goo blog サービス終了のお知らせ 

匠三刻#(たくみつどきしゃーぷ)

平田匠と「TAKUMI DuO」応援ブログ。及び管理人の『僕の1日は、昨晩の反省を鼻で笑うことから始まる』

パルキそばの「銀河鉄道の夜」

2008年10月17日 | 銀河鉄道の夜
パルキ:
「やあ、久しぶり。」

ざるそば:
「久しぶりじゃねーよー」

パルキ:
「荒れてるね」

ざる:
「キミのせいだよ」

パル:
「なにそのケータイ小説のタイトル」

ざる:
「違うよ、“ねむれないよる~♪”の方だよ」

パル:
「あーシティハンター?こむろ?」

ざる:
「なつかしいな!ちげーよそれは午前2時だろ」

パル:
「それよりも荒れてるのが俺のせいとは聞き捨てならないナリね」

ざる:
「午前2時って拾ってやったのにそれはスルーして、かつ前のネタをわかってることをしのばせるなよ。ってつっこむのもめんどくせーなオマエ」

パル:
「つれないなー。苛立ちがドアを叩いているね」

ざる:
「君のせいだよ」

パル:
「何そのケータイ小説のタイトル」

ざる:
「もーいいよ!もー世界同時株安もいんげんも牛乳も石油が単価72ドルなのにガソリンお値段据え置きなのも事業系不燃ゴミだすのに思った以上にカネかかるのもワイドマジックリン買い忘れて風呂の排水溝が詰まるのもそれが実は思った以上に毛が抜けた所為なのもカミソリの替え刃買い忘れて傷つくっていきおい眉毛まで剃っちゃったのもぜーんぶお前のセイっだあああ!」

パル:
「髪の毛のことをいうなぁあぁ!!!」

ざる:
「そこかよ!」

パル:
「そこだよ!」

ざる:
「あーもーめんどくせーなー!オマエ!!」

パル:
「はいはい悪かったッスよ。好きに書き過ぎましたよええ。はい、とぅいまてぇ~ん」

ざる:
「ふるい!ふるいわ!!今イチバンやっちゃいけないことだろ。オモテじゃ恥ずかしくてできないだろブログだから言っただろ」

パル:
「どうせリア・ディゾンが妊娠したのも俺の所為だよ」

ざる:
「誤解を生む表現はやめろ!無駄に世の男を敵に回すだろ!」

パル:
「ポイしないでくだしゃい!!」

ざる:
「うぜぇーうぜぇーよーたすけておかーさーん!」

パル:
「はい本題に移ろうか」

ざる:
「うんすっきりしたね」

パル:
「さあ言ってご覧ザルソバン」

ざる:
「うん。ネタ切れなんだ」

パル:
「そんなことだろうと思ってたよ。まあまずは君の大好きな遊川和彦先生の作品でも観てリラックスしようや」

ざる:
「できねぇえ!遊川先生の作品でリラックスなんてできねー」

パル:
「最新作なんだっけ?」

ざる:
「『学校じゃ教えてくれないこと』!」

パル:
「ファンだろお前」

ざる:
「ファンだよオレ」

パル:
「しっかしなー仲里依紗の変わり方がショックでオレは観れなかったなー」

ざる:
「ロリコンだろおまえ」

パル:
「ペドじゃねーよオレ」

ざる:
「相変わらず学園モノだったよ」

パル:
「やっぱり夕方の教室はあったの?」

ざる:
「うん、観てない」

パル:
「ファンじゃないだろオマエ」

ざる:
「ファンだよオレ」

パル:
「しかしなーふかきょんが教師役とはねー。時の流れを感じるなー。昔はヨカッタ」

ざる:
「ペドだろオマエ」

パル:
「ロリじゃないよオレ。でもねー、昔ねー、会社の後輩とバンド組んでてさー、そいつの大学の練習室使わせてもらったときにさー、部室にふかきょんの等身大スク水ポスターが貼ってあったのさー。あれにはびっくりしたねー、“深田恭子15歳!”ってアオリついてんの。リアクション困ったぜー」

