日常と考えるヒント < By Taki Katayama >

< 論及、述懐、日常/旅/グルメ >

宇宙、生命が住める星はあるのだろうか?

2015-10-29 | 日常/旅/グルメ


先日、標高2,400Mの涸沢カールから見た月が美しかった。星空を近くに見たせいか、夜空に無数の恒星が見え宇宙の神秘さを感じさせてくれた。子供の頃から、宇宙への興味が尽きなかったが、今でも宇宙への解明と探索がそれ程進んでおらず、宇宙人がいるかどうかの解明はなされていない。




確か、今年の3月だったろうか、英科学誌に日欧米の宇宙関係者が土星の衛星に生命の条件とされる熱水が噴き出す海がある可能性が高いと報告されていた。土星の周りを回る直径500㌔の衛星エンセラダスは、表面は厚い氷で覆われ、表面から出てくる水や水蒸気に、岩石の主成分である二酸化ケイ素の微粒子が含まれていることを発見し、有機物がある可能性があると言う掲載内容であった。


恒星と惑星(水星、金星、地球、火星、木星、土星、冥王星、海王星)



エンセラダスは、表面は厚い氷で覆われ、表面から出てくる水や水蒸気に、岩石の主成分である二酸化ケイ素の微粒子が含まれていることを発見した。エンセララダスには、炭素を含む有機物があるらしい。これを観測したのは、NASAと欧州宇宙機関(ESA)が1997年に打ち上げた探査機カッシ―二であった。


土星の衛星エンセラダス表面



この報告を読んでいたせいか涸沢カールから見た星空の彼方に宇宙人の存在を確信した。何故、確信したのか理由は分からないが、恐らく子供の頃から、「宇宙人がいるのか?」ずーと疑問だったせいなのかも知れない。

より太陽に近い木星の衛星であるガニメデ、カリスト、エウロパなども海の存在も有力視されている。ESAは、2020年に木星探査機JUICEを打ち上げ、30年頃に木星付近に到達させる計画。NASAも30年代に火星の有人探査を目指しているらしい。

宇宙研究者によれば、太陽系以外にも、地球のように住むのに適した惑星を持つ恒星が無数にあると言う。太陽系外の恒星には、表面がガスに包まれた木星型惑星を多く持ち、岩石主体の地球型惑星は、少ないと考えられてきたが、最近、この地球型惑星が多いことが分かって来た。惑星約2,300個の内、地球型が900個、木星型が200個、海王星型が1,200個あると言う。地球型惑星を調べると、生命の存在の手がかりが得られると言う。

地球のように住むのに適した惑星とは、生命維持に必要な水、炭素、窒素を必要とするが、水を含むには、中心となる恒星から一定距離が必要とされている。太陽系では、地球だけが当てはまるが、探査機カッシ―二の観測で、土星の衛星エンセラダスの表面から出てくる水や水蒸気の存在、木星の衛星のガニメデ、カリスト、エウロパなどの海の存在の可能性から考えると、生命体の存在は、間違いないのではないだろうか。



生命体?


勿論、宇宙人がいるかどうかは、現段階では、定かではないが、夢が広がっている。夜、星空を眺めるだけで、早いうちに、宇宙人に会ってみたいと夢を広げながら星を見ている。地球温暖化、テロ、地域戦争等で平和な地球が脅かされており、住めなくなった地球から生命が住める惑星への移住も考える必要に迫られる時代が来るのかも知れない。




参考)

恒 星・・・・みずから光っている天体・・・太陽系では太陽だけ。夜空の星座をつくっている星は恒星です。シリウス、アルクトゥルス、さそり座のアンタレス、オリオン座のベテルギウス等

惑 星・・・・恒星のまわりを公転する天体・・・太陽系では8個の惑星があります。水星、金星、地球、火星、木星、土星、冥王星、海王星

衛 星・・・・惑星のまわりを公転する天体・・・地球の衛星は月1個、外惑星はすべて衛星を持っています。ガニメデ、カリスト、エウロパ(木星の衛星)

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歌麿、北斎の春画展

2015-10-23 | 日常/旅/グルメ
国内初となる「春画展」が、永青文庫(東京都文京区)で開催されている。大英博物館、デンマーク、国内のコレクターらの協力で集められた喜多川歌麿、葛飾北斎といった浮世絵画家による春画の名品133点が展示されているらしい。

