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えつこのマンマダイアリー

♪東京の田舎でのスローライフ...病気とも仲良く...
ありのままに、ユーモラスに......♪

第3章 セカンドオピニオン 8.

2007年05月24日 | 乳がん闘病記
8.
 センチネルリンパ節生検に関しても、詳しく説明がなされた。
 ・センチネルとは見張りの意味で、乳房に最も近いことから
  この名がついていること。
 ・この生検は、腋窩リンパ節の無駄な郭清を防ぐ目的で行うこと。
  (センチネルリンパ節に転移がなければ、腋窩リンパ節にも
  転移がないとみなして郭清を避けること。)
  乳がんは腋窩リンパ節や鎖骨のリンパ節に転移することが多い
  ため、少し前までは生検をせずに腋窩リンパ節を郭清していた
  が、術後のQOLが低下するため、近年は避ける傾向にあること。
 ・癌研などでは、リンパ節一つ一つについて何十にも切り分けた
  断端を術後に病理診断し、がん細胞が陽性と出れば、後日再手術で
  腋窩リンパ節を郭清する方法をとっていること。
 ・その手間を簡略化する目的と、再手術をなるべく避ける目的で、
  術前のセンチネルリンパ節生検を行う場合もあること。
  リンパ節の数が数個~数十個と個人差が大きいため、どれが
  センチネルに当たるかを見極めるため。
  しかし、この方法を行っている医師はごく少数であること。
 ・術前生検の方法は、手術の前日に乳頭からIR(ラジオアイソトープ)を
  注入し、画像でIRが最も多く集まるリンパ節をセンチネルと決め、
  組織を取って病理診断すること。
 ・術中生検では、IRの代わりに色素を注入すること。

 最後にN先生は「がんと宣告されれば、誰でも最初はパニックに陥りますからねぇ…でも、とにかく乳がんの手術は外科手術の中では一番簡単ですし、あなたのは初期ですから、心配することはありませんよ」と言ってくれた。何よりのおまじないである。
 Y先生が「乳がんの手術は一番簡単だ」「膵臓の手術を数多く行っている」「16年のキャリアだ」と強調した理由が、今にしてよくわかった。



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