ざる:
「ペドなのに?」

パル:
「だからちげーって。まだ貼ってあるのかなーあのポスター。ひょっとしたら児童ポルノ法案にひっかかるぜー、あれ」

ざる:
「パルキ逮捕!」

パル:
「逮捕されねーっつーの。あーパイポほしい」

ざる:
「語感?語感だけで?」

パル:
「ちょっと前なんだけどさー、大学の部室行った時にさー、もう灰皿がないのよ。本当に最近あれだねー、若者は喫煙しないんだねー」

ざる:
「締め切った部屋でタバコOKだと思うのは喫煙者だけ。ざるそば先生の作品が読めるのは匠三刻しゃーぷだけ」

パル:
「さりげなく“作品”とか言ってんじゃねーよ。それがジャンプのお決まりのアオリだっったって分かる人何人いるんだよ」

ざる:
「パルキ先生にハゲマシのお便りを」

パル:
「そのさりげなくダブルミーニングっぽいの止めてくんね?」

ざる:
「ジャン=レノはかっこいいじゃん、ショーン=コネリーはかっこいいじゃん」

パル:
「出す例のレベルが高過ぎるよ。いやでも別にホントなくなったらなくなったでいいんだけどね」

ざる:
「取り敢えずタバコ止めたら?カラダの他の部分にだってイイっしょ。悪いこと一つもないっしょ」

パル:
「そーだねー、でもタスポ持ってるんだよ」

ざる:
「そういうところだけは準備がいいよな。他のこともそれだけ“準備”できればもっとうまくいくんじゃない?」

パル:
「お前に言われたくない」

ざる:
「お前に言われたくないとお前に言われる筋合いはない」

パル:
「顔認証システムやってみたい。搭載してる自販機みたことない」

ざる:
「童顔の人は困るよなー」

パル:
「テッペイきゅんとか困るよなー」

ざる:
「好きなの?ペドなの?」

パル:
「うん、違う。にしてもタスポさー。なんだっけ?電子マネー?が使える自販機もみたことない」

ざる:
「何か無視されてる機能ってなんだろね。PS3とかも無駄に高性能なのにね」

パル:
「画像のアップコンバートとか?知られてないよなー」

ざる:
「自分の持った才能を知られないまま、活かされないまま生きていくのか、タスポくんは」

パル:
「決して望まれて生まれてきたわけでもなく、ね」

ざる:
「……『タスポくん』よくね?」

パル:
「あーいーかもね」

ざる:
「『タスポくん』でいくわ。タスポくん」

パル:
「あのさー、ケータイ小説のレビューは?」

ざる:
「うんそれは次。それの次がタスポくん」

パル:
「ふーん」

ざる:
「“準備”ですよ。準備」

パル:
「普段の仕事もそんだけ計画的にやればいいのに」

ざる:
「だまれ」


----------------------------------------------

こうしたブレインストーミングを重ねながら、日々、ネタを溜め、ぶらっシュアップして、ブログをアップしていくのです。




パル:
「ええ!ぶれいんすとーみんぐだったの?」

ざる:
「うん、ウソだよ。」


銀河鉄道の夜

2007年12月30日 | 銀河鉄道の夜
宮沢賢治。
岩井俊二。
GOING STEADY。
ぱるきそば 笑。

さて、コメント欄でちらっと書いてしまいましたが、昨日の夜NHKでやってたラーメンズ第16回公演「TEXT」を観ました。正確には今日ビデオに撮ったやつ。ラーメンズのネタは何回も観て分析したいと思ってしまうのでビデオに撮った、と言いたいところですが、眠かったんで撮っておいて寝たんです。そんだけ。

さてさて、ぱるきそばのあほくさいライブレビュー「銀河鉄道の夜」をリンクしながらブログを書いてまして、そのBGMがGOING STEADY「銀河鉄道の夜」。で、今回のラーメンズ「TEXT」での最後のネタ(つっていいのか?)及び、全てのネタを集約する最後の台本のモチーフが明らかに「銀河鉄道の夜」だろうと思われ。

汽車。
牛乳。
天の川。
いなくなってしまった友達。
「ずっと一緒にいようね」。

こんだけキーワードが揃えばそう考えてしまっていいんじゃないかと思います。


言葉遊びからディスコミュニケーションの状況を創り出して笑いからなにから様々なものを生み出すのは彼らラーメンズの得意技ですが、「TEXT」ではそれを更に一歩進めて、居ない人間を創り出してしまいました。さらにさらに全てのネタを伏線(というかキーワード)にしている台本の技術。脱帽。ついでに歌唱力にも脱帽。


にしても、前に書いたかどうか忘れましたがワタクシ、間の悪い人間でして、地下鉄に乗ろうとホームを下れば列車のドアがちょうど閉まったところとか、ありとあらゆる赤信号に引っかかるとか、もう待てねぇ、喫茶店に入って一服しようと店に入りコーヒーを頼んだところで待ち人が現れたり、とか。タイミングの悪さ際だつ運命なんです。

