NHK-BS3で今日と明日「釣って、食べて、生きた!作家 開高健の世界」が放送される。第一夜の今日は「巨大オヒョウを食らう~アラスカ ベーリング海~」、明日の第二夜は「最後の冒険 カナダで吠(ほ)える」。
第一夜の放送を見てみたが、途中で辞めてしまった。まるで開高健のイメージビデオのような作りであり、残念ながら見るに値するだけの内容がないと判断したからだ。
途中で、作家の好きな中国の古いことわざが紹介された。開校ファンの間ではつとに有名な諺だ。
一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。
三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。
八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。
永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。
何の断りもないままこの諺が紹介された段階で、作り手の底の浅さが見えてしまった。というのもこの諺は作家の記憶違いで、中国では「一時間、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい」というのが正しいのである。
作家・阿川弘之氏に紹介してもらった船坂真一氏(元三井物産香港支店長)が香港人脈を総動員して調べた結果、そのことが判明する。その知らせを船坂氏からもらった小説家は、折り返しの返信のなかで《私が中国古諺として十九世紀のイギリスの本で読んだときは、永遠に幸せになりたかったら釣りをおぼえろ、となっていたのだが、本場では一時間幸せになりたかったら、となっているのを知って、オドロキと微苦笑。》と書いているのである。
NHKらしく時間と金をかけて作っているので、その意味ではイメージビデオとしては良質なものに仕上がっているというべきか。
■NHK-BS
http://www.nhk.or.jp/bs/t_nature/
■長靴を履いた開高健
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4093411220?ie=UTF8&tag=nagagutuwohai-22&linkCode=shr&camp=1207&creative=8411&creativeASIN=4093411220&ref_=sr_1_1&s=books&qid=1316690844&sr=1-1
第一夜の放送を見てみたが、途中で辞めてしまった。まるで開高健のイメージビデオのような作りであり、残念ながら見るに値するだけの内容がないと判断したからだ。
途中で、作家の好きな中国の古いことわざが紹介された。開校ファンの間ではつとに有名な諺だ。
一時間、幸せになりたかったら酒を飲みなさい。
三日間、幸せになりたかったら結婚しなさい。
八日間、幸せになりたかったら豚を殺して食べなさい。
永遠に、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい。
何の断りもないままこの諺が紹介された段階で、作り手の底の浅さが見えてしまった。というのもこの諺は作家の記憶違いで、中国では「一時間、幸せになりたかったら釣りを覚えなさい」というのが正しいのである。
作家・阿川弘之氏に紹介してもらった船坂真一氏(元三井物産香港支店長)が香港人脈を総動員して調べた結果、そのことが判明する。その知らせを船坂氏からもらった小説家は、折り返しの返信のなかで《私が中国古諺として十九世紀のイギリスの本で読んだときは、永遠に幸せになりたかったら釣りをおぼえろ、となっていたのだが、本場では一時間幸せになりたかったら、となっているのを知って、オドロキと微苦笑。》と書いているのである。
NHKらしく時間と金をかけて作っているので、その意味ではイメージビデオとしては良質なものに仕上がっているというべきか。
■NHK-BS
http://www.nhk.or.jp/bs/t_nature/
■長靴を履いた開高健
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4093411220?ie=UTF8&tag=nagagutuwohai-22&linkCode=shr&camp=1207&creative=8411&creativeASIN=4093411220&ref_=sr_1_1&s=books&qid=1316690844&sr=1-1