもいいですか?
いやです。
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もーあれね、ここまでくると、このあと、とぼとぼ直通の電車の駅改札まで行ったら特急がちょうど出ちゃった後だったとかね。
さすがに普通列車に乗る気にならんので時間潰しに喫茶店よったらジャストラストオーダー後だったりとかね。
どうでもいいわ。
でもさー。
きてたメールの中にさー。
おかえりなさいってあったんだー。
I just call to say “ただいま”
みたいな?
最後ぐらいねー。
きれいにおわりたいですね。
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(はい、おつかれさまでした。いろいろすんませんでした)
(最後の副題が何故に「I just call to say~」なのかは、今後わかるときが来るかもしれません)
(それまでお楽しみに。)