(きっと世の中には何も考えなくても、時刻表とにらめっこしなくても、ちょうど乗りたかった電車に間に合ったり、タイミング合わせて速度落としたり速めたりしなくても常に青信号だったり、なんやかやで都合がつかなくて待ち合わせの時間に遅れても相手も遅れてたり、そういう、神に愛された人も必ずいるはずなんです。)

ところが、ワタクシ、今回の銀河鉄道の夜のように、なんともない行動が次々とリンクする、という状況が不思議と不定期にありまして。それはそれで、風呂に浸かっているときに、フッとにやけてみたりするのです。

え?強引?いんだよ。たまには幸せに浸らせてくれよ。
だって同い年なんだぜ?ラーメンズ。

ああもう、僕はもう空の向こう飛び立ってしまいたい あなたを…あなたを…あなたを想いながら。
引用:GOING STEADY「銀河鉄道の夜」。


(蛇足です。お分かりの方もいらっさると思いますが、何故に岩井俊二なのかは「少年たちは花火を横から観たかった」に詳しくありますので、未見の方は、正月のけだるい昼下がり、何もやることがにゃー、ってときでもご覧あそばせ。)

ポストライブレビュー:ぱるきそばの《銀河鉄道の夜》後編

2007年01月23日 | 銀河鉄道の夜
ざるそば<
「つうわけでパルキング。『深夜特急と言えば…』で思わせぶりにおわったわけなんだけど、それからどした?」

パルキ<
「へいへい、聞くも地獄語るも地獄ですよ旦那。へっへっへ」

ざるそば<
「なんだい興味をそそるねぇ」

パルキ<
「へい、旦那。わたくしゃライブ終わりましてん、軽~くJust in Timeで打ち上げっぽいことやりつつ、冷コーシーでもすすりつつ、そろそろ帰らなきゃとなったわけです。でね、これがまあ都合のいいことにjust in Timeからの最寄り駅、JR三ノ宮駅に深夜特急が停まるんでさ。意気揚々と『これで帰るだけだもんね』とダチに電話しつつ電車待ちでさ。
そしたらね、来ましたよ0時13分発の横浜止まりの深夜特急《サンライズ出雲》がね。深夜特急でサンライズ。オサレだね。何しろB寝台でも個室ですよ。別室シャワー付きってなもんで。喫茶室もあったりするらしいとか事前にいろんな情報仕込んでたからウキウキですよ。また歌っちゃいましたよゴダイゴ。でも一方でもう眠かったしね、疲れてたしね、個室入った途端バタンQだなぁ…じっくり車内を満喫することもないんだろうなぁ…なんてそれまでとは真逆にちょっとナイーブになってたりして、更に残念がってたりとか、まあ後から考えてみれば随分のんきでしたねぇ。」

ざるそば<
「はいはいなるほど、それからどした?」

パルキ<
「へえへえ旦那。やって来たサンライズ出雲。目の前で8号車のドアが開く。開いた途端に滑り込んで、『おお、こいつが出雲かい?』なんてまたテンション上がっちゃって。早速自分の部屋に行くわけです。

『え~と8のC…8のC…お、あったあった。ん?なんじゃこりゃ。へ~暗証番号ロックかよ。なるほど~。よいっ!ん?開かねぇな?最初からロックされてる?んなバカな。暗証番号教えてもらってないよ。後で自分で設定するはずだし。よいっ!ト。う~ん開かないなぁ。』

で、3回目に開けようとおもったら突然扉が開いたんです!奥から明らかに機嫌が悪そうなジェントルマン。ポマードの匂い香しいジェントルマン。

『……何?』
『ア、お休みのところすみません…』

ええ、ピコーンと来ましたよ。でもここは大人、ある意味私もジェントルメン。とりあえず着替えが詰まったバッグとスネアドラムとスティックケースという、かさばりすぎの荷物を可及的速やかに先ほど期待していた喫茶室に置きにいき、車掌を捜すtake onジャ~ニ~inサンライズ出雲ってことでね。車両内の旅に出たわけです。このときまだアタマの中ゴダイゴ。
『とぅざ・すたぁ~』なんて鼻歌歌いつつ、程なく見つけましたよ車掌さん。冷静に、冷静にねパルキくん、と自分を励ましつつ問い掛けたのでございます。