盛況と言う噂を聞いており、友人に誘われ行ってみた。何と1日2千人が来場し、週末には約1時間近い入場待ちもあると聞く。また、入場者は、30代女性の来場者も多く、既に、6〜7万人以上が訪れているらしい。

春画は江戸時代に男女の性風俗と笑いを融合して描かれた浮世絵だが、男女の局部を描いた春画は「わいせつ物」なのか否か、良く分からず、「春画展」は、刺激的すぎるということで、今回、なかなか会場が見つからなかったようである。漸く、日本の古美術を展示する美術館・永青文庫(現理事長は元総理大臣の細川護煕氏)での開催となったと聞いている。
(18歳未満の入場禁止)



油絵を描いている友人は、ロンドンに住む娘さんが、大英博物館で開催された春画展を訪れたらしく、盛況だった話を聞き、巨匠の描く春画がどの様なものか大いに興味があったらしい。私も同じような動機で訪れてみた。

主催者側は、「春画は日本文化の歴史に間違いなくあり、最高の美術品」、永青文庫も実行委の春画展日本開催への情熱と意義に応え協力したいと考えた」と言っており、何れも作者は、浮世絵の巨匠ぞろいである。

実際に訪れ巨匠の描く春画を鑑賞してみたものの、私には、「良く分からない。」と言うのが率直な印象である。古美術を好きそうなご夫婦、20〜30代の若い女性、欧米人も多く来場しており、単に、春画を見ていると言う雰囲気では無かったのは、確かである。海外で日本の浮世絵春画の評価と人気は高く、その為、2013年から14年にかけて、大英博物館で「春画 日本美術の性とたのしみ」と題した展覧会が開催され、大きな反響があったと聞く。


鳥居清長




私には、芸術の素養が無いせいか、余りに数多くの春画が展示されているせいか、北斎の東海道五十三次の絵を見た時の感動は覚えなかったが、これらの絵に対する評価、考え方は、皆さんの判断にお任せすることとしたい。ここでは、危ない絵は、開示できないので、絵の顔の部分だけを掲載している。興味があり、正しい判断をしてみたいと思われるお方は、是非、一度訪れ、ご自身でご判断頂きたい。


開催日程: 2015年9月19日〜12月23日(月曜日:休館、祝月は開館)
時間  : 9:30AM-8:00PM (日曜日:PM6:00まで、入館は30分前まで)
入場料 : 1,500円 (前売り:1,300円)
開催場所: 永青文庫、東京都文京区目白台1-1-1(TEL: 03-5777-8699 )
行き方 : JR目白駅より徒歩約20分、都営バス新宿西口行き乗車、椿山荘前下車5分)
入場制限: 18歳未満は、入場禁止






葛飾北斎


喜多川歌麿


葛飾北斎





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紅葉の涸沢カール、乗鞍、西穂高へのトレッキング・登山

2015-10-11 | 日常/旅/グルメ
秋の紅葉を期待したトレッキング、山登りと言えば、山好きなら誰しもが、上高地(1,500m)から涸沢カール(2,300m)であると答えるであろう。涸沢カールからの穂高連峰の美しい紅葉は、格別である。更に、涸沢カールから穂高山荘、独標、西穂高岳への登山は、日本一素晴らしい登山ルートとなる。

今回は、涸沢の紅葉と、何度もトライしたものの天候不順で頂上まで行けなかった乗鞍岳、西穂高山口駅からの槍ヶ岳、笠ヶ岳に行くこととした。(時間、体力があれば、西穂高山口駅から西穂高山荘まで往復も検討)


1日目: 涸沢カール(2,300m)

友人2人と甲府で待ち合わせ、そこから友人の車で、沢渡に向かい、沢渡に車を置き、そこから乗合タクシーで上高地に行き、横尾経由で涸沢カールを目指す。

上高地を9:30頃出発。上高地から本谷橋までの道のりは、梓川沿いの森林を歩くトレッキングコースとなっているが、
ここは、日本一の情景が見られる本当に美しいルートである。



上高地~明神経由、徳沢へ(11:30)


徳沢(11:30)~横尾へ(12:30)


横尾(13:00)から本谷橋(14:00)


本谷橋(14:00)から涸沢へ(17:00)


本谷橋から登山道が始まり、ここからがキツくなってくる。運動不足だったせいか、30分程度登り始めてから、
足が攣りはじめ歩けなくなってきた。このままでは、登れそうも無いと思いつつも、引き返す訳にもゆかず、屈伸を何度も繰り返しつつ、ユックリと登ることで対処。

山頂に近ずくにつれ、段々美しい紅葉が見える様になってきた。これが話に聞く風情かと思いつつ、写真を取り始めたら足の攣りも収まり、やっと歩ける様になった。本当に綺麗だ!





