えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...ありのままに、ユーモラスに......♪

600円のミニギャラリー ~クラスターフォトフレーム~(105)

2022年05月07日 | アート

 5月に入ったので、フォトフレームを入れ替えました。今回は、2019年に訪れた都立「第五福竜丸展示館」で求めたポストカードです。男鹿(おが)和雄氏(アニメーション美術監督・挿絵画家)作の水彩画と、新井 卓(たかし)氏(美術家・写真家)作のダゲレオタイプ(銀板写真)です。

 以下にオリジナルの画像とタイトルを紹介します。
 (★これより下の画像をクリックすると、大きな画像が見られます。)

 

 鹿

 


 以下、絵のタイトルを記します。

 上段左から右回りに、「第二楽章」より・「森の第五福竜丸」「第二楽章 沖縄から ウミガメと少年」「第二楽章 広島 原爆ドーム」「海の第五福竜丸」「核なき未来への航海(第五福竜丸展示館 500万人記念2013)」

 ※下段左端のみ新井 卓氏作。作中の「第五福竜丸は生きている」の文言の筆跡は新藤兼人氏による。

 

<第五福竜丸 豆知識>-------------------------------------------------------

 以下は、『核実験被ばく者の真実 ー核のない世界へ』(2022年 赤旗編集局編)を基に、ブログ管理人がまとめて構成しています。

 アメリカの水爆実験(1954年「キャッスル作戦 ブラボー核実験」@太平洋マーシャル諸島のビキニ環礁)によってマグロ漁船の第五福竜丸が被曝したことは、ある一定の年齢の日本人なら誰しもが知っている事実でしょう。でも、実際には1,423隻もの船が被曝していた事実を知っている人は、多くはないのではないでしょうか。これは、市民運動と国会論戦によって公開を求められ、政府が2014年に公開した政府文書と資料から明らかになった事実です。60年もの間、政府は真実を隠し続け、しかもその公開文書は、「秘密保護法」を盾にとり、船名や人名などについて黒塗りのものでした。

 なぜ、政府は第五福竜丸だけに被害を矮小化したのでしょう? それは、水爆実験を継続させたいアメリカの意向に従い、日本政府が200万ドルの「見舞金」を受けとり事実を隠蔽するという政治取引で事件を決着させたからなのです。

 その「見舞金」とは…
漁獲・船・船員への補償金ではない。 
「内払い」という形で漁業組合に支払われた(内払い:汚染漁獲物を廃棄した漁業組合に政府が出した見舞金 or 低利の融資)。
・漁業組合へは支給されたことになっているが、少なくとも船員はほとんど受け取っていない
・船員は、何年も後に健康被害が出ても自腹で治療するしかなかった。

 そして、被曝線量の計測は…
計測するのはマグロばかりアメリカがツナ缶を輸入するために計測が必要だったから。
船員の計測は被曝時のみ。その後は継続してモニターされなかった
・日本政府が被災状況を調査したのは、見舞金の額を積み上げるため(当初は100万ドルを目標にしていた)。
 調査結果は、水産庁・海上保安庁→外務省→アメリカ政府へと逐一報告され、「覚え書(AIDE-MEMOIRE)」として残されている。

 因みに、1954年にフランスの核実験によって被曝した「第五明賀丸」の船員が提供した歯を岡山理科大の教授が検査したところ、その被曝線量は広島原爆でいえば爆心地から1.6Kmの距離で被爆した線量に相当することがわかりました。船員28名中10名が、膵臓ガン・肺ガン・皮膚ガンなど被曝が疑われる病気で亡くなっています。広島の爆心地から1.6Kmの距離といえば、「サダコと折り鶴」で有名になった佐々木禎子さんがその距離で被爆し、10年後に急性白血病を発症して亡くなっています。
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 ジャーナリストの田原総一朗氏は「国は国民を騙す」と言ってはばかりませんが、政府が嘘をつくのは、このように昔も今も変わっていませんね(^^; また、「秘密保護法」は国民の個人情報を保護するために作られた法律でしょうか? そうではないことはもはや明々白々ですね。
 そして、事あるごとに「国民の命と安全を守る」と嘘ぶく日本政府が見ている方向は、本当に国民でしょうか? そうではなく、アメリカの顔色ですよね(^^; あろうことか、日本の最高法規であるはずの日本国憲法の上には日米地位協定が立ちはだかり、さらにその上には日米合同委員会が君臨しています(『追跡! 謎の日米合同委員会 別のかたちで継続された「占領政策」』などをご参照ください。私は今読み始めています)。日本は、敗戦により、アメリカに支配、占領され続けているのですよね。アメリカの核の傘に守られていると思っているのは、日本国民だけではないでしょうか?
  
 国民が自らや子孫を守るスベは、日本国憲法を護りながら(権力者に利する”改正”=改悪を阻みながら)権力を監視し続けることだと思います。大きな事件の陰で、それにかこつけて政府がやろうとしていることには、特に注意が必要だと思います。そう、コロナ禍が続き、世界情勢も不穏な今のようなときに、権力者が言い出すことには要注意ですね。

 


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