『あの~すいません…これって8のCで間違いないですよね?』
『…そうですね』
『ね?そうですよね?』
『それが何か?』
『あの~、もうどなたか、おそらく違う部屋の方が入られてるんですけどね…』
『え!………あ~、これね、違うよ』
『え?何が違うんですか?』
『いや。本日はもう27日だよ君。』

背中がぞくりとしました。その時の私はもうどこかに逃げ出したい気分でしたが既に、そうまさしく、列車は走り出した後なのです。後戻りはできないのです。万が一の可能性もないとわかりつつそれでも現実を直視したくなく。
思わずもう一度聞き返してしまいました。

『ん?何が違うのかなぁ~?』
『ですから、この列車は0時13分発ですから。』
『はい。』
『お宅の切符は26日付でしょ。もう日付変わったから』


ざるそば<
「ギャースッ!!こわーい!!」
パルキ<
「もう目の前真っ暗ですよ。これから横浜までの8時間強、俺はどう過ごせばいいんだって。あの荷物抱えてどう過ごすんだって。アタマがね、ものすごい速さで高速回転するんだけどいつまでも同じところを回ってるだけなの。喫茶室で仮眠、喫茶室で仮眠、やだやだ、しょうがねぇじゃん、でも明日もう仕事だぜ?喫茶室で仮眠喫茶室で仮眠…」
ざるそば<
「でもさ、完全に自損事故だよね。誰の所為でもないよね。つか只のバカだよね」
パルキ<
「その通り。逃げ道がない。ホントに。故に真っ暗よ。でもさ、新宿の緑の窓口で同時に買ったんだぜ?普通往復だって気付くじゃん?指摘してくれてもいいんじゃん?って無理やり逃げ道作ってみたんだけど」
ざるそば<
「無理あるね。ひとつ曲がりかど~一つ間違えてぇ~回り道く~ねくね~だね」
パルキ<
「古いよその歌詞。でさ、も一つ。その車掌、フリーズしてる俺にこんな追い討ち台詞をかましたのさ」
ざるそば<
「どんな?」

パルキ<
『お客さんね、これもうただの紙クズだよ』


ざるそば<
「ギャースッッッッッッ!!追い撃ちにもほどがあるわ!あるわよ!」
パルキ<
「だろ?言い過ぎちゃうんかと。いくらなんでも。18,980円稼ぐのもそんなに楽じゃないぞと。そこまで俺の尊厳を踏みにじる必要があるのかと。しまいにゃ『この部屋のお客さん起こしちゃった?まずいなぁ…』だって。いいかげん問い詰めたくなったJUST IN TIMEまさにその時!」
ざるそば<
「はい、もはや定型句!」

パルキ<
『でもねお客さん。今日は8Dが開いてるみたいだからそこに入りなよ』

ざるそば<
「号泣!!パルキ号泣!!」
パルキ<
「号泣!!俺号泣!!なにその振り幅みたいな。何を演出したいんだと。いやもう振り回されっぱなしですよ。でもね、世の中捨てたもんじゃないってね」
ざるそば<
「止まない雨はないってね」
パルキ<
「明けない夜はないってね」
ざるそば<
「僕、世の中ってもっとひどいもんかと思ってた」
パルキ<
「Bバージンごっこはその辺にしてだね。まだあるよ」
ざるそば<
「あるの?いくの?」
パルキ<
「行くよ。
まあ新横に着いたわけ。そっから中央本線で品川行くのだけれど、その時間もういわゆる通勤列車なんですよ。すごいね7時ちょい過ぎだよ。で、バッグに太鼓にスティックケースって俺もう迷惑の具現化、『The 迷惑』なわけ。視線が冷たい冷たい。何こんな時間にこの電車にその荷物で乗り込んでんだどうせライブ打ち上げ徹夜上がりとかそんなんだろいい歳こいて何やってんの、この一人夢工場が!って感じ。
違うんだ違うんだ。俺もこの後高田馬場まで行って荷物おいたらそのまま仕事場に向かうんだ前日も深夜急行に乗ってるんだ、いいから頼むからちょっとだけ俺の話を聞いてくれ3分だけ時間をください、なんなら冷えたレモネードもあるから、用意するから話を聞いてください。そこの器用にすき間を利用して文庫本を読んでいる君、君と話がしたい。そこの新聞を八つ折りにして段組の文章を読み切る度にひっくり返すという技を身に付けている貴方、貴方と話がしたい。こんな状態でもケータイにしがみつきこんな時間からどこぞの誰かに一心不乱にメールを打ち込む幸せそうな貴女、貴女と話がしたい。僕は話がしたい。君とあなたと話がしたい。みんな俺の話を聞いてくれ。5分だけでもいい。2分だけでもいい。背中に背負った俺のタイガー&ドラゴンが…」