本日泊まる涸沢小屋には、17:15頃に到着。 涸沢の紅葉は、本当に綺麗だ。前穂、北穂をバックにした紅葉に感動。

到着後、直ぐに、涸沢小屋で飲んだ「ビールとおでん」は、実に美味かった。
(本谷橋から2時間の行程が3時間掛かった。到着が17:00過ぎになり山小屋の方に心配された。16:00頃までに到着するスケジュールを組む必要がありそうだ。)




涸沢小屋予約:090-2204-1300(収容人員:約100名、一泊二食:9,500円、素泊り:6,500円)
涸沢ヒュッテ予約:090-9002-2534(収容人員:約180名、料金:上記と同じ)
      *営業:4月末~11月初旬まで

夕食前にお酒を飲みながら、仲間と小屋で話をしていたら、スイスからの登山カップルがトランプをし、くつろいでいた。話しかけてみると、東京見物をして、その後、上高地から涸沢を目指して来たらしい。涸沢登山を楽しんだ後、京都見物をし、阿蘇山を登り、2週間の予定で帰国する由。

スイス人が良く涸沢登山を思いついたものだ。日本の登山者には、涸沢は秋に登ってみたい山No.1に選ばれており知られているが、初めて日本を訪れたスイス人が涸沢まで登山するとは驚きである。グローバルな世界になったものだ。誰しもが、何時でも、どこでも、どんな情報でも簡単に取得できる時代になったのかも知れない。世界が狭くなったものだ。



2日目: 平湯温泉へ
翌日は、涸沢からパノラマ新道を通り帰ろうとも思ったが、若干、険しい所、アップダウンもキツイと言うことで、翌日の乗鞍への登山に備え、来た道を引き返えした。

帰りは、若干、足場の悪い所はあるものの本谷橋まで2時間程度で着き、横尾、徳沢、明神経由上高地バス停に向かった。その後、平湯温泉(標高:約1,000m)に泊まり、ここを宿として、乗鞍岳(標高:標高3,026m)、西穂高口(2,150m)を目指すこととした。



この日は、ユックリと温泉に浸かり、飛騨牛を食べ、飲み、熟睡。



3日目: 乗鞍岳(標高:標高3,026m)へ


乗鞍は、標高は高いが、畳平(標高:2,700m)までバスで移動できるので実質300m程度の登山。


3年通い、何れも天候不順で登れなかったが、漸く、乗鞍への登山(3,026m)が実現。


肩の小屋(2,800m)までなだらかな道が続く、景色は抜群、平坦な砂利道で快適ウオーキング。
ここから200mが大変だが、風さえなければ、小学校高学年なら登れる山である。(風の日は、吹き飛ばされそうになるので、肩の小屋からの登山に要注意。)









山頂から、北アルプスが見え、噴火で多くの犠牲者を出した御嶽山もまじかに見え合掌。



4日目: 新穂高ロープウエイで西穂高口(2,150m)へ


涸沢、乗鞍で疲れもピークに達し、4日目は、幼児でも簡単に行ける新穂高ロープウエイで西穂高口まで行き、そこから笠ヶ岳、槍ヶ岳、北穂高岳、奥穂高岳、西穂高岳を見ることに。



槍ヶ岳が見える。



本来、西穂高口から西穂高山荘(2,385m、約1時間)を目指し、そこから独票(2,701m、1時間30分)、西穂高岳(2,909m更に、1時間30分)をや他ルートへの延長を目指すべきところだが、足が動かず断念、今回は安全登山とした。(西穂高山荘から独標、西穂高岳へは、足場が悪く、安全を考慮すれば高校生以上の登山が安全。西穂高山荘までは、中学生以上なら問題なかろう。)


代わりに、リンゴ、信濃スイートを買いに松本方面に抜け帰宅

これから上高地でも紅葉が見られる。10月10日から末日までが見ごろと思われる。梓川沿いでは、カエデやカツラ、トチノキなどが赤や黄色に色づき、穂高連峰の秋の雰囲気も一段と深まるであろう。穂高連峰の山々も標高の高い所から徐々に秋の化粧を始めるであろう。上高地周辺の紅葉を見る散策も、これから楽しみな一つになるであろう。




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