えつこのマンマダイアリー

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陶芸ギャラリー ~白石 篤の益子焼作陶展~

2024年04月20日 | アート

 先週のことですが、白石 篤氏の益子焼の作陶展(展示販売会)に行きました。白石氏は私の高校の同級生の亡きご尊父で、高校で化学の教鞭を執る傍ら、自らの登り窯を益子に造り、37年にわたって益子焼の作陶に励み、数多くの作品を残されました。

     

 現在は、娘さんである笹本惠子氏がインスタグラム(こちらで見られます)で作品を紹介したり、月に一度一週間ほど、自宅ギャラリーで個展を開いたりしています。
 私は4月の会期の最終日前日に訪れたので、紹介が最終日に間に合わなくて残念ですが、来月以降も開催する予定とのこと、興味のある方はくだんのインスタサイトから連絡してみてください。

 


 これでもごく一部だという作品の多さに、まず驚きました(インスタを見るともっと驚きますよ)。種類も、食器や花瓶のような実用的なものから、陶板のような美術品までいろいろです。
 なお、パーティションとして使われているアート作品のパネルは、笹本氏のお義姉さまの作品です。しかも、彼女は私たちの高校の先輩だとか! 
 また、笹本氏のおつれ合いは鳥の撮影が趣味だそうで、写真パネルも飾られていました(鳥忘れ、もとい、撮り忘れました(^^;)。
 さらに、笹本氏ご自身は草木染めを趣味の一つにしていると(作品は↓に掲載)...。

 家族全員がアーティストであることに驚きましたが、一番驚いたのは、白石氏が貼り絵作家の内田正泰氏と親交があり、彼の作品のいくつかをモチーフにしていたということ(個展の案内状に使われている陶板もその一つです)...私は内田正泰氏の貼り絵作品が好きで、展示会を観に行ったことがありますし、はり絵画文集 こころの詩―四季の彩り』や一筆箋を持っているからです(こちらの過去記事で、そのときに求めたポストカードを紹介しています)。もっといえば、白石氏の案内状の絵を見て何かを感じていたのか、私は内田氏の一筆箋に笹本氏へのメッセージを認めようと一旦取り出してもいました(冬の景色しか残っていなかったので、実際には別のものにしましたが...(^^;)。
 内田氏が白石氏の登り窯を訪ねたときの貼り絵作品もあり、それが私の持っている画集のP10〜11に載っている由、さらに、11Pの「春の窯たき」で登り窯の横に描かれている人物は白石氏に違いないと、笹本氏は言っていました。

 驚くことばかりというか、不思議なご縁を感じて作品を拝見していましたが、白石家の家族愛をも感じてとても心温まりました。白石氏のおつれ合い、つまり笹本氏のお母さまが、白石氏の作品の最高のファンでいらしたそうで、制作過程でもお手伝いをなさっていたとか。また、笹本氏も「しょっちゅう益子まで同行して手伝わされてたのよ」と半ば愚痴めいて言っていましたが、そんなご両親の姿をそばで見てきたからこそ、現在のこのギャラリー開催につながっているのではないかと感じたのです。たまたま途中でお義姉さまも顔を出され、白石家と笹本家両方の家族愛を感じたのですよね(^^)v

 


 というわけで、以前から探していた夫用の大振りの飯碗(右上の単体画像が実際の色合いに近いです)と、食器にも飾りにもなる変形八角形のお皿を求めてきました。
 飯碗は、なんともいえない青い色と軽さが気に入りました。お皿は、高山植物のシラネアオイがモチーフのようです。複数の県でレッドリストに入っている希少植物ですし、私も何度か写真に収めてきた(こちらの過去記事をご参照ください)ので、これを選びました(因みに、花びらのように見えているのは萼片だそうです)。

 

      
 こちらは、笹本氏が槙(イヌマキ/ラカンマキの総称)の太枝でミョウバン媒染で染めたインドシルクのストールです。画像では色も風合いもうまく出せていないのが残念ですが、地織りもとても素敵です(^^)v 

 

 こちらはほとんど関係ないおまけ...
    
 ジム仲間の米寿のおばあちゃまが、私が誕生日に贈った造花のフラワーアレンジへのお返しとして作ってくれたパッチワークのポーチです。別布で裏地もついていて、ファスナーで締めるようになっています(リンク画像で見られます)。
 88歳でこんな作品が作れるのに、「下手くそでごめんね~」と何度もおっしゃって。50代でおつれ合いを亡くした後に友人たちと始めた趣味だったそうで、今回久々に針を持ってくださったとか。丸いアップリケは型紙もアイロンも使わずにつけたそうで、手慣れていることがよくわかります。私もキルティングに凝っていた時期がある(こちらの過去記事をご参照ください)ので、若い頃の達人ぶりは想像に難くありません。
 オキアミでマグロを釣ってしまったような気分です(^^; 不自由な目と手を駆使し、少しずつチクチク縫ってくださったであろう姿を想像するだけで、涙が出てきてしまいます 

 手作り品つながりということで、こちらで紹介しました。

 


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2 コメント

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ご尊父 (ボッケニャンドリ)
2024-04-20 18:15:30
ご尊父とご母堂は派遣先の会社で知った言葉です。
この会社では訃報にこういう言葉を使うんだな、と。

ちなみにそこに女子社員からはデリカシーという言葉を学びました。
勿論文脈としては「デリカシーが無いわね」です。


毎度枯れ木も山の賑わいのようなコメントで(^^;;;
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ボッケニャンドリさんへ:言葉の変化に...(^^; (takuetsu@管理人)
2024-04-20 22:11:53
自称「枯れ木」のボッケニャンドリさん、いつもコメントありがとうございますm(__)m
枯れ木だなんてとんでもな~い、いつもはげ山に華を添えて盛り上げてくださり、感謝しておりますm(__)m ボッケニャンドリさんのコメントがなかったら、正真正銘のはげ山でございます。とほほ(^^;

くだんの「ご尊父」や「ご母堂」ですが、最近は弔事に使われることが多いようですね。文語なので、弔辞や弔電にもってこいなのでしょう。
ネットの文例などを見て多用されるうちに、弔辞を送る「相手」の父親や母親というように、対象も狭まってきたような感もありますよね。
でも、我が家にある紙の辞書(国語辞典と漢和辞典)を見ると、元々は「第三者」の父親や母親という広義で、しかも弔事に関係なく使われるべき言葉のようです。

言葉は使われながらどんどん変化していくので、年寄りの部類に入った私は、いつも「それ、使い方違うでしょ」という気持ちと「変わるものだから仕方ないか」という気持ちとの間でモヤモヤしてしまいます(^^; 
でも、言葉は最低限のデリカシーを持って使ってほしいですね(^^)v
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