ざるそば<
「もういい!もういいよパルキさん!切なすぎるよ!」
パルキ<
「まあそんなこんなで馬場に着いたんですが」
ざるそば<
「おい、普通だな」
パルキ<
「うん。言うほどたいしたことない。で、ちょっとシャワー浴びたんだけど、いや~気持ちいいのなんの。まるで中学の時、部活から帰った後、洗面台に駆け込んでぐいっと飲み干した一杯の水のような…」
ざるそば<
「その、ニャンニャン写真流出後の復活したての高部知子の反省本に書かれたオビの引用なんて誰もわからないよ」
パルキ<
「君がわかってくれたじゃないか。俺はその奇跡を信じるよ。君さえわかってくれればいいんだ」
ざるそば<
「そこに戻るのか…」




(はい。長旅もこれでおしまい。無事?に到着ってことで次回からは一人ゴチる予定であります隊長)






パルキそばの「銀河鉄道の夜」の巻

2006年12月18日 | 銀河鉄道の夜
ざるそば(以下ざる)「さ~皆さんこんばんゆ~!。
           何時も時計に追われてる、
           時間の国の白兎、ざるそば~にゃとっ!」
パルキ(以下パル) 「いつでも自分の居場所がわからない、
           鏡の国のレッドクィーン、
           パルキえすぱにょーらでっ!!」
ざるパル「ザ・アンビバレンツで~すっ!!
     よろちっくしょー!!!」

ざる「ねぇねぇ聞いてよ、ぱるきんぐぅ」
パル「おやおやなんだい?ざるバカくん」
ざる「こないださぁ~。のだめにさぁ~、
   『いつまでぐだぐだしとっとよ!ケツの穴の
    小さい男かねっ!!』っておこられちったよ~」
パル「おやおや、それはとんだざるバカ日誌だね。
   まあ、最近きみ、便秘がちだったからね」
ざる「そうなんだよお~。気張ってもダメなんだよお~。
   でも気張らないとケツの穴は大きくならないんだよお~」
パル「まさにっ!」
二人「あん、びばれんつっ!!!」

パル「なんか、ちがくねぇか?」
ざる「まあ、たまにはいいんじゃない?(^-^;)」
パル「アンビバレンツの解釈も若干違うしね」
ざる「そんなことより今日は君の神戸までの道程を聞いてだねえ、
   寝台急行の名前とかけて『銀河鉄道の夜』ってタイトルに
   してんだけど早く話せよ」
パル「ツのままでいくか、『アンビバレンズ』の方がいいか
   悩んでる時間無駄だったね。」
ざる「いいから話せよ、聞いてやるから全て話せよ」
パル「むかつくなぁ、お前…」


