先日、標高2,400Mの涸沢カールから見た月が美しかった。星空を近くに見たせいか、夜空に無数の恒星が見え宇宙の神秘さを感じさせてくれた。子供の頃から、宇宙への興味が尽きなかったが、今でも宇宙への解明と探索がそれ程進んでおらず、宇宙人がいるかどうかの解明はなされていない。
確か、今年の3月だったろうか、英科学誌に日欧米の宇宙関係者が土星の衛星に生命の条件とされる熱水が噴き出す海がある可能性が高いと報告されていた。土星の周りを回る直径500㌔の衛星エンセラダスは、表面は厚い氷で覆われ、表面から出てくる水や水蒸気に、岩石の主成分である二酸化ケイ素の微粒子が含まれていることを発見し、有機物がある可能性があると言う掲載内容であった。
恒星と惑星(水星、金星、地球、火星、木星、土星、冥王星、海王星)
エンセラダスは、表面は厚い氷で覆われ、表面から出てくる水や水蒸気に、岩石の主成分である二酸化ケイ素の微粒子が含まれていることを発見した。エンセララダスには、炭素を含む有機物があるらしい。これを観測したのは、NASAと欧州宇宙機関(ESA)が1997年に打ち上げた探査機カッシ―二であった。
土星の衛星エンセラダス表面
この報告を読んでいたせいか涸沢カールから見た星空の彼方に宇宙人の存在を確信した。何故、確信したのか理由は分からないが、恐らく子供の頃から、「宇宙人がいるのか?」ずーと疑問だったせいなのかも知れない。
より太陽に近い木星の衛星であるガニメデ、カリスト、エウロパなども海の存在も有力視されている。ESAは、2020年に木星探査機JUICEを打ち上げ、30年頃に木星付近に到達させる計画。NASAも30年代に火星の有人探査を目指しているらしい。
宇宙研究者によれば、太陽系以外にも、地球のように住むのに適した惑星を持つ恒星が無数にあると言う。太陽系外の恒星には、表面がガスに包まれた木星型惑星を多く持ち、岩石主体の地球型惑星は、少ないと考えられてきたが、最近、この地球型惑星が多いことが分かって来た。惑星約2,300個の内、地球型が900個、木星型が200個、海王星型が1,200個あると言う。地球型惑星を調べると、生命の存在の手がかりが得られると言う。
地球のように住むのに適した惑星とは、生命維持に必要な水、炭素、窒素を必要とするが、水を含むには、中心となる恒星から一定距離が必要とされている。太陽系では、地球だけが当てはまるが、探査機カッシ―二の観測で、土星の衛星エンセラダスの表面から出てくる水や水蒸気の存在、木星の衛星のガニメデ、カリスト、エウロパなどの海の存在の可能性から考えると、生命体の存在は、間違いないのではないだろうか。
生命体?
勿論、宇宙人がいるかどうかは、現段階では、定かではないが、夢が広がっている。夜、星空を眺めるだけで、早いうちに、宇宙人に会ってみたいと夢を広げながら星を見ている。地球温暖化、テロ、地域戦争等で平和な地球が脅かされており、住めなくなった地球から生命が住める惑星への移住も考える必要に迫られる時代が来るのかも知れない。
参考)
恒 星・・・・みずから光っている天体・・・太陽系では太陽だけ。夜空の星座をつくっている星は恒星です。シリウス、アルクトゥルス、さそり座のアンタレス、オリオン座のベテルギウス等
惑 星・・・・恒星のまわりを公転する天体・・・太陽系では8個の惑星があります。水星、金星、地球、火星、木星、土星、冥王星、海王星
衛 星・・・・惑星のまわりを公転する天体・・・地球の衛星は月1個、外惑星はすべて衛星を持っています。ガニメデ、カリスト、エウロパ(木星の衛星)