パル「まあ、あれですよ、時は11月25日11時34分発、
   寝台急行『銀河』に乗って神戸にいくことになったんだけどね。
   その前に匠さんから
   『最近の寝台列車は車両が一新されたからきれいだぞ』
   とか言われてたわけ。
   で、名前も銀河だっつんで結構盛り上がってたわけ。
   頭の中のBGMとかもうゴダイゴなわけ。
   一人で輪唱してるわけですよ」
ざる「なんちゃって英語でね。『999』だけやけにはっきり歌ってね」
パル「あんまり歌うとマッキーみたいに怒られちゃうけどね」
ざる「黒いなぁ。僕はそこまで言ってないからね」
パル「夢は時間を裏切らない。時間も夢を裏切らない。
   でも急行『銀河』は俺を裏切ったわけ」
ざる「どんなふうに?」
パル「もう恋なんてしないなんて言わないよ絶対ってくらいな感じ」
ざる「愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけないとか言っときながら?」
パル「また考えすぎの虫がじわりじわりと沸いてきて、
   僕は僕自身に一日分の言い訳とか始めちゃうわけ」
ざる「たちの悪い癖だね」
パル「そうそう、後輩がシフトを変わってくれないから
   最後のタームも自分でこなして
   速攻で帰ろうと思ったら
   社長あての書類に意外に時間がかかっちゃったりとか、
   その間にちょっと不謹慎だけど周りに不幸があって
   急に弔電の手配しなきゃいけなくなったからだとか」
ざる「つまりは、最初からどんな努力をしても
   寝台急行に乗る運命にあったと?」
パル「そういうこと。
   一旦家に戻って空っぽの冷蔵庫開けていろいろ思い出してると、
   都会の暮らしはやけに喉が渇くなぁって。」
ざる「誰に今すぐ会いたいんだよ、砂漠の真ん中で」
パル「いや、眠りたいもう眠りたいの方。」
ざる「眠れるじゃん、寝台なんだから」
パル「そこだよ、ざるバカ日誌。もう、一新どころじゃないわけ。
   あとで調べてみたら銀河って、一新されてからも唯一残ってる
   最後の『ブルートレイン』だったわけ」
ざる「それはそれでなんかい~じゃん」
パル「まあ後からそうは思えるんだけどね。
   そのときはもう、なんで俺ゴダイゴなんか歌ってたんだろうって
   すごく後悔ですよ。
   こいつでTake on ジャーニーはかましたくねぇ~なぁ~って。
   当然アタマのBGMはそこから『ドナドナ』ですよ。
   ほんとゴトゴト揺られるんだもん」
ざる「ことこと煮られるんだもん」
パル「そうそう、じっくりことこと。
   ドナドナだし牛だし牛骨こってりスープ…っておい」
ざる「そんなにひどかったの?」
パル「うん。B寝台の上下ベッドの下だったんだけど。
   で、2段ベッドが2つで一組。
   それで1ユニットみたいなかたちになってて。
   とりあえず狭い。
   人一人寝てぴったり収まるサイズなの。
   でもね。荷物があるわけですよ。どこにおくんだよ?って感じで。
   しかもマイスネアドアラムとか持って来てるから
   さらにどうするんだと。
   しょうがないから膝たたんで赤子のポーズですよ」
ざる「ほかは埋まってたの?」
パル「うん全部。俺の上がね、
   なんかロングコートでロングブーツなレディだったのよ。
   で、その姿のまま俺のベッドの上に上ってくわけ。
   あんたそのコートとブーツどうすんだ?って
   すごい疑問だったんだけどそれよりも揺れがひどくてね。
   ホットココアを前もって用意してたんだけど
   座って飲もうにも飲み口が固定できない(笑)
   速攻であきらめて寝転がって。
   じゃないともう酔っちゃいそうで」
ざる「となりは?」
パル「そうそう、なんかね。
   中学生くらいの女の子とその保護者みたいな。
   でも親子じゃないみたい。
   なんか敬語だったし。」
ざる「で、寝られたの?」
パル「もう最初は寝てても揺れがすごくてアタマ打つわけ。
   一人マッスルリベンジャー状態。
   何だ俺は杵か?昔とった杵柄かと。
   なんなら餅を用意しろと。
   もう、のんのんのんのんゆれるわけですよ」
ざる「あ、オツベルだ」
パル「そうそうなめとこやまの熊のことなら面白いってね。
   そんな賢治童話な気分には最後までならなかったなぁ。
   疲れてたから結局寝たけどね。
   で、6時には目が覚めて。ずいぶん健康的でした。
   健康的といえばいっこ面白かったことが」
ざる「なになに?」
パル「その、隣ベッド上の女の子ね。
   朝起きてからず~と髪をとかしてるわけ。
   まあかなり長い髪だったからだけどね」
ざる「寝癖直しですか?」
パル「それもあるんじゃない?
   で、俺が洗面台に行ってトイレ入って出てきて
   戻ってきてもまだといてるわけ。
   で、とかしながらさぁ」
ざる「とかしながら?」
パル「牛乳飲んでたよ!」
さる「マジで?!やった!まだそんな中学生いたんだ!!」
パル「うん、思わず片面焼いたトーストを
   準備しなきゃって探しちゃったよ」
ざる「なにに遅刻するんだろうね彼女は」
パル「夢じゃない?」
ざる「まあでも夢は時間を裏切らないからね」
パル「うまくまとめたなんていわせねぇぞ!」


その後、6時32分に新大阪に到着。7時10分に元町駅に着いたら外は雨。思わず、「こう~べぇ~…は、今日もあ~めだぁった~」とクールファイブつながりのBGMがアタマに流れたパルキさんでしたとさ。そういえば「東京砂漠」って唄もあったなと、このざるそばもリンクさせてみたり。

あなたがいればつらくはないのこの東京砂漠。